香 港 獨 立

香港民主化デモが街中を闊歩、
老タクシー運転手は発進できないことに苛立ちを覚える様を映した後に、
横断歩道を渡った無抵抗も何も普通に歩いてるように見えるデモ参加者に制服警官が近づき躊躇なく腹部を拳銃で射撃、
倒れたデモ参加者から流れ出た血で路面が染まり、
失神したのか身動きもなく
先ほどの老タクシー運転手は一部始終を見てて喝采をあげる、、、、、
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2671.html
↑こちらで紹介した堀潤監督の『わたしは分断を許さない』の冒頭、昨年の香港民主化デモを記録した衝撃映像が映し出されて言葉を失いました。
ニュース映像というより一般市民、もしくはデモ隊側が撮影した映像のように思い、
当然ネットを通して世界中を駆け巡ったかと思いますが、
恐ろしいのは普通ならこの警官の暴力は猛烈なバッシングを浴び、
デモへの過剰な警察の抑え込みはセーブされていくように思いますが、
こんな証拠映像が記録されても、まるで何事もなかったかのように、
これ以降も警察のデモ隊への過剰な暴力は通常営業のようで、
ここでこちらの映画脳のことで大変不謹慎ですが、
もはや警察を主人公にした数多の香港映画はいくら絵空事とはいえ、
心底楽しみことはできなくなったなと。
ジャッキー・チェンやチョウ・ユンファ、アンディ・ラウもトニー・レオンも
それに刑事役と言えばのダニー・リーと数多の刑事片、
いづれも正義を旗印に巨悪相手に命懸けで闘い、
観てるこちらはスターの活躍に拍手を贈り束の間の時間の中で、
ささやかな幸福と満足感を得て明日もガンバロウとなってきましたが、
実際の香港警察は最高権力者の忠犬となり小市民をボコボコにしてちゃぁ、
一体、香港警察のどこに心情を寄せればいいのかと。
そして6月30日に中国で可決されすぐに施行されたジャッキー・チェンも支持する
「香港国家安全維持法」がとんでもない悪法なのは
↓こちらを読んでいただければと思いますが
香港を殺す国家安全法、明らかになった非道な全文
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d21fdcf97f46f2610549e894f99d4a31f84e10f?page=1
7月1日はだけでデモの参加者300人を悪法の下で逮捕もはや約束された一国二制度はトドメを刺されたことに
香港にあった自由の終焉を否応なしに思わされました。
しかしそもそも大陸は世界経済の重要な拠点だった香港を足掛かりに経済で躍り出たのが、
あれだけ裕福となったら香港を足蹴にするって人の道に反してるだろうと。
中国映画は公安を悪く描けない、汚職刑事など持っての外だと聞きましたが、
香港映画は正義漢溢れる熱血刑事のほかに汚濁併せ持つ警察官、もしくは完全な汚職刑事も闊歩し、
それが映画の幅を広げてきましたが、
今後はデモ隊をボカボカ殴って催涙弾を浴びせるようなプロパガンダ映画が登場した暁には悪夢としか言いようがないだろうと。
昨冬に長岡上映会を開いた『乱世備録 僕らの雨傘運動』の雨傘運動の発端はマトモな選挙を要求することでしたが、
それがこんな形で弾圧を正当化することに、中国政府にこの場で書いても何も力になりませんがNOと書かせていただきます。
「私たちはこれからも闘い続けます」
『乱世備録 僕らの雨傘運動』の最後、この運動に参加した参加者のモノローグで終わりましたが、
彼らは大丈夫なのか映画を観たら確かに他人事ではないように思っています。
先の国家安全法の解説を読むと例え日本人でも中国の人権問題を非難したらしょっ引かけられる可能性もあると読めますが、
とりあえずこんな件名を書いて検索に引っかかって担当者もいづれお呼びがかかるんだろかと。
画像は完全に香港を舞台にした香港映画で警察内部のゴタゴタをテーマにした『コールド・ウォー 香港警察 二つの正義』
香港映画の警察モノでもしかしたら、これが最後の傑作かもしれません。
(異議は認めます)
とはいえこれはもう2012年の作品。
チョウ・ユンファが登場する続編は機会を逃して未だに未見なのはお恥ずかしいです。
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