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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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小林茂監督 『雪合戦』



人は何もしないために
存在してもいいじゃないか、
と思うのです。

生命を受け生きていること自体が
すばらしいことなのですから。

森の哲人 アユトン・クレナック

小林茂監督の『雪合戦』はこんな哲学的ば文字がスクリーンいっぱいに映し出されてからはじまります。

札幌の学童保育所「つばさクラブ」にキャメラを向けた『こどものそら』は『放課後』『自転車』『雪合戦』の三部作によって連なり、いわば監督としての小林茂の原点ともいえます。

『放課後』は20分のフィルムを20分まわして完成させてしまった、いわばエネルギーに満ち溢れた子どもたちの姿を収めたいという衝動に突き動かされたような作品。
『自転車』は子どもたちの一週間のサイクリング旅行に同行し、人間として大きく成長していく様を美しく昇華していくラストシーンをクライマックスに30分に収めた秀作。
最後の本作『雪合戦』は子どもたちが存分に躍動する雪合戦をハイライトにしながら、学童保育所の背景にまでキャメラを向け記録をしていきます。
大人たちがこの施設を維持するためにバザーで資金集めをしながら、指導員たちの給料をなんとか捻出させようとする声を収めており、それは作品時間が60分となった本作に、これまでになかった視点を織り込み、この学童保育所についてより観賞者に知ってもらおうという小林監督の意図が映画をさらに深化させているように思いました。

その視点は師匠である福祉を映画を通して問い続けた柳澤壽男監督の影響は当然あるかと思います。
『こどものそら』は1997年から2000年までの三年間のつばさクラブを追ったものですが、この期間、小林監督はキャメラマンとして北海道の炭鉱を記録した藤本幸久監督の『闇を掘る』の撮影で北海道に滞在、炭鉱というかなりハードな現場でキャメラを回しながら、自身の監督作についておそらく考えていた頃にこのつばさクラブとの出会い、『放課後』が生まれ、それぞれ趣の違う三作を撮ったことで監督としての地固めを終え、続く短編『ちょっと青空』で監督としての手ごたえを掴んだ後に、より困難な題材、しかも師匠もかつてキャメラを向けたびわこ学園をテーマにした長編作『わたしの季節』で大きな飛躍を遂げたことからも『こどものそら』は原点とも言えると思います。さらに『放課後』『自転車』から続けて観ると明らかに作風が異なっていることから、小林茂監督の最初の転換として、『雪合戦』が貴重な作品とも言えるかと。

『チョコラ!』『風の波紋』を観て小林茂監督のファンになった方が多いかと思います。
ただし、この『雪合戦』はまだ観たことがない方もいるかと思います。
今回その『雪合戦』が観れる貴重な機会でもありますので、この機会にぜひと強く推します。

「本当は生きていたのか、死んでいたのか、本人もわからない」

フォークソングに合わせて白樺がリズムを取る、とても不思議なシーンがかなり時間をかけて映し出されており、あのシーンについてぜひ観た方の印象を尋ねたいです。

以上、的外れかと思いますが『雪合戦』のご案内でした。
9月8日は『雪合戦』上映前に昨年に引き続き、小林茂のOタスケ隊として監督を支え続けている親友・須藤伸彦氏からお話しいただきます。よろしくお願いいたします。

『雪合戦』(2000年 58分)監督・撮影・ナレーション 小林茂
*学童保育所「つばさクラブ」の冬の恒例行事である雪合戦が、今年も開催された。
ルールは「敵の陣地の旗を取った方が勝ち。敵の玉に当たったら死ぬ、味方がタッチすれば生き返る」という単純なもの。
子供たちは、寒さも忘れ活き活きと雪合戦に興じるのだった。
一方、親たちはクラブの運営費を集める為、協力し合ってバザーを開催する。
長岡在住・小林茂監督が「放課後」「自転車」とともに、その後『こどものそら』としてまとめられた札幌の学童保育所を記録した三部作の最終章。

最近、小林茂監督への読み応えのあるインタビューがネットに掲載されたので一読をお勧めします。

小林茂氏に聞く〈映画監督・柳澤壽男〉聞き手=鈴木一誌
https://dokushojin.com/article.html?i=3242

小林茂氏に聞く 第2部〈小林茂の映像の世界〉聞き手=鈴木一誌
https://dokushojin.com/article.html?i=3267

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★ながおか市民活動フェスタ‘18 参加企画

トーク&上映会

*長岡監督特集上映第4弾

日時 9月8日(土)

会場 アオーレ長岡シアター
入場無料 (よろしければカンパをお願いします)

入替制

*10時より各上映作の整理券を会場にて発行します。

10時10分~   
原田裕司監督・脚本 『冬のアルパカ』(30分)長岡・山古志ロケ映画      
出演 仁後亜由美、伊藤公一、大迫一平、宇野祥平 他


11時00分~      
小林茂監督・撮影・ナレーション 『雪合戦』(58分)
上映前 須藤伸彦氏 (「小林茂の仕事」Oタスケ隊トーク)

13時~      
五藤利弘監督・脚本 『モノクロームの少女』(99分)栃尾ロケ映画
出演 寺島咲、入野自由、川村亮介、大杉漣、加藤武
上映後 五藤利弘監督トーク 

*予告なく変更になる場合があります。予めご了承願います。

主催 長岡アジア映画祭実行委員会!

問 電話 09045204222 
e-mail nagaokatsukurukai@gmail.com
HP http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/
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