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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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ROLLING ON THE ROAD



3月15日 『神宮希林 わたしの神様』長岡上映会

「ロックは風呂入ってない ロックはシャワー」

二回目の上映前にその場にいたスタッフみんな(といっても3名でしたが)
「ロックはシャワー」と言い合って笑い合っていました。

https://www.youtube.com/watch?v=Gh2ArNAvPRk&feature=youtu.be&fbclid=IwAR3WQdYRAoovdTmNaJDbVnabJnUZQyQuzHBFGhX6UTDdDbfGcJCTzTgvXuA
↑予告編にも出てきますが『神宮希林 わたしの神様』のみどころの一つに樹木希林さんの豪邸の中で質素に暮らす希林さんの姿があります。

あの希林さんが自ら進んでベッドルームやドレッシングルームに冷蔵庫の中まで撮影を許可していることに伏原監督はじめ東海テレビへの信頼感を伺えましたが、その中で希林さんの浴室まで登場後に、ご主人の内田裕也さんの部屋まで紹介。

別居婚ながらもいつ来てもいいようにきちんと旦那さんの部屋も用意しているのかと続けて観ていると裕也さんの部屋の浴室はお風呂がなくてシャワー。

それについて不満を述べる裕也さんとのやりとりを希林さんは再現して「ロックはシャワー」となるのですが、ただ裕也さんが「ロックだって風呂入るぞ」と反論する気持ちはよくわかるので、その点が互いに妥協しない別居婚の理由の一つなんだろかと見てて思ってました、、、、、

昨日の朝に希林さんの後を追うように裕也さんも旅立ったという訃報を知って『居酒屋ばぁば』『神宮希林』をご覧になった方は驚かれたかと思います。

『神宮希林』は希林さんがお伊勢参りをする映画なのにお騒がせ亭主として裕也さんの姿が何度も登場、希林さんは本作について「これで自叙伝はいらない」という程なので、この裕也さんへの愛情がテーマのひとつにあるんじゃないかと。

さらに『居酒屋ばぁば』でも希林さんは旦那さんのことを英子さんに語り、それは亡くなった後に発刊された書籍の中の言葉よりもリアルに裕也さんのことについて話しているので、大変貴重に思いました。

この夫婦については他者が入り込めないほどの強い絆を感じていたのはこちらの見当違いではなかったのかと『居酒屋ばぁば』を観ながら思っていました。
まぁ、悪態を尽きながらも裕也さんは希林さんの掌の悟空状態に思っていますが、
お二人の歴史の中で裕也さんが離婚届を出そうとしたら希林さんが裁判を起こして諦めさせたというエピソードがあり、せっかく自由を求めたのにそれを認めないというのはかなりキツイことではないかと裕也さんに同情するものの、晩年は互いに別れなくて良かったという境地になってるのは何かしみじみとしたりします。

ところで裕也さんはロックンローラーとして日本のロック創世記に貢献、ビートルズの前座で歌ったりと輝かしい功績が多々ある中で、担当者私的でいえばジュリーを芸能界にスカウトしたのが最も大きいと思っています。
そしてもう一方の顔として俳優として大活躍、というか担当者はロックンローラーより俳優・内田裕也が馴染み深く思っています。

その中で忘れがたい主演作が日活ロマンポルノの『嗚呼!おんなたち猥歌』(81)
もちろん公開時でなくシネ・ウインドの神代辰巳監督追悼オールナイトだったかもしれませんが、
ここで売れないロック歌手として裕也さんは登場。
なにせ生活も性格も破綻してるのにロックだから口説き文句の「結婚を前提としないおつきあいを」でやたらとモテまくりながらも暗く鬱屈した顔で次々と互いに不幸となり、とうとう女性関係で取り返しのつかない事態となったせいかラストは罰をかぶってなのか、逆に全裸で女性に尽くして奉仕する仕事をする裕也さんの姿が忘れずに脳裏にこびりついてたりします。

マネージャー役で裕也ファミリーの安岡力也が大変愛くるしく登場し二人でドサ周りをする姿は後に見たフランス映画『タンデム』のようだったりと要所要所を時折思い返したりするほどなのですが、
その後に裕也さんは『水のないプール』(82)『十階のモスキート』(83)と狂気と鬱屈さはさら増しながら精力的に躍進し、ついに『コミック雑誌なんかいらない』(85)で映画界の頂点に立ち、(ただこの映画は絶対にビートたけしの破壊力がなければという気が)、そう思うと『嗚呼!おんなたち猥歌』は80年代の裕也さんの狂い咲きの発端となる映画だったんだと振り返って思います。

今頃、希林さんから「来るの早すぎるわよ」とダメ出しをくらってるような気も。
『嗚呼!おんなたち猥歌』の英題でもあるらしく、エンディングでショーケンとジュリーが二人で歌う(!)曲名でもある(音源はないんでしょうか)『ROLLING ON THE ROAD』って思えば裕也さんの生き様そのもののように思いました。

カッコ良かったです。合掌。
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