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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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『風の波紋』 in 新発田



ながおか市民活動フェスタ ’16 長岡監督短編映画特集

「小林監督のはへヴィだね」

市民活動フェスタの長岡監督短編映画特集の会場のシアター前で
チラシを目にした方が掲載されてる『ちょっと青空』の写真を見てお友達に向かって話をしているのが耳に入りました。

聞き流していましたが、やはり割って入って決してへヴィではなく笑えてとても清々しい映画です、
と言っておけばよかったと後で悔やみました。
他にも偏見まではいかなくても『ちょっと青空』に躊躇してる人も目にしたので、
作品の内容についてもっと積極的にアピールしておけばよかったと。

「笑っていい映画です」

『ちょっと青空』の上映前に小林茂監督はトークの中で語っていましたが、
福祉施設を出て自立のために24時間さまざまなヘルパーさんと過ごす佐藤マサヒロさんの日常は、
等身大をさらけ出してるマサヒロさんを慕って出入りするヘルパーさん達の群像模様でもあり、
マサヒロさんの一挙一動にリアクションする人たちの姿は人間味があふれ、
当然笑えるシーンが続出し、
実際に館内ではクスクスと笑い声が起きて観た後に仲間同士であのシーンはこうとか、
マサヒロさんについての話題で大きく盛り上がっていたお客さんを目にして、
やはり面白い映画だと実感してました。

小林茂監督は福祉ドキュメンタリーの先駆者・柳澤壽男監督にに師事し、
師匠の跡を継ぐ福祉ドキュメンタリーの集大成ともいえる『わたしの季節』を完成していますが、
その前に藤本幸久監督で炭鉱をテーマにした『闇を掘る』の撮影で縁のできた北海道で佐藤マサヒロさんと知り合い、
彼を被写体にしながらも周辺に集うヘルパーさん達の人間模様を繋いでいくのは
『風の波紋』で木暮茂男さんを中心にキャメラを向けながらも、
同じくその周辺に生きる妻有の人々の生活を丹念に見つめていることも繋がり、
いわば弱者へのまなざしは柳澤壽男監督での現場体験から『わたしの季節』へ
被写体とその周辺の群像劇という点では、『阿賀に生きる』の撮影を経て『風の波紋』へと連なっていくことから、
『ちょっと青空』はわずか30分の短編ながら小林監督作の魅力とテーマが存分に堪能できる秀作だと思います。
この映画を観てから『わたしの季節』『風の波紋』と観るとより深く作品が沁みていくのではないかと。

余談ですが『ちょっと青空』のDVDの裏ジャケットは長岡にマサヒロさんが来た時の記念写真が収められてるのですが、
その中に新潟の映画関係者の間では有名人だった映写技師の亡き江村さんの姿を見つけてしんみりしてました。
あんまり話したことはありませんが、そういえば小林監督を熱心に応援してた一人だったと思い起してました。

『風の波紋』は9月25日(日)12時35分より敬和学園大学で小林監督のトークとともに上映されます。
参加無料のようですが詳細は
2016にいがたワーク&ライフフォーラムIN新発田実行委員会事務局(ろうきん財団)
電話0252885273までお問い合わせください。
http://zaidan-hukushi.heteml.jp/wp/wp-content/uploads/2016/07/フォーラムチラシ(完成版).pdf 
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