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五藤利弘監督新作『被爆ピアノ』始動



長岡出身・五藤利弘監督は自身と人々の胸にある“故郷”を舞台にした青春映画をこれまで多く手掛けてきたのはご存じのとおりですが、それと並行しながら硬派なテレビドキュメンタリーを手掛けてます。
内部告発、薬物依存、不妊治療、住宅問題など社会的なテーマを扱っており、
その中で広島に原爆が投下された際、被爆したピアノを修復しコンサート活動されてる方をテーマにした『被爆ピアノ』を骨のあるドキュメンタリーを手掛けるフジテレビの「NONFIX」にて2009年放映されました。
ただし被爆ピアノの一人称で語るという大胆な試みで、その声を草村礼子さんが担当しており、充分に映画的な作品でもあったと記憶していますが、この時の取材をさらに膨らませて映画化を以前から企画、この度、広島の新聞にて映画化が発表されたので転載します。
五藤監督は昨年の茨城で『レミングスの夏』、山梨で『春待ちかぼちゃ』
来年は広島で『被爆ピアノ』、その間にもう一本、進行中の企画があるようで相変わらず精力的に活動してるようです。

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中国新聞 ヒロシマ平和メディアセンター

映画 被爆ピアノ物語 調律師・矢川さん題材 来夏撮影スタート 

17年3月15日

 日本各地で被爆ピアノのコンサートを開いている調律師で、被爆2世の矢川光則さん(64)=広島市安佐南区=の物語が映画化されることになった。来年夏から撮影、2019年の全国公開を目指す。矢川さんは「ヒロシマの願いを広げる新たな力になれば」と願う。(桜井邦彦)

 吉本実憂主演の映画「ゆめはるか」(14年)などで知られる五藤利弘監督(48)が手掛け、脚本も担う。09年、民放のドキュメンタリー番組で被爆ピアノを取材した際、矢川さんの「被爆者が高齢化して減っていく中、このピアノが時を超えて平和の尊さを伝えてくれる」との言葉に感動し、映画化を持ちかけた。

 現在、脚本を執筆中で、俳優を人選している。仮想の話を含む劇映画とし、五藤監督は「舞台は現代。若い主人公が被爆ピアノを通じて大切なものに気付いていく展開を思い描いている」と話す。制作費は企業、個人の協賛を募る。

 矢川さんは、爆心地から約2キロの舟入川口町(現中区)の民家にあったヤマハのアップライトなど、被爆ピアノ6台を修復し所有。01年に始めたコンサートは45都道府県と米ニューヨークで開催、計1500回を超える。

 ピアノはガラス片などによる無数の傷痕が残り、爆風のすさまじさを今に伝える。元の所有者との逸話もそれぞれにあり、児童文学作家の松谷みよ子さんらの手で絵本にもなっている。

 矢川さんは「惨禍を乗り越えて音色を紡ぐ被爆ピアノは、聴く人に生きる勇気を与えてくれる。映画を通じ、その輪がさらに広がってほしい」と期待する。

(2017年3月15日朝刊掲載)

http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=70285
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