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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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12月8日の『東京裁判』



9月にシネ・ウインドで公開された小林正樹監督『東京裁判 4K デジタルリマスター版』が、
このご時勢と併せてヒットしたせいか、現在リバイバル中です。
先回は見逃したので本日、ヲタ活を蹴って4時間半でも足りなかったであろう大作を観賞。
よりによって本日12月8日は1941年に真珠湾攻撃を決行し太平洋戦争の幕開けとなった日。

よって「太平洋戦争段階」の章での真珠湾攻撃について身構えながら観てましたが、事前に通告があった「騙まし討ち」だったか否かを巡って生き残った被告者たちが「あいつが、あいつが」となすりあうのは興味深く、この場で当事者として裁かれかけていたのは役所広司版『山本五十六』では伊武雅人が演じてた永野修身軍令部総長。
「真珠湾攻撃を許可したすべての責任はわたしにある」と語りながら公判中に病死。
潔さや作戦について米海軍人たちも感嘆したそうですが、たぶん山本五十六元帥も生きてたらこの言葉を話したように思ったりしました。
というのも真珠湾攻撃についてかなり時間をとっていながら山本五十六については戦死したためか、それとも現場監督ということで総責任者は永野修身が全うしたためか一言も登場しなかったのが結構意外に思ったりと。

またどうしても真のテーマは昭和天皇の戦争責任について全編を見ると思い知らされたのも事実。
この戦争責任を巡っての思惑でオーストラリアの裁判長とアメリカの主席検事が対立、両者の間に東条英機が鎮座し、死刑となるこのA級戦犯が昭和天皇の責任をも被って絞首刑となったという見立てが一層強まってしまいました。
東条英機というと担当者の世代は『プライド 運命の瞬間』が強烈だったものですが、その伊藤俊也監督がパンフに『プライド 運命の瞬間』を作った際に「映画『東京裁判』を反面教師にした」とコメントを寄せているのはなるほどと。

他に戦犯で敵国の日本人についたアメリカ人弁護士が「真珠湾攻撃が殺人罪なら、ヒロシマ、ナガサキの原爆投下はどうなんだ?」と意見を述べながらも速記録には抹殺、この映像のみで当時、法律に基づいてこの裁判に疑問を投げかける姿が知れるのも大変貴重な記録なんだろうと。

またインドのパール判事がパル判事の名で登場し、被告人全員無罪を主張し錦の旗として使われてる「パル判決書」には「被告たちや日本国の行動を正当化する理由はない」とあるそうで、これは今は黙殺されてるように思いますが。

あとアジア各国で捕虜への虐待行為で死刑となったB、C級戦犯に触れた箇所について、捕虜への虐待は国際法で厳しい処置が取られてることを当時の軍人は無知のため知らなかったことは、なんだか今でも井の中の蛙なことと連なるものを感じたりと。

被告人が28人なことについて「法廷の椅子が二十八しかなかったので」という結構恐ろしいナレーションがあったりしますが、だとしたら満州で暗躍した現総理のお爺ちゃんは28以上、椅子があったらそこに座ってただろうという思いが。
それで歴史が変わってたら、現在抱えるストレスが半減されてただろうにと。
まぁ、もっともあのお爺ちゃんは本当に一筋縄で行かなかったようなので、席がいくつあっても座らぬようこれまた暗躍したでしょうが。

パンフレットに深田晃司監督が「映画の映画によるオトシマエ」と題して寄稿。
戦時中は映画館で本編が始まる前のニュース映像がプロパガンダとして「戦争」を美化し正当化したことに言及、よって『東京裁判』は映画が作らなければならなかったこと。映画で映画の過ちを検証することによって、この映画に出てくる当時の「私たち」が日の丸を振る姿、韓国人・中国人への差別を国家規模で是認したことを知ることを熱をこめて書き
「この作品が従軍慰安婦論争を題材にした『主戦場』と同じ年にリバイバル上映されることには偶然以上の意義があるだろう。ぜひ併せて観賞したい。」
と思わぬ形で『主戦場』が登場する形で締めていました。

『東京裁判』は12月13日までシネ・ウインドで公開。
『主戦場』は12月22日『乱世備忘 僕らの雨傘運動』とともに上映されるので、
併せて今年納めという意味でもおススメいたします。

『東京裁判』公式HP http://www.tokyosaiban2019.com/

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◎ 『主戦場』長岡上映会

日時 12月22日(日) ①10時30分~ ②14時~
   
会場 アオーレ長岡市民交流ホールA

*『乱世備忘 僕らの雨傘運動』長岡上映会 
日時 12月22日(日)17時~
  
会場 アオーレ長岡市民交流ホールA

主催 長岡アジア映画祭実行委員会!
電話 09045204222 e-mail nagaokatsukurukai@gmai.com
HP http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/
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