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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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長岡音声アシストの会



先日、新潟市の某映画館支配人から長岡音声アシストの会について問い合わせがありました。

市民映画館をつくる会の頃に長岡アジア映画祭や自主上映会の作品に、
目の不自由な方にも映画を楽しんでもらおうと、
長岡音声アシストの会の皆さんに、映画のシーンごとの情景を
映写に合わせてリアルタイムで読み聞かせをしていただいてました。

そのための台本制作から朗読までを長岡音声アシストの会の皆さんが行い、
それを実現するためには物凄い労力が必要だったと思うのですが、
たとえ必要とするお客様が一人であっても、
長岡音声アシストの会の皆さんは、一生懸命に目の不自由なお客様のためにと活動をしていました。

付け加えれば当時、長岡には盲目の市議会議員さんがおり、
その方の多大な支援があったからこそ実現したと思うし、
さらにアシスト上映を可能にするには
技術的な面でリリックホールや長岡市立劇場の裏方の職員さんの力添え、
機材を用意していただいた企業など、
沢山の方々のお力添えの賜物だったと。

現在、DVDやブルーレイの副音声や、
上映素材にもバリアフリー上映の一環としての音声アシストが含まれているのも増えてきたようでしたが、
よくよく思えばまだ全国的にこのような形での上映会は珍しかったと思うので、結構すごいことをやっていたんだと。

この音声アシスト上映で印象の残っていることに、
『ひめゆり』を上映した際に確か柴田昌平監督も耳にしていて、
感じたことを直接、音声アシストの会の皆さんに伝えてたり、
あと大林宣彦監督の著作に『なごり雪』上映会で音声アシストをしていたのを、
この映画のスクリプターとして参加していたのでトークに来てくださった呉美保監督(後に『そこのみにて光り輝く』で日本映画界の頂点に立たれた方)が大林監督に伝えたところ、
「目の見えない人にとって僕の映画はどのように観えるのだろうか」
こんな形で一考したことを書いてくださいました。

そんなことを思い出しながらも、現在は残念ながら長岡音声アシストの会は休止状態。
代表者の家庭の事情という話を耳にしたことがあり、
連絡することを控えていましたが、
今回、支配人の問いについては直接、代表者に尋ねた方がいいかと思い、
4,5年ぶりにかつての長岡音声アシストの会の会長にお電話したところ、
お元気そうで事情を説明し、現在の活動を尋ねたら、
音声アシストの会は休止状態だけど、
長岡市からの委託を受けて毎月発行される市政だよりを
目の不自由な方に向けて朗読しCDやテープに吹き込む仕事もしていると、
随分と精力的な活動をしており驚いた次第です。

昔の音声アシストの会のメンバーの一人がよくこちらの上映会に来てくださることをお話しし、
気が向いたら上映会にお越しくださいとお伝えし電話を切りました。

長岡音声アシストの会の時はこの代表は自らアシスト用の台本をDVDで映画を何度も繰り返しで見て書き上げていて、
どれくらいの集中力が必要なのかと思い、今のその情熱が失せずに市政だよりに向けられていることを知って本当に頭が下がる思いでした。
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