11'0901 September 11

オスカー俳優ショーン・ペンは現在、緊張が高まっているウクライナ国内に滞在している模様。昨年11月にもウクライナ東部前線を訪問し、同国に関するドキュメンタリー映画を製作することを発表していた。大使館を通して発表された声明では、“現在起きていることのすべてを記録する”と決意を語っている。
https://twitter.com/oscarnoyukue/status/1496980637412372484
ショーン・ペンというと担当者はまずマドンナの旦那さんだったことが脳裏に浮かび、
新婚当時、上空から取材するパパラッチじみたヘリコプターめがけてピストルを撃ってたと聞き、
ガチでヤバイ人なんだという印象が。
そうじゃないとマドンナと結婚までいかないだろうし、まぁ案の定すぐに離婚したようですが。
その後は順調にキャリアを伸ばし、『ミスティック・リバー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞、
並行して硬派な監督作も次々と発表してかつてのヤンチャな面影は一掃されたイメージがあったのが、
冒頭のように現在ウクライナに滞在し、このロシアからの侵略を記録しようとカメラをまわしてるようです。
『MINAMATA』をプロデュースしたジョニー・デップしかり、
地位も名声も得た上で社会的な意義すある作品を作ろうというのは率直に敬服します。
こじつけですが「第8回長岡アジア映画祭」で上映したのが『セプテンバー11』という作品。
9,11同時多発テロをテーマに世界の11人の映画作家に11分9秒の短編映画を作ってまとめたオムニバズ映画。
イギリスからケン・ローチ、日本からは今村昌平、そしてアメリカのショーン・ペンは、
アーネスト・ボーグナイン扮する妻を亡くした孤独な老人がツインタワーの崩壊によって部屋に光が射すと
当事者であるアメリカをショーン・ペンは強烈な皮肉と格差への怒りを持って描ききり、
この短編だけでも監督としての力量が存分に伺い知れました。
最も俳優としてのショーン・ペンはアート・ガーファンクルのような髪型で
更生を目指すアル・パチーノにちょっかいを出す不届き者を演じてた『カリートの道』を推します。
ショーン・ペンの祖父母はリトアニア及びロシアからのユダヤ人だそうで、
自身のルーツを辿ってるうちに今回の撮影を決心したように思ったりします。
しかしロシア当局も当然何しにショーン・ペンがウクライナにいるか把握してるだろうから、
無事に撮影が終わってほしいと。
余談として世界で一番愛されてる映画監督スティーヴン・スピルバーグの祖父母はウクライナ出身のユダヤ人だそうで、
よくナチスドイツを悪役にしたり、連想させたりするのはユダヤ系だからと短絡してましたが、
そこにウクライナが加わると『ウエストサイドストーリー』もさらに意味深く観えるのではかろうかと。
しかし改めて21世紀の幕開けが9,11というのは、今とずっと繋がってると認識が。
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