長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

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トルコ110番 悶絶くらげ



あたしはとてもおつむが軽い
あんたはとても心が軽い
二人並べてよくよく見れば
どちらも泣かないあほう鳥

殿町の居酒屋かちんこのご主人こと故・星野暁一氏主演の『トルコ110番 悶絶くらげ』が
『ソープ110番 悶絶くらげ』と改題されブルーレイ化し購入した方よりお借りして観賞いたしました。

1978年の吉原のトルコ街を高倉健さんの「唐獅子牡丹」を口ずさんて登場する若き日のかちんこのご主人。
幾分のっぺりした顔ですが、「クズの吹き溜まり」と自ら呼ぶ吉原で妥協を重ねながらもしぶどく生きてきた様がその容姿から感じられました。
何しろ女たちをトルコ風呂に斡旋しながらこの街をサバイバルしており、理不尽な思いを抱きつつもいつも心に高倉健さんと虚勢を張ってる中、ある日目の前に二人の家出娘が現れてから妥協よりも感情が優先し波風が。
自分が斡旋した泡姫にいつしか惚れて純情を貫こうともがいた揚句、
目の前で裏切られて、もう一人シャブ中と化した家出娘を逃すまいと必死に抱く切実な姿、熱演は濡れ場としても見応えがありました。
あぁ、やっぱり生粋の俳優だったんだと。

今は巨匠の荒井晴彦先生が当時ロマンポルノ最初のアイドルと言われた原悦子をヒロインにしながらも、
「クズの吹き溜まり」の街で葛藤を抱えて生きていく、このしがなくも心に健さんを抱いた若き日のかちんこのご主人扮するチンピラ未満の男に心を寄せて書いたのは明らかに思いました。

それにしても序盤に喫茶店のジュークボックス(懐かしい!)から流れるのはサザンオールスターズの『勝手にシンドバット』!!
それを若き日のかちんこのご主人が遮り流れるのは健さんの『唐獅子牡丹』
どちらもカバー曲ではなくどう聴いてもオリジナル…
さらに途中でかかるのが中島みゆき様の『あほう鳥』しかもエンディングの曲も。
著作権とかは大丈夫なのだろうかと見てて心配になりましたが、今回のブルーレイ化に例えタイトルは大人の事情で妥協しても内容に関しては一切妥協しない作り手の強い姿勢を思いましたが、それでも大丈夫なんだろうかと。
まぁ、担当者は以前とあるピンク映画を観に行ったらいきなり椎名林檎が流れたのでビックリしたことがありますが。

しかしもう10年くらい前になるのか、橋本信一監督に誘われて足を運んだかちんこの壁にあったこの映画のポスターを見て、こりゃなんだ?と思ったのが、やがてご主人が出演した荒井晴彦先生脚本の幻の映画と知り、いつか観たいと思っていたのだが、よりによってご主人が亡くなった後にブルーレイ化してこうして観賞できる運びになるとは。
見た感想を直接ご主人に話したかったと悔やむ思いがしました。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1126.html

画像は今もかちんこの壁にあるポスターです。

http://www.nikkatsu.com/package/32868.html
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