山田火砂子監督 『母 小林多喜二の母の物語』 長岡上映会

11月19日に上映する長岡出身・東條政利監督作『地の塩 山室軍平』
東條監督は山田火砂子監督『望郷の鐘 満蒙開拓団の落日』で助監督を務め、
おそらくその仕事ぶりから山田監督率いる現代ぷろだくしょんが製作する『地の塩 山室軍平』の監督に抜擢されたのではと思います。
その現代ぷろだくしょんの山田火砂子監督の新作『母 小林多喜二の母の物語』の長岡上映会があると知ったのでご案内します。
三浦綾子原作で特高警察によって虐殺されたプロレタリア文学の旗手・小林多喜二の母親を寺島しのぶさんが演じ、
85歳になる山田監督渾身の思いをぶつけた“平和映画”のように思います。
治安維持法が共謀罪となって復活してしまったこの時代にあの時代を描いた作品が登場したことは何か因縁めくものを思います。
『母 小林多喜二の母の物語』
山田火砂子監督 三浦綾子原作 撮影 長田勇市
出演 寺島しのぶ、塩谷瞬、渡辺いっけい、佐野史郎
ストーリー
秋田県釈迦内村、小作農と小さなそば屋で生計を立てる貧しい家の娘にセキは生まれた。
当時の小作人は、地主に50%もの地代を払わねばならなかった。貧しい農家の娘たちは身売りするより仕方がない。
セキの幼なじみの少女も売られていった。
学校へ行きたくても、学校は男の行くところだと親からは相手にされない。
15歳で小林の家に嫁いだセキは三男三女を生み育てたが、長男は病死。次男が多喜二である。セキは優しい母親であった。
自分は字も書けなかったが、多喜二は叔父の世話で小樽高商(現小樽商科大学)まで卒業させてもらい、銀行に勤める。
当時の銀行は大変な高給で、一生涯楽に暮らせる程であった。しかし多喜二は貧しい人の味方となって小説を書き、
武器を作るお金で皆に白い米のご飯を!と反戦を訴え続けた。
そんな彼の小説は危険思想とみなされ、遂に多喜二は国家権力によって殺されてしまう。
セキは自分の息子が悪い事なぞするわけがないと多喜二を信じ続けていた。
そんな折、娘のチマに教会へと誘われる。そこでイエスの死について話を聞かされたセキは、
何も悪い事をしていないのに殺されたイエスと多喜二の姿を重ね合わせ、 思いを巡らす・・・。
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日時 10月7日(土) ①10時~ ②13時~ ③15時~
会場 長岡市立中央図書館 講堂
前売 一般 1200円(当日300円増し) 小中高生 (前売券なし当日800円のみ)
主催 「母」上映実行委員会 問 電話0258-35-6992
東條政利監督作『地の塩 山室軍平』は11月19日(日)17時よりアオーレ長岡市民交流ホールAにて17時より上映します。
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