長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

かちんこのご主人



「今まで会った方の中でシナリオを書き続けなさいと言ってくださった唯一の方でした」

長岡・殿町にある居酒屋かちんこのご主人が亡くなったと知りました。
ピンク映画の俳優として活躍しメニューの名札がところ狭しと並ぶ店内には
自身が出演した『トルコ110番 悶絶くらげ』などのピンク映画のポスターが一際目立って飾られてました。
『トルコ110番 悶絶くらげ』は荒井晴彦脚本の秀作と聞き貴重な台本も見せていただいたことがあります。

担当者は『掘るまいか』の橋本信一監督に紹介され、
以後、足を運んでご主人の映画談義を聞くことが楽しみでした。

お店の思い出はなんといっても『キャタピラー』撮影中の若松孝二監督と飲めたこと。
殿町をぶらついた若松監督は店名を見て映画に関係があると思い入店し、
ピンク映画界にいたご主人にとって若松監督は神様のような存在であるため、
大変感激したと話してました。

しかし若松監督、橋本監督、ご主人も亡くなったとは。

中村雅俊と文学座で同期だったというご主人の役者魂に再び火をつけたのが五藤利弘監督でした。
『ゆめのかよいじ』が栃尾で撮影されエキストラ募集と知るとすぐさま駆けつけ、
現場で監督、プロデューサーに直談判しエキストラより大きい役をゲットし、
カメラ位置を計算しながら芝居をしていたのは傍目でサスガに思いました。
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1128.html

続いて大林宣彦監督が長岡で映画を撮ると知ると
履歴書を書いて監督の事務所に送り、こちらも役をゲット。
『この空の花』を観たら見事に台詞のある大きな役を得て登場し驚かされました。

最近は体調を崩し入院したと聞き気にかけていましたが、
最後にその姿を目にしたのは確か大杉漣さんがBSの旅番組で長岡に来た際、
ピンク映画俳優の仲間として漣さんがかちんこに顔を出し、
ご主人と思い出話を語っていました。

俳優時代は大杉漣さんと仲間だったとは知らなかったので、
まだまだ知らない話がたくさんあったんだろうと思いました。
70年代のピンク映画界は活気があっただろうし、そんな時代の話は聞いておくべきだったと。

ご主人が倒れてからは奥さん一人でお店を切り盛りし、
昨年の『千年の一滴』上映会打ち上げで使わせていただきましたが、
この値段で大丈夫か?と思うほど豪勢なメニューが並びました。

現在、お店は閉めていますが、また開けてほしいと。
そして奥さんにご主人への御礼を伝えたいと思っています。

冒頭の言葉はシナリオを学ぶ常連さんが訃報を知って、
こんなことを教えてもらいました。
確かにご主人の人柄らしいな、と思いました。

長岡の貴重な映画人でもあったかちんこのご主人に敬意を抱き、ご冥福を祈ります。
スポンサーサイト

| 未分類 | 06:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/tb.php/1126-138947a1

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT