♪日はまた昇るだろう このさびれた国にも

「さすがに前回の樹木希林さんの時を基準に考えてはダメですな」
などと呟いたらすかさず
「あれは特需でしょ」
と受付担当者から突っ込みが入りました。
昨日、『共犯者たち』上映会にお越しいただきましたお客様、ありがとうございました。
無論、樹木希林さんの映画ほどまでには行きませんが、それでも事前の予想よりは来てくださったのでとても嬉しく思ってました。
そして平日にも関わらずお仕事抜け出してまでお手伝いに来てくださった方も含めスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。
また上映後に講演いただきました吉澤文寿先生は一度も会ったことのない者からの依頼に応えていただき、大変実りあるお話しをしていただき深く感謝申し上げます。
しかし改めて担当者が特に言うこともなく、各自の持ち場で力を発揮しているスタッフの皆さんを見てて、本当に勿体無いくらい頼もしかったです。
それに甘えて多少の無茶なスケジュールを組んでしまうのはお許しを。
まるで知名度のないと言っていい映画でしたが、現在進行形で進む危機感を勝手に抱いて上映を決めて、それに呼応するかのようにスクリーンの前に対峙したお客様からの声で意外に思ったのは元気を貰えたや勇気付けられたという声が感想として耳に入ったことでした。
担当者は上映会の準備を進めていく中で、たとえば↓こちらに書いたような酷いことが
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2299.html
加速的に進んでいき、正直ゲンナリとしていましたが、
思えば『共犯者たち』の中で時の権力者から疎まれ勤めてたテレビ局を解雇されながらも不屈の闘志で言論と報道の自由を盾にし、独立メディアを立ち上げ自らカメラの前に立ち、自分を解雇した者たちへ突撃取材を敢行していたこのチェ・スンホ監督でさえ、まさか韓国でこの映画の公開後に自分をクビにしたテレビ局に社長として迎えられる奇跡の大逆転が待ってたとは思ってなかったでしょうから、とりあえずめげることはひとまず棚上げにしようと。
とはいえ『共犯者たち』でやけに印象に残るのはエンディングのシーン。
それまでのデモやストライキ、アポなし取材に自撮りの雄たけびとエキサイトさせていたのが、
病に倒れ田舎に引越し半ば隠遁生活を送るかつての同志にカメラを向け9年にわたる闘いを振り返り静かに語るシーン。
言論と報道の自由に殉じた者への鎮魂のように静かに語りかける姿が報道ドキュメンタリーの枠に収まらない瞬間に立ち会えたように観てて思いました。
かつて自分をクビにしたテレビ局に社長として迎えられたといってもチェ・スンホ監督にとってまた新たな闘いの場に立ったことと思います。
『共犯者たち』を上映したこの地からチェ・スンホ監督にエールを送ります。
映写担当者に館内BGMをお任せしたら先のブログを読んでベタですけどと前置きして
RCサクセションの『コブラの悩み』をチョイス。
つくづくキヨシローさんには歌い続けてほしかった、、、
♪日はまた昇るだろう このさびれた国にも
でたらめな国にも
いつの日にか いつの日にか
自由に歌えるさ
♪日はまた昇るだろう このさびれた国にも
この貧しい国に
いつの日にか いつの日にか
自由をうたえるさ
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