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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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本日、7月20日はブルース・リーの命日なので、現在全国を席捲している『ブルース・リー 4Kリマスター復活祭2020』をご紹介。

子役時代の出演作と『燃えよドラゴン』を除く『ドラゴン危機一髪』『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』『死亡遊戯』とゴールデンハーベスト製作の4作が生誕80年を記念しれリマスター化されて各地で大評判となっています。

ただこの時期に特集上映が組まれるのも何か因縁めいたものを感じます。
というのも昨年巻き起こった大規模な香港民主化デモはブルース・リーの名言「水になれ」を合言葉に臨機応変にデモ活動を実施、発端となった逃亡犯条例の改正案撤回まで追い詰めたほどでしたが、ご存じのように中国政府はコロナ禍でデモが弱まるとすかさず「国家安全法」を成立させて自治介入し実質返還から50年維持を約束した一国二制度は崩壊、デモ隊の大規模な逮捕や言論弾圧など香港の民主化に暗雲が過る中でブルース・リーが復活しているのは何も偶然のように思えない気がします。

『燃えよドラゴン』が全米で公開された際、アジア系はもとより黒人からヒスパニック系まで差別を受けてた側がブルース・リーの雄姿に触れて勇気を奮い立たせた、なんて話を聞き、それは今も教室のいじめられっ子から圧倒的権力者相手に自由と人権を叫ぶ者まで世界中のマイノリティに今もなお計り知れない影響を与えて背中を後押ししているように思います。

「国家安全法」によって息の根を止められたかに見えた香港人ですが、先の香港予備選投票では中国・香港政府が圧力をかけながらも、予想をはるかに上回る人たちが投票に駆け付け「国家安全法」へ反対の意思を民意が表明したと知って、ここにもたぶんドラゴンを胸に秘めた人たちが勇気を振り絞って投票所に駆け付けたんじゃないか、などと思ったりします。

ブルース・リーはかなり数奇な運命を辿り夭折し伝説となりましたが、言えるのは「借り物の時間、借り物の場所」である香港で映画を撮ったからこそ、世界へ打って出ることが出来たハズ。
だからこそ、香港が大変な最中にブルース・リーが今も輝きを失わずにいて人々を奮い立たせることを、この機に再確認したいと思って劇場に駆け付けたいと思います。
などと言うのは単に屁理屈でチャック・ノリスやカーリム・アブドゥル=ジャバールとの激闘はやはりスクリーンで観て手に汗握りたいと。
『ブルース・リー 4Kリマスター復活祭2020』はシネ・ウインドで8月22日より、高田世界館でも日時はまだ未定ですが、公開予定のようでいづれもどのような形で上映するのか気になったりしています。

ともかく東京オリンピックも長岡花火もフジロックも延期になった2020年、
個人的にこの『ブルース・リー 復活祭』が大きなお祭りです。

あと最近『ワンスアポンアタイムインハリウッド』でブルース・リーが実際どうあれ、わりとヤな奴として登場してるのを観て、『キル・ビル』でオマージュしているとはいえ「ブルース・リーよりもサニー・チバやジミー・ウォングの方が好きだ」と語ってたタランティーノらしいと思いましたが、真実云々とはいえクライマックスはブルース・リーが愛弟子シャロン・テートを救出すべくマンソンファミリー相手に怒りの鉄拳を放つまでやってほしかったと思っておりました。
あそこまで歴史を改竄してくれるなら。

画像について担当者は悲壮感溢れる『燃えよドラゴン』のリー師父より、
この闘いのさなかに余裕かます笑顔を見せる『死亡遊戯』のリー師父の姿がモノ心着いた頃に目にしてカッコイイと思いました。

http://brucelee4k.com/
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