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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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『NO 選挙,NO LIFE』



昨年の今頃は何をやってたかというと大島新監督をお迎えしての『香川1区』上映会の宣伝をしておりました。
年が明けて1月7日に『香川1区』の上映会を開催しましたが、
無茶苦茶忙しい時に長岡に来て下さったと今思ったりしました。

大島新監督が代表を務めるネツゲンが
今年はダース・レイダー&プチ鹿島監督の快作『劇場版 センキョナンデス』『シン・ちむどんどん』と続いて
自ら大島監督は『国葬の日』を発表。
続けて知る人ぞ知る選挙に特化した取材記者・畠山理仁氏を追ったドキュメンタリー映画『NO 選挙, NO LIFE』が完成、
現在、ポレポレ東中野他で公開中ですが、
12月23日~シネ・ウインド、来年1月20日より高田世界館での公開が決定したようで、
ドキュメンタリー映画の台風の目と呼んでしまいたくなるような快進撃をネツゲンは続けてます。

今回の『NO 選挙, NO LIFE』は大島監督がプロデューサーとなり、
『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』『国葬の日』と大島新監督作のプロデュースを務めた、
前田亜記監督が『カレーライスを1からつくる』以来となる監督作のようです。

もっとも前田亜紀監督は『国葬の控え』の沖縄ロケを担当、
さらに『香川1区』でデジタル大臣の辻立ち演説を撮影し、
やたらとデジタル大臣の側近なのか、昭和なヤ〇ザのような言葉遣いで
粗野で子供っぽい支援者から絡まれてたことでも知られてると思います。
あれが男性が撮影してたら、あそこまで絡んでこないのは一目瞭然でありました。

ちなみにタイトルの 『NO 選挙,NO LIFE』。
泡沫候補と言われる候補者の取材に情熱を注ぐ畠山氏を指してるのかと思ったら、
それだけではなくよりよい生活をするために有権者たちにとって
選挙はとても大事なものという趣旨で意味があると知って、
なるほどと思いました。

ついでに大島新監督の『香川1区』や『国葬の日』は現在進行形の裏金問題、
庶民に重税を押し付け、自分たちはキックバックという露骨な政治腐敗を思うと、
今も観るべき映画だと思います。

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INTRODUCTION

取材歴25年。平均睡眠時間2時間。フリーランスライター、畠山理仁 50歳。選挙に憑りつかれた、その情熱と苦悩に迫る。
選挙の面白さを伝えるフリーランスライター・畠山理仁(50)。国政から地方選、海外まで、選挙取材歴は25年を超え、候補者全員を取材することを記事を書く上での信条としている。それらを書籍にまとめた「黙殺~報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い~」(集英社)は、第15回開高健ノンフィクション賞を受賞するなど、高い評価を受けてきた。そんな畠山の肩越しにカメラを据えると、一体どんな世界が映り込むのか。日本の民主主義の現在地と、選挙に憑りつかれたフリーランスライターの情熱と苦悩に迫る。『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20)、『香川1区』(22)、『劇場版 センキョナンデス』(23)、『国葬の日』(23)のプロデューサー前田亜記が監督を務める。音楽は、畠山を「師匠」と慕うラッパーのダースレイダー(『劇場版 センキョナンデス』監督)が率いるバンドThe Bassons(ベーソンズ)が担当。渾身のオリジナル曲が生まれた。
トップガン政治。バレエ大好き党。炭を全国でつくる党。ユニークでパワフル、チャーミングで、真面目な候補者。
テレビ、新聞では決してやらない「候補者全員取材」。

すべての候補者が同額の供託金を支払い、対等な立場で立候補しているにも関わらず、黙殺されてしまう人たちがいる。世間では「泡沫候補」と呼ばれるが、畠山は敬意を込めて「無頼系独立候補」と呼ぶ。「すべての候補者の主張を可能な限り平等に有権者に伝える。それが、選挙報道の任務を負った者のスタート地点である。」

