憂鬱ロケット

「神奈川芸術大学映像学科研究室」の坂下雄一郎監督
S東京特派員のSKIPシティDシネマ国際映画祭2013の巡礼記。
“「神奈川芸術大学映像研究室」坂下雄一郎監督
ある大学で助手として働く3人の男女が主人公。学生の面倒を見たり事務仕事に追われたりといった地味ではあるがあまりよく知らない助手という職業の日常を描いた映画で、これはかなり新鮮でした。映画を作る人たちを描いた映画はけっこうありますが、直接映画制作にかかわるわけではない大学の助手という職業を取り上げた初めての映画ではないでしょうか。彼らや教授、職員、学生の描写はモデルがいるんじゃないかと思えるほどリアルで生々しいです。大学の官僚的な仕組みや事なかれ主義、いいかげんな学生たちに悩まされる日常は映画制作というイメージからはかけ離れた地味だし楽しさもない。でもそんな中でもよろこびはある。生きがいはあるのだ、というようなすがすがしいイメージで締めくくられていていい映画でした。この作品はDシネマ映画祭で審査員特別賞を受賞しました。 ”
以上の件を読んで目に留まったのが坂下雄一郎監督の名前でした。
坂下監督は4年前の「第11回長岡インディーズムービーコンペティション」にて
「憂鬱ロケット」で奨励賞を受賞しています。
http://www.mynet.ne.jp/~asia/14th/11th_compe/14th-11thcompe.htm
当時は確か大阪芸大生で受賞の知らせを電話したくらいが接点になるかもしれませんが、
プロの映画監督を目指し、ずっと撮り続けていたようで巡礼記で目にして嬉しく思いました。
しかも最初は作品名だと思わなかった「神奈川芸術大学映像研究室」はとても面白そうで、
賞の受賞を機にSKIPシティDシネマプロジェクトとして劇場公開が決定したようなので、
ぜひ機会があったら観てみたいと思いました。
http://www.skipcity-dcf.jp/sdcp.html
http://www.skipcity-dcf.jp/pdf/IDCF2013%20Release_20130722_SDP.pdf
↑こちらのプロフィールを読むと「ビートルズ」という監督作で昨年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭の北海道知事賞を受賞とあり、今年の同賞は「冬のアルパカ」なので何か奇縁を感じました。
ついでに書けば前回のSKIPシティDシネマプロジェクトの「チチを撮りに」の中野量太監督は「ロケットパンチを君に」で「第8回長岡インディーズムービーコンペティション」を受賞しているので何か繋がりみたいなのがあるような錯覚を覚えました。
坂下監督の「憂鬱ロケット」は青春の閉塞感を捉えて地味ながらも跡に残る印象を持った作品でした。
それが「神奈川芸術大学映像研究室」は評を読んでるだけでも浮き足立つような気がしてとても期待を寄せるに充分な作品に思えました。
やはり観てみたいものだと。坂下監督のご活躍を期待します。
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