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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』



<東海テレビドキュメンタリー劇場 作品一覧>

2011年2月5日 「平成ジレンマ」(第1弾)
         監督/齊藤潤一 P/阿武野勝彦
2011年6月18日 「青空どろぼう」(第2弾)
         監督/阿武野勝彦・鈴木祐司 P/阿武野勝彦
2012年6月30日 「死刑弁護人」(第3弾)
         監督/齊藤潤一 P/阿武野勝彦
2012年11月10日 「長良川ド根性」(第4弾)
         監督/片本武志 P/阿武野勝彦
2013年2月16日 「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」(第5弾)
         監督/齊藤潤一 P/阿武野勝彦
2014年2月15日 「ホームレス理事長」(第6弾)
         監督/圡方宏史 P/阿武野勝彦
2014年4月26日 「神宮希林 わたしの神様」(第7弾)
         監督/伏原健之 P/阿武野勝彦
2016年1月2日 「ヤクザと憲法」(第8弾)
         監督/圡方宏史 P/阿武野勝彦
2016年1月16日 「ふたりの死刑囚」(第9弾)
         監督/鎌田麗香 P/齊藤潤一
2017年1月2日 「人生フルーツ」(第10弾)
         監督/伏原健之 P/阿武野勝彦
2019年2月2日 「眠る村」(第11弾)
         監督/齊藤潤一・鎌田麗香 P/阿武野勝彦

昨日に続き東海テレビドキュメンタリー劇場について上記がこれまで劇場で公開された作品。
その中で異質に映るのが『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』

『眠る村』でもテーマにし東海テレビが執念で追い続けている“名張毒ぶどう酒事件”をドキュメンタリーと再現ドラマで融合した作品。
死刑囚の奥西勝氏が冤罪ではないかと丹念に支援者、弁護団とともに検証しながら事件当時から死刑囚として老境を迎えた奥西氏と無罪を信じる母親の思いを再現。

死刑囚ながら無罪を訴え半世紀に渡って拘置所で生きる奥西氏に仲代達也先生が演じ、おそらく東海テレビから沢山の資料を得て役作りをして挑んだと思うのですが、まさに入魂の思いでいつも以上に重厚な演技を披露し、奥西氏の無念さが乗り移ったかのように演じきってます。

そして奥西氏の母親役として樹木希林さんが登場。
仲代先生の母親?と一瞬思いましたが仲代先生が50代の奥西氏を演じているときの母親役、それでも80代なので実年齢よりずっと上にも関わらず、ひたすら息子の無実を信じる老婆を演じて圧巻、中でも息子への思いを綴った手紙を朗読するシーンが何回か登場しますが、これが大変胸に染み入ります。
東海テレビ取材班は実際に母親の手紙を入手したそうですが、おそらく映像化する際にこれは希林さんに読んで貰いたいと思ったのではないでしょうか。

他に若き日の奥西氏にいまや国会の注目の的と化した山本太郎先生、ナレーションに寺島しのぶさんといづれも東海テレビからのオファーでこの事件について知り、奥西さんの冤罪を確信しての出演ではないかと思いました。

しかし当時のニュース映像が流れるのですが、逮捕直後の奥西氏の記者会見が収められてて、当時はこれが普通なんだろかと驚かされました。

自白の強要、証拠の改竄、関係者の不可解な証言の改変などを見て素人考えでも冤罪に映るのですが、だとしたらこの20件ほどしかないこの集落の人たちの中には真犯人をうっすらと知りながらも、無実の人に罪をかぶせて半世紀に渡ってこの集落に住んでいるのかと思うと、ゾっとさせられます。

ただ作り手が疑問とともに正面から撃っているのが冤罪にも関わらず目をつぶる司法。
それが如実に映るのが実際に再審の思い扉を情け容赦なく棄却する法定での実際の裁判官の姿。
棄却を決定後に東京の最高裁判所へと栄転となったと説明がつくのですが、この裁判官は自身の出世と引き換えに一人の人生を台無しにしてしまったことを思うと、最も重い罪を被るのはこの裁判官ではないかと、観ているこちらに突き付けられました。
これでいいのかと。いいわけがありません。

「考えてみれば、日本の社会が随分劣化が激しくなっている。官民こぞってデータ改ざんや報告書の偽装など、こんな時代を迎えてしまった。これは日本的組織のあり方に根底的な問題があるのではないだろうか。そういう意味でも、この名張毒ぶどう酒事件を扱っているものだけれど、この時代の節目に昭和のミステリーというか、平成でも解答できなかったというか、ことによると私たちの日常の『根っこ』が見えてくる可能性があるよ、と。ベクトルが村に向かっているのではないとあらためて思えた時に、ああ司法に、そして自分の心の中に向いているんだなと。それで『眠る村』と――。私たちの社会、もしかしていろんな所で寝てないか? 眠ったふりしていないか?」

https://www.tvguide.or.jp/column/kimagure/20190131_01.html

↑阿武野プロデューサーが『眠る村』のタイトルについて述べながら自然とこの国自体が「眠る村」になりつつあるのではないかと警鐘を鳴らしてるように思いました。

獄中から無実を訴え続けている死刑囚がいます。奥西勝、86歳。昭和36年、三重県名張市の小さな村の懇親会で、ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡しました。「名張毒ぶどう酒事件」です。奥西は一度は犯行を自白しますが、逮捕後、一貫して「警察に自白を強要された」と主張、1審は無罪。しかし、2審で死刑判決。昭和47年、最高裁で死刑が確定しました。戦後唯一、無罪からの逆転死刑判決です。
事件から51年――際限なく繰り返される再審請求と棄却。その間、奥西は2桁を越える囚人が処刑台に行くのを見送りました。いつ自分に訪れるか分からない処刑に怯えながら。
あなたは、その恐怖を、その孤独を、その人生を、想像することができますか?

『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』公式HP http://www.yakusoku-nabari.jp/

樹木希林さん&伏原健之監督 『人生フルーツ』『居酒屋ばぁば』『神宮希林 わたしの神様』長岡上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2131.html

3月10日 『おだやかな革命』長岡上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2135.html
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