『NO 選挙, NO LIFE』公式HP https://nosenkyo.jp/#modal
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飛び立つ季節 旅のつばくろ

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図書館で沢木耕太郎の『飛び立つ季節 旅のつばくろ』を手に取りました。
重厚すぎる旅の記録の大作『天路の旅人』と同じく昨年発売したようで前作『旅のつばくろ』は読んでいたものの、
続編が出てたとは知らなかったのですぐさま読み始めました。

“旅人”の代名詞が相応しい沢木さんが国内旅行の思い出を綴った前作から、
今回はコロナ禍が緩和されて、ようやく旅に出る機会を得たことを綴っていくエッセイ集で今回目に留まったのはやはり“日光”。

葛飾北斎の美術館で「諸国滝廻り 下野黒髪山きりふりの滝」を目にし、
圧倒されてこれは現実の滝を見なければと調べたら、
「黒髪山」は「男体山」の別名であること、「きりふりの滝」は日光の市街地から数キロにあると知り、
日光はコロナ禍の後の足慣らしの旅に相応しいのではとさっそく実行。

新宿駅から東武日光駅まで「日光号」に乗車して日光へ。
というわけで『日光物語』『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』を上映したので、
後追いのように読み進めておりました。

男体山は冒頭、松竹の富士山マークのように登場する山、
東武日光駅といったら『日光物語』のエンディングや『夜風に吹かれて』で重要な場面で使われたことを思い出しながら。

とはいえ目的の「霧降の滝」もせっかくならと寄った「華厳の滝」も悪くはないものの、
想定内だったようで感動を得ることができず、
それならばと地図を見ると全く知らなかった「竜頭の滝」へと赴いたら、
「思いもよらない見事な構図」に感動してしまったことが書かれてます。

それにあわせてガイドブックをあまり利用せず、
旅の予定にはおもいがけものと遭遇できる「隙間」を作っておくといい、
「思いがけないものと遭遇することの喜びを受け入れられる、ちょっとした「隙間」を」
と旅のアドバイスとして説いてます。

もちろん各々の滝との遭遇は軽いタッチとはいえ、やはり“沢木節”を堪能できるので、
読んでいただくことをお勧めします。

などと書いてて、この日光の滝巡りの件は「トランヴェール」連載時に
『日光物語』撮影前にたまたま読んでいた記憶があり、
上映後に読み返して映画を思い浮かべるのも、なかなかよい読後感に思いました。

あと日光についてもうひとつ、東武日光駅でなくJR日光駅の駅舎を見入ってしまった話もなかなかで、
いづれにしても映画とともに日光を歩きたくなる旅行記でした。

https://www.shinchosha.co.jp/book/327522/

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ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録



国政選挙で勝てば何をやってもいい、そんな風潮になったのは、安倍政権になってからだ。安倍ー菅政権と自民党の一強時代が10年近く続き、数さえ押さえれば自分たちが民意だとすり替えて、国民の意見を重視しない。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3963.html

↑こちらで紹介した松原文枝監督『ハマのドン』の取材過程を記録した新書版を読了しました。
冒頭の文章を読んで、また諸悪の根源が出てきたかと今の裏金問題のことも含めてウンザリ、
そして国民の声を聞くと出てきたハズの現政権がこの路線を踏襲しているのも含めて。

映画でも出てきたハズですが当初はカジノ誘致賛成だったハマのドンが、
これはマズイとなった要因がカジノ依存症のレクチャーを受けてから。
以後、90歳という年齢で身を挺してカジノ反対に血眼となる様を、
その生涯とともに記録しようと監督は取材に明け暮れてる様子を記録。

その流れで本の中で反対運動のチラシ配りをしてる主婦が、
ご主人のアメリカ赴任の際にカジノに赴いたら、
自分はスロットマシーンで1000円しか使わなかったものの、
友人は夫のカードで40万すったという光景を目にし、
近所にカジノを持ってくるのはよくないという小さき声にも耳を傾け、
ハマのドンを名もなき市民が共闘し最高権力者と闘う様、
それも予想外の出来事が次々と起こり振り回されながらも、
ドキュメンタリーとして手応えを感じていく松原監督の心情も綴っています。

