長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

「生きるのは苦しいとか何とか言うけれど、それは人間の気取りってもんでね…正直、生きているのはいいもんだよ。」



『栄光の黒豹』で個人的に担当者が最も興味を持って見つめてたのが、
笠智衆さんはどんな役柄なのか?ということでした。

目黒祐樹さんによれば吉乃川の当主の役で孫役の目黒さんに利き酒を教える芝居が印象に残ってたようですが、
いざ登場したら確かに吉乃川の当主で日々、仕事よりも商工会議所などの雑務に追われてる二代目よりも、
孫の目黒さんを見込んでいるものの、目黒さんは酒作りよりもサッカー留学でドイツへ行く夢を持ってるというもの。

ただし笠さんは苦労人のたたき上げらしく日々剣道に汗を流し、
朝から気合を入れて朝稽古、家族、従業員を叩き起こして一緒に体操するなど、
小津映画から抜け出た、なんてこともなく登場するたびにアグレッシブに周囲を奮い立たせる、
こんな笠さん見たことないです。
しかも『俺は男だ!』出演前の森田健作さんと剣道で互いに竹刀を構えるなどとレアなシーンもあったりと、
寅さんと御前様とのかけあいとまた違ったコミカルな味で映画を引き締めており、さすが名優と唸ったりと。

がちがちの頑固ジジイというわけでなくサッカーの試合で健闘した孫の姿を称えて夢を後押ししたりと、
憎まれ口を叩きながらもやはり家族に対して深い愛情をもって支えほろりとさせてくれました。

もう笠さんというと『東京物語』やら寅さんの御前様、個人的には山田洋次監督の名作『家族』などが思い浮かび代名詞にすらなってると思うのですが、こんなプログラムピクチャーでアグレシッブな姿で登場し、観客を虜にさせた映画にも出演してこそ

「生きるのは苦しいとか何とか言うけれど、それは人間の気取りってもんでね…正直、生きているのはいいもんだよ。」
↑黒澤明監督の『夢』の遺言のような名台詞に到達したのだろうと思いました。

画像は吉乃川さまから貸していただき、上映会で展示していた撮影時の笠智衆さんの直筆の色紙。
観賞後、多くの人が目にしており、この色紙だけでもずいぶんと贅沢な上映会になりました。
そしてこの色紙を飾る時に映画史に手を触れたような錯覚に陥り、震えてしまいました。
お貸しいただきありがとうございました。

それにしても笠智衆という偉大な名優が長岡の地で演じてたことをスクリーンで目にしてて、とてつもなく嬉しかったです。
それを感じたことも『栄光の黒豹』は特筆ものでした。
スポンサーサイト

| 未分類 | 06:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/tb.php/1170-b8646196

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT