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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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Une Affaire de famille



映画がかつて、「国益」や「国策」と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、大げさなようですがこのような「平時」においても公権力(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないかと考えています。

『祝意』に関して

http://www.kore-eda.com/message/20180607.html

↑『万引き家族』がカンヌ国際映画祭パルムドール受賞した際に担当者は意地悪く官邸からは何も祝意が無いことをねちねちと書いていましたが、
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1893.html

是枝監督は流石に先を行ってて自治体からの顕彰は全て断ってるとし、ブログに冒頭の文章を書いて立場を表明していました。

担当者は国策映画というとかの黒澤明監督が戦意高揚映画の体を取りながら、したたかに反戦の思いを滲ませた『一番美しく』を思い出したりするのですが、
(勿論リアルタイムでなくビデオで見ました)、戦時中は数多の映画監督が国策映画を撮り、結果的に映画が国民を過ちに導いた加担への反省の思いを十二分に認識していてサスガに思った次第です。

それで『わたしは、ダニエル・ブレイク』上映会の区切りの意も込めて、パルムドール受賞のほかにも共通項が指摘された『万引き家族』に足を運びましたが、『わたしが、ダニエル・ブレイク』が直球勝負とすれば『万引き家族』はしたたかに生きる疑似家族の姿を可視化して、この時代の闇と病みを浮かび上がらせてた傑作で率直に参りました。

ただこれと似てるけど相違ある疑似家族の姿にどこかで会ったようなと思い返したら、宮部みゆきの原作を映画化した大林宣彦監督の『理由』がそれだ!と観終えてから気づきました。

『理由』の方は物語の発端が努力して汗水流して働けばまだマンションが買える時代だったのが、『万引き家族』の家族を観ててホントに日本は貧しくなった、と実感したりと。

しかし本作へのバッシングに万引きはいけない、などと当たり前のことから反論しなければならないのは、やはり相当この国は病んでるなぁ、と。

またリリー・フランキーのお仕事がビルの建築工事の日雇い派遣という設定なのが、担当者は観てて親近感を強く抱きましたが、なるほど都会はそこまで日雇いが入り込んでいるのかと、怪我しても労災が出ないのはキツイけど真っ当な大工職人ダニエル・ブレイクと別な形で奮闘してしまうのを観て、やはり『わたしは、ダニエル・ブレイク』を観た人なら作家性の相違が浮き彫りになるのがよくわかるので、二本観た方なら様々な角度から比較できて面白いのではないかと。

あとやはりあて書きではないかと思う豪華出演陣、ともすれば嫌味になりかねないのに確かにひっそりと息をひそめて生きてる家族に相応しいキャスティングで、中でも長男役のコの健気な美少年ぶりを見てて、あんな今風のコを選ぶのが是枝監督のセンスだと思ったことと、臆面もなく『パリ・テキサス』のあのシーンが登場し、互いが心を通わせていたのはほろりと致しました。

http://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/

(本日、大阪で発生した大地震で被災された方々にお見舞い申し上げます)
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