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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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『タクシー運転手 約束は海を越えて』



菅官房長官に屈服する「番記者」  取材の際の「ある儀式」が定着 (選択出版)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190610-00010000-sentaku-pol
↑こんな記事を読むと日本でニュース打破のような独立メディアの登場を望むことはムリなように思いましたが、
昨年公開され日本でもヒットしたのがソン・ガンホ主演の『タクシー運転手 約束は海を越えて』

1980年に起きた民主化運動で抵抗する国民に向けて韓国軍が銃を向け一斉射撃するなどの弾圧・光州事件。
その中でおきた実話を映画化したもので、映画の中ではこの事件をなんとか国民に伝えようと奮闘する地元紙の新聞記者。
軍が封鎖してる光州へ潜り込んで事件を取材し世界に伝えようとするドイツ人記者と双方の報道人が登場し、
いづれも軍でなく民衆の側に立ち危険を潜り抜け事件にカメラを向けていました。
先の記事を読んでいざとなったら日本でそんな記者が出てくるのか甚だ不安を覚えたりします。

それで映画の方はデモ行進よりは自身の生活というタクシー運転手役に韓国庶民派の名優ソン・ガンホがもちろん好演、
ドイツ人記者をソウルから光州まで届けるだけだったのが、
歴史に残る弾圧に巻き込まれてしまうという一庶民から見た民主化運動の行方を追って
ノンポリからあまりの酷さに目を背けることができず
タクシー運転手という腕を駆使して壮絶なサバイバルを敢行してましたが、
印象的だったのが検問している軍人が取材後のソン・ガンホとドイツ人記者を疑いながらも、
お咎めなく光州から逃がすという目こぼしをしたシーン。
そんな都合のいい軍人がいるもんだろうかと思いましたが、
あれは弾圧を肯定しない軍人もいたということを示していたのかと。
確かに記憶に残る時間で同じ民族同士で戦争をしていたという苦い思いがあるだけに、
さらに同じ国民同士がまた血を流すことに否を唱える軍人がいてもおかしくないように思いました。
そんなことまで織り込むとはなかなかのもので監督は誰だと調べたらチャン・フン。

どこかで聞いた覚えがと思ったら『第14回長岡アジア映画祭』で上映した『映画は映画だ』で監督デビューした人。
その前は鬼才キム・ギドク監督のもとで助監督を務めてたお弟子さんだったものの、
監督として多くのヒット作を放っているうちにいつしか師匠のキム・ギドクから「裏切り者」と名指しで批判されてたりと。
キム・ギドク自体が往年の冴えを失ってる印象があるのが大ファンとして残念なこのごろ、
知らずにかつてデビュー作を上映したことのあるお弟子さんの映画に感激してたことに何やら感慨深いものを抱いたりしました。

横道に逸れましたが軍が蜂起する国民を徹底的に弾圧するシーンはかなり力を注ぎ、
容赦なく自国の恥部について再現する力に今の韓国映画の底力を見る思いがしました。
そして『共犯者たち』で貫いてる民主化運動への思いは、
独裁政権と闘い続けた自国の歴史と重なるんだろうと。

で、またふりだしに戻って冒頭のネット記事を読み返すと思うこと多々ありです。

『タクシー運転手 約束は海を越えて』公式HP http://klockworx-asia.com/taxi-driver/

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*『共犯者たち』長岡上映会日時 6月28日(金)①15時~ ②19時~
19時の回 上映後  新潟国際情報大学国際学部 吉澤文寿教授講演
「映画で観る韓国民主化の系譜 たたかうジャーナリズムを考えるために」

会場 アオーレ長岡市民交流ホールA

主催 長岡アジア映画祭実行委員会!
電話 09045204222 e-mail nagaokatsukurukai@gmai.com
HP http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/
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