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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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ペパーミント・キャンディー



6月28日『共犯者たち』上映後、吉澤文寿先生の講演会で紹介された映画の中で
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『ペパーミント・キャンディー』が出てきて、あっ懐かしいなと嬉しくなりながらもあの映画の残酷な結末含め思い出し聴講してました。

1999年に公開されたイ・チャンドン監督、ソル・ギョング主演作。
当時、NHKがアジアの気鋭の映画作家に出資をした中、何作がある中で群を抜いた傑作でありました。
1980年の光州事件、軍人として少女を誤って射殺してしまったソル・ギョングが初恋の思い出、ペパーミント・キャンディーの味を胸に抱きながらも、光州事件の過ちから若き日の夢がどんどん遠のき、韓国の政治状況と重ねて罪深い自身の人生を悔やむというひたすら重くズシリと響いた映画でした。

本作のソル・ギョングは光州事件を経て公安となり、1987年には活動家をしょっ引いて凄まじい拷問をしてしまう強烈なシーンもよく覚えているのですが、そういえばソル・ギョングは『1987年、ある闘いの真実』では反体制側の神出鬼没の変わった僧侶を演じて笑っていいのかどうか困ってしまう役でしたが、『ペパーミント・キャンディー』と同じ民主化運動のシーンでまるで正反対の役を演じることにカメレオン俳優の面目躍如だよなぁ、と思い返したりと。

切なくて美しく身震いしたのがソル・ギョングが行きずりの女性と一夜を共にするシーン。
初恋の女性を重ねてむせび泣く男と事情を理解して包み込む女と、たぶんこれまで観た映画で最も美しいベッドシーンとして担当者は推薦したいと今も思ってます。

小説家出身のイ・チャンドン監督は哀切極まりないヤクザ映画『グリーンフィッシュ』で監督デビューし『ペパーミント・キャンディー』を経て『オアシス』『シークレット・サンシャイン』と直視するのがひたすらキツく容赦なく観た人の心に突き刺す映画を撮り続け、
今年は村上春樹原作『バーニング』が公開された際、東京では『オアシス』とともに『ペパーミント・キャンディー』がリバイバルされたと知りました。

担当者も悔い多く時は流れてしまっただけに、今また『ペパーミント・キャンディー』を観れば当然公開時とまた別の感慨を抱き自身の人生と重ねてしまいひたすら主人公の後悔とこちらの後悔を重ねてしまいそうで、そういった意味でこの映画に接するのはコワいように思ったりしてます。

「人生は美しい、だろ?」
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