映画の中で重要人物として登場するのがニューヨーク在住の日本人建築家・村丈武洋氏。
アメリカのカジノ設計に携わった経験から、
これが日本に入ったらいかに不味いか、その仕組みをハマのドンに教えた方。
映画よりも章を割いて、そのカラクリを明らかにしていますが、
まず推進派が挙げる最大の利点、地域への還元はないと断言してること。

ここを読んで映画を思い返して現在進行形の大阪が、
まずIR建設予定地の地ならしとして進める万博の惨状、
どんどん建設費が膨らみながら、一向に全貌が見えず、
大阪が要因でもはや日本が沈没へと突き進んでると言っても過言ではないので、
ハマのドンが周囲の反対を押し切ってカジノ反対へと舵を切ったことと、
誰もが無茶してると思いながらも止める者がいない大阪と、
どちらが正解だったか分かった頃には日本事態が再起不能になりかねないように思ってます。

映画化には間に合わなかったエピソードとして、
かつての恩人と真っ向からケンカしながら敗北した菅義偉氏は、
ハマのドンに詫びを入れたとのこと。
当然懐深いドンは受け入れたことと思い、
松原監督に願望として次の選挙で菅義偉をターゲットにれいわ新撰組から、
元官僚のエリートが立候補するので肩入れしないだろうか、
などと質問したのは完全に的外れだったなぁ、と反省しました。

ちなみに松原監督はすでに大きな実績があるのに、
手始めに『ハマのドン』のテレビ版を放映するために審査とプレゼンをしたことが意外に思いました。
その審査員に森達也監督と崔洋一監督があたったそうで、
崔監督が「港の描き方が甘い」と批判したそうで、これは納得。

ただ映画に対しての批判にカジノがダメでパチンコはいいのか?
というのはチト的外れに思いますが。
当然作り手はギャンブル依存症を視野に入れてるので、
カジノもパチンコもダメだけど今回は稀有な被写体がカジノ反対を掲げてるので、
それに沿った取材をした作品のハズだと。

あと森達也監督が映画にすることを進め、
その企画に乗って配給を引き受けたのが太秦というのは、
何か点と点が繋がり線になったような感慨もうけました。

しかし改めて港が博打をやるから国家が許さないでなく、
国家が博打をやるから港が許さないと真逆なのはホントに本末転倒だと。

今後、松原監督のお仕事を注視したいと思います。

https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1165-b/

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暦の上ではディセンバー

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店に食べに来た若者がパートナーと東南アジアでTシャツ作って、販売して、
フェアトレードするんだって来た。
聞けば『チョコラ!』を観て人生が変わって、すぐにケニアに飛んだなんて言うの。
驚いてすぐに小林茂監督に電話して話してもらった。
お店で『チョコラ!』のDVD流して見てたら、その若者涙流して見ていた。

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「アフリカンフェスタinながおか実行委員会」の忘年会に参加、
事務局となってるお好み焼き屋さん“花月”を会場に開催されましたが、
女将さんが、冒頭の話をしてくださり、
その若者はたぶん花月さんと小林監督が
深い関係にあるとは思いもよらなかったでしょうが、
世間は狭いというか、こんな偶然があるんだなと思い、
その若者の行動力など、今の自分はもうないと自覚をしながら、
いただいたおでんの大根はほろ苦かったです。
ご馳走様でした。

