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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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中越大地震から9年目の今日。
中越の人たちは厳粛な気持ちでこの日を迎えたかと思います。
そしてあの日以降も毎年、災害に見舞われる日本に
中越地震の記憶は大きな教訓となってると思いたいです。

これを書いてる担当者はあの日はスズランビル4階の市民映画館をつくる会の事務所にて
翌日から参加する東京国際映画祭に向かうため準備をしていたところでした。
突然、地響きを感じて有無を言わせず無理やりジェットコースターに乗せられたように、
上下に波打ち、確実に”死”を意識しました。
これでもう終わりなんだと。

幸いにも怪我もなく外に出て驚く周囲の人たちと言葉を交わしたところへ、
また大きな余震が襲い目の前のアーケードが大きく上下に揺れ照るのを目にし、
これは尋常でない事態、映画祭どころじゃないと理解できました。

その夜、避難所となる広場に座り余震でお尻の下が何度も旋回してること、
夜空が妬けに綺麗だったことを覚えてます。

この地震で大打撃となった山古志の人々が復興する姿を橋本信一監督は記録し
「1000年の山古志」を発表。
被災者たちの気持ちに寄り添い観る者を感動させる傑作でした。

五藤利弘監督は震災時は東京で仕事のため動けず、
テレビに映る傷ついた故郷に何もできないでいる忸怩たる思いがあったからこそ、
「モノクロームの少女」「ゆめのかよいじ」に中越地震のシーンを挿入し、
伝えることで風化させない強い思いを作品に残してます。

またこれはこじつけかもしれませんが、
山古志の人たちが地震で受けた深い傷が少しでも癒されるように、
アメリカから贈られたのがアルパカ。
そのアルパカも今は山古志の大きな観光資源として訪れる人たちを喜ばせてます。
そしてそのおかげで「冬のアルパカ」が撮影でき、世に生まれたとも思ってます。

自分はダンテ・ラム、チェン・ユーシュンの新作が同日にあると直前に知り、
後先考えずに東京国際映画祭に来てしまいましたが、
よりによってこの日をあの日に来れなかった東京国際映画祭で迎えたこと、
そして橋本信一監督と山古志にも縁があるらしい監督の作品を、
成り行きでこの日にこれから映画祭で観ることがどこか不思議な気持ちでいます。
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