fc2ブログ

長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

第21回「東京フィルメックス」 映画祭巡礼記

*S東京特派員と奥様の映画祭巡礼記。
今回は様々な事情が重なって同時期開催となってしまった東京フィルメックスと東京国際映画祭を送っていただきました。
ありがとうございます!
ある意味、同時開催は予想外のハプニングかもしれませんが、それ事態も楽しんだようで三回に分けて更新します。
まずは第21回「東京フィルメックス」から。
上映作の『平静』は確か数年前に長岡ロケなびにも中国映画が『雪国』を映画化するというのでエキストラ募集が呼びかけられたと記憶、その作品はフィルメックスで上映されるような作品なのかと思った次第です。
と、同時に純然たる香港映画『七人楽隊』が一緒に上映されるのも以前はこんなことは思いませんが感慨深くなりました。そしてツイ・ハークが元気そうなんで読んで嬉しかったです。
(K)はS東京特派員、(H)はその奥様です。

東京フィルメックス会場の有楽町朝日ホール

今年も東京国際映画祭と東京フィルメックスに行って来ましたが、なんとこのふたつの映画祭、今年から同時開催になっております。コロナ対応に映画界が大変なこのときに、さらにこの大きな変更(だから、なのかもしれませんが)。
東京国際、フィルメックス別々に開催されていた時も見たい映画が多過ぎたのに同時開催では見られない映画がさらに増えてしまう…スケジュールが発表になってその不安が的中したのは確かなのですが、一方で実際に映画祭に通ってみるとこれは自分でも意外でしたがお祭り感が増していてこれはこれでいいかもという気持ちにもなりました。
この2つの映画祭が合わさったことによってますます日本を代表する映画祭といえる存在になったと言えるのかもしれません。

それでは今回見た映画の感想を書いていきたいと思います。 まずは東京フィルメックスから。

『日子』台湾 ツァイ・ミンリャン監督
映画の冒頭でじっと座っているリー・カンション(シャオカン)を見て「またゆっくり動いたりするのが続くのかな…(※『西遊』を思い出して)」と思っていたら、徐々に意外な方向に話が進んでいきました。
あとから冒頭を思い返すとあの真顔で「首が痛いな…」って考えてたのかと思うと面白い。
そして、ただ首が痛いからマッサージを頼んだだけなのになぜか違う「マッサージ」をされてしまう…ものの、あれ?って思いながら気持ちよく受け入れていくシャオカンの適応力の高さから目が離せません。
これは彼じゃないとできない役だな~と感じた映画でした。(H)

『郊遊 ピクニック』(2013)年以来の長編。
その後ただひたすら僧侶に扮したリー・カンションが町をゆっくり歩くだけの姿を1テイクの長回しで撮った短編を撮ったりしていて、それを経ての長編なので以前の長編とはあきらかに違いが。
ものすごく単純な話なのに見ていて気持ちがいい。
またとぼけた味があってよかったです。
商業映画ではないでしょうがこれは映画館で上映されてもいいんじゃないでしょうか。
けっこうハマる人が出そうな気がします。(K)

『海が青くなるまで泳ぐ』オンラインQAのジャ・ジャンクー
『海が青くなるまで泳ぐ』オンラインQAのジャ・ジャンクー

『海が青くなるまで泳ぐ』中国 ジャ・ジャンクー監督
『活きる』のユイ・ホアなど浙江省の小説家のインタヴューから浮かび上がる中国の近代化の流れ。
ドキュメンタリーですが決まりすぎるほど作りこんだイメージシーンなどはいかにもジャ・ジャンクー。
ファンにはたまらない映画ではないでしょうか。
また中国現代史を生きてきた人の歴史は重みがあって感動を呼びます。(K)

『逃げた女』韓国 ホン・サンス監督
老いをテーマにした近作から、さて次はどんな映画を撮るのか注目していたホン・サンスですが今回は女性の視点から見た韓国社会のスケッチ集といった感じ。
なるほど、こう来ましたか。
キム・ミニは観察者といった立ち位置。
モニター画面や窓などの使い方も興味深かったです。(K)

『七人楽隊』香港 サモ・ハン アン・ホイ パトリック・タム ユエン・ウーピン ジョニー・トー リンゴ・ラム(遺作) ツイ・ハーク監督
懐かしの香港をテーマにしたオムニバス。
私自身は香港映画には疎いのですが、今こうして過去をモチーフにした作品が作られ、多くの人も共通の認識としてその背景やネタが分かるのを見ると、やはり大きな勢いのある世界があったのだろうなと思わされます。
これからの香港はどうなっていくのでしょうか。(H)

香港で一時代を築いた名監督が集まった豪華なオムニバス映画。
50年代から現代までを順番に担当。なにしろこれだけ一流の監督が集まっているわけだからそれだけでとにかく豪華。
私のような世代にとって80年代から90年代にかけての輝いていた香港映画を象徴するような人たちなんでそれだけでも感動なんですが、半分は植民地時代に対する挽歌のようにも見えちょっとさみしさも。…としんみりしたにしたところで最後はツイ・ハークが豪快に笑い飛ばして締めてくれていい感じ。
なんだかとてもハッピーな気分になれる映画でした。
香港映画がんばれ!(K)

『平静』オンラインQAのソン・ファン監督
『平静』オンラインQAのソン・ファン監督

『平静』中国 ソン・ファン監督
フィルメックスにずっと通っている人は市山さんの登場に盛り上がったのではないでしょうか。
外国映画に日本のシーンが登場することは珍しくないと思いますが、東京などの大都市ではなく新潟が選ばれるのは珍しいと思います。
新潟出身者としては上越の在来線などの風景も嬉しく、上映後のQ&Aでもなぜ『雪国』?なぜ新潟?という質問をした人も何人かいたみたいです。
監督からの回答はずはり川端康成の『雪国』が好きだから、というもの。
読んだことないけど、読んでみようかなと思いました。(H)

ジャ・ジャンクーがプロデュース。
恋人と別れた女性映画監督が東京、越後湯沢、香港などを旅して徐々に心の傷を癒していく過程を説明的な描写を排して観客の想像力にゆだねて描く。
とにかく徹底的に説明しない、主人公の葛藤を表現するようなドラマチックな仕掛けは一切なし、傷ついた心が癒やされていく過程をほかの映画では見たことがない妥協のない姿勢で描いているのががすごいと思いました。(K)

以上、フィルメックスで見た作品でした。
見れなかった作品も多いのですが東京フィルメックスはこの後オンライン上映もありましたのでいくつか追加で見ることができました。その感想はまた最後のほうで…。(K)

第21回「東京フィルメックス」映画の未来へ https://filmex.jp/2020/
スポンサーサイト



| 未分類 | 22:25 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

TRACKBACK URL

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/tb.php/2857-491505cc

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT