弁護士の生態 『愛と法』上映会を前に

昨日に引き続き11月9日『愛と法』長岡上映会に映画上映後 「弁護士という生き方~LGBTsに関わるということ~」を演題に講演いただく黒田隆史弁護士より寄稿いただきました。
黒田弁護士は高校に呼ばれよく生徒に向けLGBTについてお話しされるそうです。
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弁護士の生態
みなさんは「弁護士」の仕事はどのようなものだと思っておられますか?
犯罪の容疑をかけられた依頼者のために真犯人を突き止めるべく独自捜査をする。
法廷で相手方を舌鋒鋭く追及し嘘を暴く。
テレビの中ではそんな弁護士像が描かれています。
でも、これって、実際の弁護士とはかなり違うものなのです。
多くの弁護士は、朝に事務所に行って書類を作り、依頼者と打ち合わせをして、裁判所の手続は数分で終わり、たまに証人尋問で午後いっぱい使ってヘロヘロになり、事務所に戻ったらまた書類を作成する、で夜まで仕事をする。そんな地味な仕事です。
そんな弁護士の仕事の中で、一番大切なのは、人の話を聞くことです。ただ聞いているわけではありません。依頼者の気持ちに寄り添うために、聞いて話を受け止める。依頼者の持っているストーリーを裁判官にアピールするとして、どこが重要なのかを考えながら、話を聞く。事件の解決だけではなく、依頼者の今後の人生を考えてどう働きかけるかを考えながら暖かく聞く。事件関係者の話を、手持ちの資料や他の人の話と付き合わせて、不自然な点はないかおかしな点はないか、冷徹に聞き取る。重大な裁判などでは、世間の声に耳を傾け、謙虚に受け止め考えて、よりよいアピールを考えることも必要です。
映画に登場するカズとフミも多くの人の話を一生懸命聞いています。
みなさんも、この映画の中で語られる多くの話で、ちょっとだけ「聞く」ことに意識的になってみると、より深く考えられると思いますよ。
*黒田隆史弁護士講演 「弁護士という生き方~LGBTsに関わるということ~」
プロフィール
1978年生。長岡高校、早稲田大学法学部、早稲田大学大学院法学研究科、北海道大学法科大学院卒業。
2009年弁護士登録、新潟県弁護士会所属、新潟県弁護士会レインポープロジェクトチーム座長。
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◎ 『愛と法』長岡上映会
日時 11月9日(土) 10時30分~
上映後 黒田隆史弁護士講演 「弁護士という生き方~LGBTsに関わるということ~」
会場 アオーレ長岡市民交流ホールA
*『沖縄スパイ戦史』長岡上映会
日時 11月9日(土)14時~
上映後 福本圭介氏(新潟県立大学准教授)講演 「今、一市民として沖縄の米軍基地問題をどう考えるべきか?」
会場 アオーレ長岡市民交流ホールA
主催 長岡アジア映画祭実行委員会!
電話 09045204222 e-mail nagaokatsukurukai@gmai.com
HP http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/
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