福島原発事故 県民健康管理調査の闇

「フタバから遠く離れて」上映後に講演を開いた前双葉町長の井戸川克隆氏が
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-194.html
ぜひ読んでほしいと薦めてたのが、
日野行介著「福島原発事故 県民健康管理調査の闇 」
当日、物販で販売してましたがすぐに売り切れました。
原発事故後によって大量放出された放射能。
福島への住民の健康への影響を調べる県民健康調査会が、
甲状腺ガンが発見された子どもが出てきても
「被曝との因果関係は考えにくい」と発表する調査会に
毎日新聞の記者が不審に思い、
実は御用学者と県の職員が「はじめに結論ありき」で
口裏あわせしていた実態を明らかにした1冊。
子ども達、そしてわが子を心配する家族の気持ちに一切寄り添うことなく、
ある意味、冷酷に映る判断を下す調査会に冷静でいられなくなる筈です。
井戸川氏は町長時代にこの本に出てくる県職員と激しくやりあったそうで、
憤懣やるせない思いを語ってました。
この本の著者が書いた毎日新聞のスクープの大きな反響によって、
調査会は人事を変えたそうですが、
“甲状腺がん、8人増え26人に 福島原発事故の影響否定
東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健康管理調査」検討委員会が12日、福島市で開かれた。甲状腺がんと診断が「確定」した子どもは、前回8月の18人から8人増え26人になった。「がんの疑い」は32人(前回は25人)。
検討委の星北斗座長は記者会見で「現時点で、甲状腺がんが原発事故の影響で明らかに増えているわけではないと理解している」と述べた。”
http://www.47news.jp/CN/201311/CN2013111201002048.html
↑こんな発言を読んでも信じる気になれずにいます。
調査会の目が誰に向けているかと思えば、県民よりも大きな権力なのでしょうが、
それに躊躇なく使命感で立ち向かう骨太の新聞記者がいることがまだ救いのようにも読めました。
ただし何かと議論されてる秘密保護法案が法制定されれば、
こんな取材もできなくなるのではないかと。
井戸川氏は講演の中で↓こちらで紹介した「東電テレビ会議」について何度も触れられ、
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-145.html
後ほど尋ねたら「ぜひ長岡でも上映するべきだ」と語気を強めました。
それもあってこの“作品”を長岡で上映できないかと思い始めてます。
ご意見がありましたらお聞かせください。
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