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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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ある精肉店のはなし



”I believe in America. America has made my fortune”

漆黒の暗闇からアメリカを信じ、生きてきた葬儀屋が自身の娘が殺された仇を討ってほしい切々と訴える。
Godfatherドン・コルレオーネに。

『ゴッドファザー』の冒頭を思い出してしまったのが『ある精肉店のはなし』でした。
こちらでは屠畜を手掛ける家族との出会いを纐纈あや監督のナレーションで始まるのですが、こちらも漆黒の闇が徐々にカメラが引いていくと堂々とした巨体の牛が姿を現し、どこか神々しさを感じさせるほどなのですが、牛舎から連れられた屠畜場で眉間を一撃でノッキングされ強烈なインパクトを観客に残して崩れ落ちていきます。

『ある精肉店のはなし』は冒頭から有無を言わさず観客に大きな衝撃を与えるものの、その屠畜場面は牛に余計な苦痛を与えずナイフで素早く要所を切り裂いていく様は大変な職人仕事として目を離すことができずにいます。

いわばお肉をいただくという業を背負った我々にとって躰中から血を流すもの、その血を浴びながら切り裂くもの、深い業を持つものは目を逸らすことは絶対に避けることができないだろうと。

この屠畜場面はあえてカメラの前に顔をさらす北出家のひとびと、それを収める纐纈あや監督と大久保千奈津撮影監督にとってまさに真剣勝負、互いの緊迫した息遣いまで耳にすることができ、屈指の名場面と言っていいハズです。

この屠畜場面を収めた纐纈監督はすっかり北出家に魅せられ、家族が住む大阪は貝塚市で合宿しながら撮影を記録していくのですが、それは北出家のルーツとなる被差別部落という大変理不尽な問題を否応なしに突き付けられ、いわば負の歴史を目にすることになります。

纐纈監督は何度かこの家族みんなで焼き肉を焼いてるシーンを挿入させていますが、はじめてこの家族みんなで食卓を囲むシーンにこの家族の亡き父親の姿を目にしたと語っています。
この家族に生きていく技術を教えながらも自身は差別と生涯にわたって闘っていたという父親の姿を映画を観ながら想像していくと、確かにショッキングな屠畜場面に目を奪われる映画ですが、いつしかこの不在の父親をめぐっての家族の物語だと気づかされるとき、やはりこじつけかと思うけど、『ある精肉店のはなし』とはもうひとつの『ゴッドファザー』として、だから映画は漆黒の場面から始まるのではと、まるで余計なことですが思ったりしました。

それにしても観終わってお肉を食べたくなるのは確かですが、映画に登場するあのにこごりはぜひ味わってみたいと思わせます。
子どもの頃に食べたにこごりはそんなにうまいといった記憶はありませんが、あのにこごりは本当にうまそうだと。

『ある精肉店のはなし』公式HP https://www.seinikuten-eiga.com/

予告編 https://www.youtube.com/watch?v=y7Rl-dyh_U0

●“長岡市男女平等推進センターウィルながおか 「第32回ウィルながおかフォーラムイベント」”
11/17 纐纈あや監督特集 『土と育つ子どもたち』『ある精肉店のはなし』上映と監督トーク

“長岡市男女平等推進センターウィルながおか 「第32回ウィルながおかフォーラムイベント」”

*日時 2018年11月17日(土)
①10時30分~ 『土と育つ子どもたち』(42分) 上映後 纐纈あや監督トーク
②13時20分~ 『ある精肉店のはなし』(108分) 上映後 纐纈あや監督トーク

予告編   
https://www.youtube.com/watch?v=DaBSy3Mo4PY&feature=youtu.be

*入場料 
前売 1作品 1000円、 2作品 1500円
当日 1作品 1200円 障害者手帳、療育手帳をお持ちの方、高校生以下(学生証を提示願います) 500円

プレイガイド アオーレ長岡3階ながおか市民協働センター/文信堂書店長岡店/西時計眼鏡店 ほか

*実行委員(ボランティアスタッフ)随時募集中。

主催 長岡アジア映画祭実行委員会!/ 長岡市男女平等推進センター
問 電話09045204222 e-mail nagaokatsukurukai@gmail.com
Blog http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/
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