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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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鉄西区



「王兵(ワン・ビン)のカメラの対象との距離のとり方には、ワイズマンの冷徹さとも小川紳介の親密さとも違う、柔和な透明さがある。それは、溢れんばかりの情熱を内に秘めながら、木偶坊(でくのぼう)の如く微笑んで、小さなデジタルカメラをそっと構えているという感じなのだ。」  佐藤真

↑『阿賀に生きる』の佐藤真監督が王兵監督の日本初登場作『鉄西区』を鑑賞した際のコメントです。
デジタルカメラを構えた木偶坊、王兵監督『鉄西区』はなんと9時間に及ぶ大長編。
『第9回長岡アジア映画祭』では前年の山形国際ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞、
しかも上映ができると知って1日中、三部作を本作のみを一気に上映しました。
はたしてお客さんが来るんだろうか、などと思いましたが、
お弁当持参で一日中観ていたお客さんもいて、映画好きってっやっぱりいるんだなぁと嬉しく思ってました。

さらに『第13回長岡アジア映画祭』では『鉄西区』に続き、山形国際ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞した王兵監督の次作『鳳鳴 中国の記憶』を上映。
こちらはソファーに腰かけたお婆ちゃんの一人語りの半生を固定カメラでまるまる3時間記録撮影したものを、
そのまま映画にしてしまったという恐るべき1作。
ただカクシャクと話すお婆ちゃんの独白が、中国現代史で辛酸を舐めた暗部になるので、全く飽きずにずっと聞き入ってしまうこと請け合いで、やはりこちらも傑作でした。

当時は上映権を山形国際ドキュメンタリー映画祭が持ってましたが、今は配給会社ムヴィオラに変わったのか、8時間半に渡る新作『死霊魂』も含めて、王兵監督作及びムヴィオラが配給権を持つ作品の配信がスタートしました。

https://www.uplink.co.jp/cloud/features/2413/?fbclid=IwAR0rhWNt_ecsTyG038_hdTfUjw6fglVUFErzFayfIlcTjStSTZqwBo1iWSQ

しかし今回、ムヴィオラがこのような形で配信をスタートするのは「Help! The 映画配給会社プロジェクト」に参加、ミニシアターの危機が叫ばれたのに続いて、配給会社も危機感を募らせていることなので映画界へのコロナ禍の猛威はまだまだ続くようです。

https://realsound.jp/movie/2020/05/post-552737.html?fbclid=IwAR2ttVXae1-Ef2_Jjh-GSDjDXpaPxNxN__30-JnCUcjolDfT7FU404PA8-c

王兵監督はご存じのように現代映画の最前線を疾走、
いつも感心するのはあんな長い上映時間のドキュメンタリーを矢継ぎ早に完成させるフットワーク、
テーマがいつも現代と地続きで繋がっているのは取材力を持続させてるのは中国各地にどういうアンテナを張り巡してるのかと。

鉄西区
日本占領中の満州に設立され、のちに20世紀中国の重要な重工業地帯となった瀋陽の鉄西区。しかし開放経済の波にのれず、歴史ある工業地帯は廃れ、労働者たちは仕事も住まいも失っていく。ひとつの時代の衰退という叙事詩を、小さなデジタルカメラで撮影し、3年以上の月日をかけて全三部作で完成させた記念碑的作品。本作は各部ごとに完結しています。一部のみでも順番でなくても鑑賞できますのでご自由にご覧ください。“各々のパートは単独で見ることができ、自立した意味を持っていますが、他の2つのパートを見ることで補完されるかもしれません”(ワン・ビン監督)

『鳳鳴 中国の記憶』
赤い服を身にまといソファーに腰を掛ける老女、鳳鳴が語り始める。1950年代以降の反右派闘争や文化大革命の粛正運動で数々の迫害を受け、1974年に名誉回復するまでの、約30年にわたるひとりの女性の物語が細部にわたる詳細な記憶で語られる。強制収容所で命を落とした夫を回想するくだりには、涙を禁じ得ない。3時間にわたりひたすら彼女の語りだけをカメラにおさめるという大胆なスタイルで世界を驚かせた傑作。

http://webneo.org/archives/13267
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