長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

『雪国の幻灯会へようこそ 映画「風の波紋」の物語』 読書感想文



小林茂監督の著作『雪国の幻灯会へようこそ』を読み終えました。

昔の角川映画のコピー、「読んでから見るか、見てから読むか」に倣えば、
担当者は映画『風の波紋』を観てから読んで、また観るというのが相応しいのではないかと。

というのも映画『風の波紋』は豪雪地で暮らし難儀な雪とも戯れる被写体となる人々に魅了される素晴らしい映画ですが、
生意気にもヤギを屠らい、その肉を感謝しながらいただく謝肉祭のシーンは、
自分は全体のトーンからズレてるのではないか、
ドキュメンタリーの枠を超えたファンタジーのシーンは違和感も感じなかったのに、
この謝肉祭のシーンは過剰な説明もないにもかかわらず饒舌な場面に思いました。

それについてすでに『風の波紋』を観た方と議論になってしまい、
感想に頷きながらも、だからこそまだ違和感を覚えていましたが、
本を読み監督の意図を理解したうえで再び映画を観たら、
自分の凝り固まった印象がほぐれるのではないかと思い、
またこの映画を観に行こうと思いました。

本の中に多々あるエピソードの中では次々と創造と想像を工夫し“遊び”のシーンを撮影していく小林監督の姿が微笑ましく、
それが編集の段階で残ったり、落とされたりしていく過程と落とされた際の監督の狙いが時にぼやきになるのは読んでて興味深かったです。

そして監督の幼少期に田んぼ仕事を手伝ったり、川遊び思い出が狭間に挿入され、
それが今回の撮影で木暮さんの田んぼ仕事を撮影に通い「人生が一回りしたようだ」と書くのは、
小林監督のこれまでの歩みと重ねて重く受け取りました。

撮影時には未曾有の大惨事となった東日本大震災が発生し、
妻有で撮影しながらも原発はじめ次々と起こる問題を目にしながら
これまで政治的な場面での表立って意思表明をすることを控えてた監督が、
被写体となった人々が、それぞれの人生を歩みながら、自身の存在を表明してることから、
監督が自分の考えを表明することになったこと、
映画の撮影を通して作り手か変容していくのがドキュメンタリー映画の魅力と、
確か以前に話してたことがあったので、まさにこれかと読んでて思いました。

あと映画スタッフの一人で編集者の秦岳志さんが的確な助言やアドバイスで登場し、
重要な参謀であることが改めて伺えました。
二度ほどお見かけしたことがありますが、まさに切れ者といった風貌の方でした。
本の中では秦さんが書いたプロダクションノートが時折、出てきますがこれはパンフレットに収められてるのでしょうか。
秦さんから見た “映画「風の波紋」の物語”だと思いますので、こちらも読んでみたいです。

『雪国の幻灯会へようこそ 映画「風の波紋」の物語』は長岡の方はぜひ文信堂書店でお求めください。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1098.html

映画『風の波紋』公式HP http://kazenohamon.com/
スポンサーサイト

| 未分類 | 17:10 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ありがとうございます

編集の秦です。切れ者、だなんて過分なお言葉恐縮です!
プロダクションノートは、パンフレットに入っています。
書き始めたら長くなってしまって、13,000字が小さな字で掲載されています(^^; 読みづらいかもしれませんが、ご容赦を。。。

| はた | 2016/04/16 23:34 | URL |

Re: ありがとうございます

はたさま

コメントありがとうございます。こちらこそ恐縮いたします。
今度パンフレットを買って読みたいと思います。


すがの

| 長岡アジア映画祭実行委員会! | 2016/04/17 10:11 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/tb.php/1107-f8edb2b9

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT