NUCLEAR NATION

「東京電力の怠慢、賢い経営者と現場を大切にする風土があれば」
3.11福島を忘れない!長岡実行委員会主催で開かれた「フタバから遠く離れて」の上映とともに
開かれた前双葉町長の井戸川克隆氏の講演。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-144.html
壇上に立った井戸川氏は冒頭、まずこの言葉からはじめました。
以後、前代未聞の原発事故に遭遇した行政の首長の立場からの貴重な進言が話されましたが、
全く持って暗い気持ちにさせられたのは、
政府や官僚、それに県の職員までもが、事故の過小評価や隠蔽に走ってた姿。
この国は未曾有の原発事故となった際、間違いなく被災者の救済を第一に考えてなかったことでした。
映画「フタバから遠く離れて」は困難に遭遇した人々の苦難が記録されてますが、
それでもホッとさせられたのは子どもたちの姿や笑顔で、客席からは笑いが漏れました。
しかし、力を持ってる大人たちはこの子達の将来を実際に考えてるのか?
「私はもうフリーの立場だから」
と、町長を降ろされた現在、ここに書くことをためらうほどの言葉を口にしながら、
各地の講演では自らの体験と福島の現状を語り、怒られたこともあると自ら話してましたが
おそらく多くを敵に回して、非難されても
歯に衣を着せないのはこの双葉の子どもたちを思ってのことではないかと。
言葉の端はしに覚悟を感じました。
「皆さんは避難される場所を考えてられますか?」
講演の締めに語ったのは、避難場所の確保の問いかけでした。
長岡は柏崎・刈羽から20キロ~30キロにあるため、
絶対におきないと言い切れない原発事故、
政府や東電と渡り合った経験から信頼できないこれらに対し、
自衛するしか策がないこと、改めて原発から20キロ~30キロという距離をつけ付けられました。
おそらく観客の方は深く意識に刻まれたハズですが、
いざとなった場合、住民に避難を指示する側はこの会場に来ていたのか?
せっかくのナマの声を聴く機会でありましたが。
打ち上げに参加させていただいた際、
井戸川氏に講演で触れたとある映像について尋ねましたら、
「ぜひ上映した方がいい」と進言され背中を押された気になりました。
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