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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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小林茂監督ドキュメンタリー映画「魂のきせき」(仮)製作趣意書



先日のアフリカンフェスタプレイベント『女を修理する男』上映会のお客様はご存知かと思いますが、小林茂監督が現在撮影中の『魂のきせき』製作趣意書及びカンパのお願いが完成し配布されました。
これまでは仮のものをこちらの上映会でも配布してきましたが、今回完成したのはグラフィックデザイナー、装幀家の鈴木一誌氏が紙面をデザインしました。

担当者は鈴木一誌氏というとキネマ旬報の山根貞男先生の長期連載「日本映画時評」のデザイナーとして名前がいつも掲載され自然にその名を覚えた方なのですが、こんな形で小林茂監督の映画製作にか関わるのも、しかもこの製作趣意書には鈴木一誌氏は推薦文も寄せていて嬉しく思いました。

以下、小林茂監督のFACEBOOKより記事を転載します。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2079450495517914&set=a.245415155588133&type=3&theater

小林茂監督ドキュメンタリー映画『魂のきせき』製作ご支援のお願い。製作趣意書ができました。
『魂のきせき』は、われわれの心にひそむ差別を明らかにし、光を放つたたかいである。        
                             監督:小林茂
                          
2016年12月、新たなドキュメンタリー映画製作に着手しました。主題は「性被害」「性虐待」に関するものです。とても複雑で、デリケートな問題でもあり、困難な道が想像されます。しかし、私はドキュメンタリー映画のあらたな可能性を切り拓くことも含め、挑戦したいと思うようになりました。
私が20歳のころ出会い、水俣病の支援活動をする仲間だったMIYAさんが40歳をすぎてから郷里へもどったことをきっかけに、幼いころ受けた性虐待のフラッシュバックをおこしました。彼女の精神は崩壊していくようでした。困惑しながらも、性虐待の問題に関心を持つようになりました。
2011年、『週刊金曜日』に、にのみやさをりさんの「性虐待」の写真レポート「声を聴かせて」が掲載されました。私は「性虐待」に向き合う人の存在におどろき、編集部を通じて手紙を送り、にのみやさんと出会いました。にのみやさん自身が性犯罪被害者でした。
 「そのときから私の世界は色が失われ、モノクロの世界になりました。PTSD、フラッシュバック、解離、自傷行為をくりかえした。人間存在、人格、尊厳が消失し、生きているのか死んでいるのかわからない状態が延々と続いてきました」と、にのみやさんは語りました。
人間崩壊です。その後、にのみやさんは「モノクロ写真なら私の世界を再現できるのではないか」と直感し写真の世界へ入っていきました。つらい体験を共有するように、性犯罪被害者を撮影する。また、相談窓口を開く。もだえ苦しみながら生きてきた20数年。
 MIYAさんを佐賀に訪ねました。じっくりと聞きました。カメラと録音機がそれを吸い取りました。私ははじめて彼女の声を聴いた気がしました。同じ地平には立てないが、性被害者について語り合える「同志」でいることはできます。
この映画製作を知って「被害者の一人として協力したい」と申し出る人びとが何人も現れました。隠れたる底の深さを知る思いです。
深海に生きる魚族のように、自らがもえなければ何処にも光はない
 ハンセン病の歌人、明石海人の言葉です。ハンセン病の人びとと出会って40余年。にんげんぞんざいの「やさしさ」の根源を私に問うものでした。水俣病や薬害スモンの人びと。障害者との出会い。人工透析で生きる私。
私はどこか地層のずれた異空間にまぎれこんだようだです。そして、その異空間の魅力にとりつかれた半生でもありました。
 性虐待という言葉だけが宙に浮いているのではありません。その現実を生きる人びとがいるのです。「魂の殺人」と呼ばれるほどの「性虐待」の実態を私は知らない。その苦しみの深さ、殺意、悔恨、解離、自傷、自殺。
その底流には「支配」と「被支配」、「抑圧」と「被抑圧」というの関係があると言われるます。そうであるならば、私もあなたも被害者にも加害者にもなりうるということを意味しているのではないでしょうか。お互いを尊重し平等に生きる社会になることが、この問題を解決する道です。
 「自らの中にあるえらいさん願望を根絶やしにしなければなりません」とわが師、柳澤壽男監督は言いました。差別の根源を問うことこそ、解放された自由な精神を生きることができるのです。
 私は「魂」の映り込むドキュメンタリー映画を作りたいと思います。さまざまな問題を抱えた人びとが、地下水脈でつながることができるイメージを共有する作品となることでしょう。
みなさまのご支援をお願い申しあげます。
 
< 映画製作のカンパの送り先 >
● 郵便振替口座 00550‐3‐25169 
             「小林茂の仕事」Oタスケ隊
● ゆうちょ銀行口座
    (名義 タマシイノキセキセイサクイインカイ)
ゆうちょ銀行から 
       記号 10150 番号 86622591 
他の金融機関から
   〇一八支店(ゼトイチハチシテン)(普通)8662259
1口5000円
※一口以上でも、「一口はちょっと」という方は5000円未満でも結構です。ゆうちょ銀行に振り込まれた方はお名前ご住所等別途お知らせください。
連絡先 〒940―0088長岡市柏町2丁目8―33 目黒秀平
TEL&FAX0258―36―6323
メール nagakura@kasamafilm.com (カサマフィルム)
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