本年はお世話になったお礼とお疲れさまでした。
また来年もどうぞよろしくお願いいたします。

https://africa-nagaoka.jimdofree.com/

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『ハマのドン』 松原文枝監督



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3960.html
↑こちらの柏崎映画祭でのクロージングパーティでお話しさせていただいたのが『ハマのドン』の松原文枝監督。
作品はシネ・ウインドですでに観ていたので、この日は観賞しませんでしたが、
物販にパンフレットとともに松原監督が執筆した新書版があったので購入、
そこをたまたま松原監督が通りがかりサインしていただき、
その後のパーティでこちらを見つけてお話しをさせていただきました。

映画は横浜・山下港にカジノ誘致を狙う時の最高権力者とそれを阻止する保守の重鎮で“ハマのドン”と呼ばれるゴッドファザーさながらの迫力ある藤木幸夫氏を通して、我が国の主権は誰にあるのか?を問うドキュメンタリー。
ドンがカジノに反対する理由が港湾労働者が辛酸をなめてきたこの港を苦労知らずの連中に渡すわけにはいかない、
などとおそらくここまでの地位に上り詰めたなかで社会の裏表を容赦なく見てきて、時に自身も手を汚してきたのでは?
と思っていたのが、映画を観ていくうちにそんな邪推はいつしか消え失せて、そんな純な理由でもおかしくないのではと。

面白いのがこの“ハマのドン”が後押ししたから若き日の憲兵顔で時の菅義偉総理が国会に乗り込むことができたこと。
その菅総理が国策として進めるカジノ誘致に真っ向から反対、
当然、ドンの周辺は横浜に基盤を持つ最高権力者に忖度する者が占める中で、
ドンはカジノ反対を掲げる市民グループと組み横浜市長選を闘うという、
白熱の選挙戦がクライマックスとなって映画は最高潮となり、
結果を目にして率直に溜飲が下がる思いがしました。

テレビ朝日の社員でもある松原監督からテレビ版では入らなかったエピソードを映画版に入れたこと、
今もドンに映画の報告に行ってることなどを話してくださり、
現在の企画として満蒙開拓団と原発について取材を進めているとのこと。

担当者はその昔、柏崎・刈羽原発の記録撮影のため孫請けの映像会社の三脚持ちで、
原発の内部に入り内部の様子に圧倒されたものの、お仕事が給与未払いなことを話したら、
思いっきり同情してくださいました。
もちろん東電は振り込んでるのでしょうが、そこが末端労働者の悲哀というかなんというか。

この日、松原監督は日帰りのようで結構タイトな中でお話ししてくださり有意義な時間でしたが、
新書にあったプロフィールを読んだら「報道ステーション」のチーフプロデューサーで、
報ステ特集「独ワイマール憲法の教訓」(2016年)でギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞とあり、
なんというかテレビ朝日の良心のような方なんだとひれ伏す思いと、
もっとお話しを聞きたかったという思いが重なりました。

「独ワイマール憲法の教訓」など改憲と政権側のみならず言い出し始めると、
SNSでは改憲に警鐘を鳴らす意味で必ず出てくる伝説の番組なので
あの番組を作った方なのかと新書版は正座しながら読みたいと思ったほどでした。

『ハマのドン』公式HP http://hama-don.jp/

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Fairytale Of New York



昨日付けの記事に
「もはやアオーレ長岡市民交流ホールAを土日祝日に借りることなど、
大抵、先行予約が入ってて借りることがますます難しくなっている」
などと書きましたが、実は3月24日(日)が1日中空いてると、
アオーレの職員さんも驚き伝えてくださいました。

しかし3月24日って何かあった記憶がと辿ったら、
「文明の十字路〜シルクロードを旅するベリーダンスと音楽〜」が確かそのあたりで開催、
こちらはミーティングに誘われながらも、一度も顔を出してない不義理があり、
ここでバッティングしてしまったら、どうしようと調べたらベリーダンスは3月23日(土)リリックホールでした。
https://www.facebook.com/groups/nagaokagroups/posts/24317382597905475/

ということで開催月の3か月前に先着順で申し込みを受け付けるので、
長岡に前乗り、しかも担当者は快活クラブを出禁になってしまったので、
駅前のゲストハウスに泊まって早朝にもはや冬のアオーレ長岡3階に並び始めました。
後続は顔なじみのダンスレッスンの予約の方々で、
無理してこんな早くから並ばなくても良かったかと思いながらも、
3月24日(日)を1日中押さえることができました。

これだけの時間があればできればピーター・ジャクソン監督の8時間の大作
『ザ・ビートルズ:Get Back』を一挙上映と行きたいのですが、
そんなコネもないので、それなら密かに思ってた長編ドキュメンタリーがある、
と思い制作会社に電話したら繋がらないのはなぜ?

