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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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密陽



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↑こちらの記事(慌ただしく書いたのでいつもより酷い文章になったので多少修正)『地の塩 山室軍平』上映会の紹介のために長岡の教会まわりしながら、キリスト教の映画について思いを巡らせていました。

最近ではマーティン・スコセッシ監督、遠藤周作原作『沈黙』が大きな話題となりましたが、担当者がリアルタイムで観た中で真っ先に思い浮かぶのがメル・ギブソンが監督しキリストの受難を描いた『パッション』でしょうか。

とはいえ欧米の映画に限らず文学や音楽も聖書が背景というか練りこまれていると思うので、キリスト教の考えを取り込めないと完全に理解できない映画が多く見受けられるように思います。

そんな中で担当者が大きな衝撃を受けたというかほぼ完璧な映画として心に強烈に刻まれたのが韓国のイ・チャンドン監督作『シークレット・サンシャイン』
『グリーンフィッシュ』『ペパーミントキャンディ』そして『オアシス』といつもイ・チャンドンの重量級の作品には驚かされていましたが『シークレット・サンシャイン』については更なる高みに達してまさしく震えがおきたものの、この映画をキリスト教の映画として挙げるのは、クリスチャンの方には不本意ではないかと思います。

というのも受難のヒロインが救済のためにキリスト教に入信するものの、神様は到底理解しがたい思いをヒロインに抱かせて、どん底に突き落としてしまい、観ているこちらは『神』の救済に大きな疑問を持たざる負えないことに作者のキリスト教への疑問も組み込まれていた作品でした。

無論、観賞者それぞれの解釈にゆだねられる映画ですが、ラストシーンの光の加減とともにヒロインを見守り包み込んでいるのは決して神でないことに更なる感動を得た今も忘れられないシーンとして焼き付いています。

はたしてこの映画をクリスチャンの方々はどのように解釈、咀嚼したのか観た方にいづれ尋ねてみたいという思いがあったりしています。

あと欧米の映画はわりとカトリックが登場するものが多いように思いますが、長岡をまわるとカトリックよりはプロテスタントの協会の方が多いのは何か地域制とか関係があるんだろうかと。

しかしこの映画を紹介するにあたり根本的な問い、カトリックとプロテスタントはどう違うのかをクリスチャンの方に教えていただきましたが、ここでルターの宗教改革などと確かに中学の世界史に出てきたよ、などと懐かしい思いも感じておりました。
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