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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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Palme d'Or



担当者がカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作の上映会に携わった作品は『わたしは、ダニエル・ブレイク』で4作目になります。

それまでは市民映画館をつくる会にて1994年7月に『ピアノ・レッスン』、9月に『さらば、わが愛 覇王別姫』、それから飛んで2008年に『4ヵ月、3週と2日』をどれも長岡市立劇場で35㎜フィルムで上映していました。

今から思えば特に94年の『ピアノ・レッスン』に『さらば、わが愛 覇王別姫』、どちらも全国的に大ヒットした作品を上映できたものだと思いますが、当時はまだシネコンが県内ではまだ上陸されてなかった頃、いわゆるミニシアター系の作品はシネ・ウインドが請け負ってた頃なので、この2つの作品もウインドが上映のために手を尽くしていただいたハズです。

『ピアノ・レッスン』はニュージーランドが未開の地だった頃に女性監督が女性の性愛に関しての深層心理を格調高く描いた掛け値なしの文芸映画。
『さらば、わが愛 覇王別姫』は中国近代史に翻弄される二人の京劇役者の愛憎劇を尋常でないスケールと風格で描き切ったこちらも、ほぼ完璧な文芸映画。
確か94年度のキネ旬ベストテンはこの二本が1位と2位になったハズです。

担当者は『ピアノ・レッスン』の時は特に宣伝活動を手伝うことなく会場整理をしてた際、上映後に女性客を中心に涙を流しているのを目にして、観てていまいちピンとこなかったので、なるほどそういう映画なのかと実感。

続いての『さらば、わが愛 覇王別姫』でそれまで会の周りをウロチョロしてるだけだったのが、わりと本格的にかかわった記憶があるのですが、言ってはなんですが映画上映会って本当に本当に大変なことを実感、上映会が終わった後、しばし休みたいと弱音を吐いたものの、それが許せない雰囲気が確かにあり、あれから首までというか頭まで浸かって、振り返れば悲喜こもごもです。

あと『4ヵ月、3週と2日』の頃になると、長岡アジア映画祭と並行しながら、なかなか著名な作品は上映できることができずにいて、この映画もカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作だからと選んだと思いますが、チャウシェスク政権下の暗黒時代のルーマニアで友達の中絶に奔走する女性の話というのも異様に思いましたが、これもある意味、カンヌ受賞も納得できる、いわば通向けの映画でしたが、なにぶんこれまでの人生でルーマニアという国に接点がなかったものでしたからどうアプローチしてイイのか分からず赤字になったことは確か。でも今ならそれも経験と思ったりします。

しかしこの三作がそれぞれの監督にとってパルムドール受賞が今のところキャリアのピークであることは間違いないと思います。

『ピアノ・レッスン』で一躍女性監督の旗手に躍り出たジェーン・カンピオンはその後もコンスタントに作品を発表していますが、『ピアノ・レッスン』を超える作品は撮りあげておらず、
中国第五世代の活躍の幕開けとなった『黄色い大地』から、検閲と創造の自由を巡って中国当局と熾烈なバトルを繰り広げたチェン・カイコーは『さらば、わが愛 覇王別姫』という有無を言わせない傑作を撮った後を見てると“中国第五世代”は遠くなりけりと沈痛な思いを抱かせます。でも市井の人々の人情を描いた『北京ヴァイオリン』は感動させ、その方向に進めばいいのに『空海』などと化け猫映画を撮ってるのは面白かったとはいえ何だかなぁ、という気がしました。

それらと比較すると『麦の穂をゆらす風』で一度目のパルムドールを受賞後も、二年に一度の頻度で新作を発表し、引退を宣言しながらも、やはり黙っておられないと翻し『わたしは、ダニエル・ブレイク』を発表、格差・不平等が一層まかり通るこの社会にケン・ローチは必要だと再認識され称賛されています。

『わたしは、ダニエル・ブレイク』は自身が困難な状況にありながらも、困っている人がいたら手を差し伸べることができるかとシンプルに問う作品でもあります。

権力を怒りとともに告発しながら、地に足をつけて懸命に生きる人々に注ぐ暖かいまなざしにも心に染み入る映画です。

あと最近知りましたがイギリスの英国アカデミー賞でも作品賞を受賞。
その時のケン・ローチ監督のスピーチです↓。
監督の立ち位置がどこにあるのか示しています。

「アカデミーの皆さん、本作が主張する真実を認めてくれてありがとう。この国の何百何千という人々がご存知のように、もっとも貧しく社会的に弱い人々が、無慈悲な政府によって残忍に扱われ、助けると約束した難民の子供達が放置され続けていることもまた、残忍で不名誉な行いです。
映画は多くのことができます。楽しませる、怖がらせる、笑わせる、私たちが生きるこの世界のことを教えてくれる。そしてその現実の世界では、富める者、貧しい者、富裕層、特権階級、大企業、彼らを代弁する政治家間の争いの闇が深くなるばかりです。
一方、残された私たちフィルムメーカーは、彼らがどちら側にいるのか知っています。このような華やかな出来事をよそに、私たちは人々ともにあるのです」

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『わたしは、ダニエル・ブレイク』長岡上映会

日時 6月3日(日)19時~

会場 アオーレ長岡市民交流ホールA

料金 前売1000円、 当日1300円 障害者手帳、療育手帳をお持ちの方、高校生(学生証提示願います)500円
*フードドライブを開催 缶詰、レトルト食品を提供いただいた方、 当日券を200円割引いたします。
(協力 フードバンクにいがた 長岡センター)

フードバンク、フードドライブについて↓
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1855.html

プレイガイド アオーレ長岡西棟三階ながおか市民協働センター/長岡駅CoCoLO 文進堂書店/ ら・なぷぅ/西時計眼鏡店/キャラメルママ(長岡市) えとせとら(柏崎市) みずすまし(三条市) シネ・ウインド(新潟市)

『わたしは、ダニエル・ブレイク』
*第69回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞
*2017年 キネマ旬報外国映画部門第一位

監督 ケン・ローチ 出演 デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイヤーズ
原題 「I, Daniel Blake」
イギリス、フランス、ベルギー合作
英語
作品時間 100分 

ストーリー
イギリス北東部ニューカッスルで大工として働く59歳のダニエル・ブレイクは、心臓の病を患い医者から仕事を止められる。国の援助を受けようとするが、複雑な制度が立ちふさがり必要な援助を受けることが出来ない。悪戦苦闘するダニエルだったが、シングルマザーのケイティと二人の子供の家族を助けたことから、交流が生まれる。貧しいなかでも、寄り添い合い絆を深めていくダニエルとケイティたち。しかし、厳しい現実が彼らを次第に追いつめていく。

『わたしは、ダニエル・ブレイク』公式HP 
http://www.longride.jp/danielblake/

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=sDZSRw4I9T4&feature=youtu.be

主催 長岡アジア映画祭実行委員会!
電話 09045204222 e-mail nagaokatsukurukai@gmai.com
HP http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/
後援 長岡市・長岡市教育委員会・(公財)長岡市国際交流協会
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