ヨコハマメリー

発売中のキネマ旬報の中村高寛監督の連載は特に興味深く読みました。
その前に中村監督の代表作「ヨコハマメリー」は深く記憶に残ったドキュメンタリーでした。
洋装で顔を白塗りした老女、横浜伊勢佐木町の街角に立ち、いつしか消えていった伝説の娼婦“ヨコハマメリー”の足跡を彼女と関わった人々の証言とともにヨコハマという街の断面を描き、観ていてスリリングに引き込まれていきました。
米軍相手に身体を売ってた伝説のメリーさんが写真で登場し、戦後こうして生きるしか術がなかった女性の吐息が聞こえたかのようでしたが、ラストにすでに伝説と化した人が姿を表すに至って心の中で歓声を挙げたことを覚えてます。
キネ旬ではその中村監督の次回作を産む苦しみを延々と書き連ねているのですが、
今号は日本映画大学ドキュメンタリーコースの講師として生徒たちとともに山古志で映画撮影の合宿に入る経緯が書かれています。
日本映画大学の前身、日本映画学校OBである橋本信一監督や松根広隆キャメラマンは山古志の人たちに依頼されて「掘るまいか」「1000年の山古志」を撮影した経緯があり、
その流れで山古志入りしたようですが、興味を覚えたのは講師、生徒とも合宿をしながらの映画撮影とのこと。
だとすると「冬のアルパカ」撮影でもお世話になったあの合宿所かなぁ、と思いました。できたら生徒の皆さんは参考までに「冬のアルパカ」を見てもらえたかと気になったりしました。
今号はプロから見ても無謀に写る撮影までの経緯で、すでに5月に撮影は終わったようですが、次号はおそらく撮影の様子が書かれてるのではないかと。
楽しみに待ちたいと思います。
そして完成した作品はぜひ観てみたいです。
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