画像はクリスマスモードのアオーレ長岡。
今年はクリスマスに向けてジョン&ヨーコ『ハッピー・クリスマス (戦争は終わった)』を
例年以上に街中に流していただきたいですが、
あわせて聖なる酔っぱらないが歌うろくでなしのクリスマスソング『ニューヨークの夢』も。

♪So happy Christmas
 I love you baby
 I can see a better time

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ミライエステップ



7月に長岡駅前大手通りにオープンした"米百俵プレイス ミライエ”
その中にある“ミライエ ステップ”で映画上映会も可能と知り覗きに行きました。
もはやアオーレ長岡市民交流ホールAを土日祝日に借りることなど、
大抵、先行予約が入ってて借りることがますます難しくなっているため、こちらはどうだろうかと。

名前の通り階段状の座席となっており、
ここで光を遮断する垂れ幕を降ろせば映画上映も可能なことはわかりましたが、
申し込んだら内容を審査するとのことなので、はたしてどうなるんだろうかと。

ただ市民交流ホールAはロールバックの座席で使用しないときは、
ダンスレッスンなどによく使われていますが、
こちらは固定で座席以外に使用しないので、
当分はホールAほど申し込みはないのではと思うものの、
ここもいづれというか、もう人気があって争奪戦かもなぁ、と。

ちなみに図書館、互尊文庫がこちらに移転し、覗きましたが
以前と違って大変ハイカラで雑誌もたくさんあって充実、
しかし映画雑誌は「SCREEN」はあっても「キネマ旬報」はないのは片手落ちに思い、
あと開館時に行くと、冬だとわりと寒いように思いましたが、
こんなこと書くとまた嫌がられてミライエ ステップはお貸しできません、
などと言われかねません。

https://miraie-nagaoka.jp/

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極私的『福田村事件』



座タイムに足を運んだ後に高速バスに乗って柏崎へ。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3945.html


↑こちらで紹介した「海と星と空の柏崎映画祭」に当然、お世話になった三木美毅さんがいると思い、
挨拶もかねて、この日上映の『ハマのドン』『福田村事件』は観てたので『小説家の映画』を目的に来場。

到着したら裏方に徹してた三木さんがいたので挨拶、1回券を購入後、
館内では『福田村事件』のティーチインが開かれてるので見させていただいたら、
壇上には脚本を書いた佐伯俊道先生のお姿が。

終了後、ロビーで久しぶりに昔、市民映画館をつくる会を手伝ってた柏崎の女性と再会。
もう15年ぶりになるのか、お元気なようで話が弾んでたら、
小林三四郎さんがこちらを見つけて、
終わったら暇だろうからクロージングパーティやるから来いよ、とお誘いが。
『福田村事件』の成功でもう、声などかけられない存在だと思ってたので有難かったです。

クロージング作『小説家の映画』を観終えたら、この日に3本も観ていた小林茂監督と鉢合わせて、
『小説家の映画』はワンシーン、ワンカットなことを挙げて作家の映画だと喜んでたようでした。
こちらはホン・サンス監督はよく生々しいHなシーンを撮るので、
この日のお客さんの大半はホン・サンス初体験ではないかと思うとハラハラしてましたが、、、

その後は関係者が多数いるなかで場違いを自覚しながら、
ただし三木さんも歓迎してくれ、映写を担当してたシネ・ウインド井上支配人もいたので、
とりあえず話し相手はいるなぁ、と内心喜んでいたら目の前には佐伯俊道先生が。

実は1週間くらい前になるのか、
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3914.html
↑こちらの高田世界館での『福田村事件』の脚本家チームの舞台挨拶レポを読んだ、
「福田村事件」を調べてる香川の方より電話があり、何かと思ったら佐伯先生の発言についての確認でした。
観た方はご存じのように映画で惨殺される行商人達は香川の部落民という実際の設定、
なのでこの方の話を聞いていくと、こちらに住んでるとあまり問題の大きさに触れることはないけど、
よく耳にするように西日本では同和問題が、こちらが思う以上に深く根差してることを伺えました。
この方も資料をよく読んでるようで、いつしかせっかくの機会でもあるので、
いろいろと質問をしたら応えていただき次第に長電話となってしまいましたが、
大変勉強になったことは事実でありました。

そんなことを佐伯先生に伝えたら、その方とはよく電話で話してるそうなので、
こちらが書いたブログの記事の件も聞いているそうでした。
小林三四郎さんからは「君が発端だったのか」と言われてしまいましたが、
本当に日本社会の闇を照射した作品だけに観賞して揺さぶられる観客は全国にたくさんいるんだろうと、
佐伯先生は映画を観た観客と積極的に感想を伺いたい、という思いがあるようで、
どんな感想、意見にも耳を傾けることを『福田村事件』の完成とともに肝に銘じてるようでした。

あとこちらは劇中登場する作家・平澤計七はwikiで読んだら小千谷出身だったと伝え、
亀戸事件と絡めて劇中に登場させたようですが、
この平澤計七について、もっと話を聞きたい思いがありました。

先の高田世界館の記事には荒井晴彦監督、井上淳一監督には新作が控えてることが話されながら、
佐伯先生の作品をまた観れることを期待という意味で書いてましたが、
現在、佐伯先生脚本の企画が進行中と聞き、無事に撮影・完成しても公開はまだ先のようですが、
これは楽しみに待ちたいと思いました。

画像は佐伯俊道先生と『福田村事件』ではスタッフとして参加し俳優としても顔を出してる三木美毅さん。

帰りがけに三四郎さんに挨拶をしたら、
こちらと三木さんを見て「変人同士仲良くするように」などと言われちゃいましたが、
改めて太秦・小林三四郎代表、ありがとうございました。

http://uhs-kff.com/

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映像カフェ 座タイム



新潟・古町通り6番町裏通りにオープンした“映像カフェ 座タイム”
見上げると『ひまわり』と『ローマの休日』の看板が目に入り、すでに目印となってるように思いました。

以前にも書きましたが立ち上げたにいがた映像ギャラリーの主宰者・長谷川さんはもう10年も前に、
元シネ・ウインド支配人の橋本さんから紹介され、
デザインのお仕事をしてると聞き、『故郷は緑なりき』『栄光の黒豹』と昔の長岡ロケ映画の上映会及び、
市民活動フェスタでの映画上映会のポスターをデザインいただきました。

折に触れてお会いした際や電話での打ち合わせや与太話の中で、
映像カフェの設立という“夢”を語り、
こちらも“夢”なんだろうと失礼ながら半分聞き流しており、
実際に何度も挫折するのを見ていて、
このご時世、諸々の、特に金銭面を思うと難しいだろうなぁ、
などとすっかりこちらが手垢まみれの訳知り顔で汚れてしまったことを自覚せざる負えません。


実際、館内に足を運べば予想以上に洒落ており、
昨日の記事に書いた『新越後情話』を上映したスペースと、
300円でドリンクが飲まれるスペースにもスクリーンに何かしら映写しており、
長谷川さん曰く、企画があったらこのスペースを好きに使ってくれと、呼びかけてるようです。

当然、こちらにも何か企画がないかと言われて、
とりあえず念頭にあるものを伝えて、後程企画をこねようと思いました。

ちなみに手塚眞監督が聞きつけて、さっそく見学に訪れて気に入ってくれたそうで,
手塚監督が何か企画上映会を開催すれば、
後に続く映像作家も関心を寄せて上映会を開催できるように思いましたが。

しかし長谷川さんには映像とともに“古町”に多大な思い入れをいつも感じており、
確か古町にあった日活の映画館で働いてたことが礎になってると思い、
今回、どうしてもとこだわり抜いた古町で長年の夢を実現させてしまったこと。

“夢”でなく本当に実現してしまったことに改めて深く敬意を。

https://zatime.amebaownd.com/

↑公式HPもあります。

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『新越後情話』

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オープンしたばかりの“映像カフェ 座タイム”に足を運びました。
この日、観賞したのは昭和28年の新潟ロケ映画『新越後情話』
岸恵子主演で佐渡で撮影した『君の名は』より一足早い最初の新潟ロケ映画。
もちろんモノクロでストーリーは売れない画家と芸妓さんの許されない愛を描いたメロドラマ。
とはいえ板前のまさに桃屋そのままの三木のり平以外は知らない俳優さんばかりで、
それが功を奏しているのか否か、微妙に思いましたが身分違いの愛を描いてるだけに、
二人の恋を応援してたものの、
ラストは弥彦駅で駆け落ちしてしまい『卒業』ではありませんが、
その後の方が気になりました。

普通ならメデタシメデタシなのか反芻するところですが、
この座タイムでの上映は終わった後ににいがた映像ギャラリーを主宰する長谷川さんが、
スクリーンを使用してパワーポイントで映画の解説をするところまでが見どころ。

買い物をするシーンは古町にあった大和のネクタイ売り場で、
当時の大和のガイドブックからネクタイ売り場の写真を持ち出して検証、
さらに劇中の包装紙をクローズアップして証明し、
ついには会員のコレクションの歴代の大和の包装紙まで映してしまう塩梅。

また古町6番街に今もある天佑堂の前の公衆電話で電話をするシーンをクローズアップ。
先代の天佑堂・ご主人にこの映画の撮影があったかと尋ねたエピソードを披露、
ご主人は全く覚えてないことと、これまで店の前に公衆電話があったことなどないとの証言を得て、
映画に登場する公衆電話はこの撮影のために作られたもの、さらに電話が当時の公衆電話ではなく、
よく見ると家庭用の黒電話であることを映したりと。

他に今もある「とんかつ太郎」は当時は「太郎のとんかつ」と看板を掲げて、
今とはちょっと違う位置にあること。

映画に登場するお屋敷が今は砂丘館となってること、
また「どっぺり坂」付近も映し出されて、
早速今はどうなってるのかと撮影に行ったらマンションが建っていたことなど、
これまでのにいがた映像ギャラリーの活動の成果を、
この『新越後情話』上映会で続々と披露していくのは大変楽しめました。

面白いのは映画に登場するたくさんの芸妓さんが、
古町をメインに撮影してるのに古町芸妓でなく、
岩室の芸妓さん達なこと。
ロケ隊はついでに岩室温泉に浸かってたのではないかと担当者は想像しましたが。

しかし長谷川さんはじめ新潟映像ギャラリーが昔の資料をまさぐっても、
この映画が新潟の映画館で公開されたことはまだ確認ができてないとのこと、
著名な浪曲師や芸妓さんは登場するのに、
三木のり平以外、そんな名のある俳優さんが出演してるわけでもなく、
むしろなぜ三木のり平が出演してるのか?などと、
どことなく謎めいた作品に思いましたが、
これが新潟県ロケ映画第一号という点で貴重な映画なことは確かに思いました。

『新越後情話』は上映権をクリアしてることを確認しての上映なので、
このような解説付きで楽しめましたが、
長谷川さんと上映後に話をしたら、
これからも随時、こんな企画を考えてるとのことですが、、、

https://neg.1web.jp/

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