2020年 わたしのベストテン

邦画
1 男はつらいよ お帰り寅さん
2 海辺の映画館 キネマの玉手箱
3 おかあさんの被爆ピアノ
4 君はなぜ総理大臣になれないのか
5 はりぼて
6 アルプススタンドのはしの方
7 スパイの妻
8 のぼる小寺さん
9 罪の声
10 れいわ一揆
洋画
1 淪落の人
2 悪人伝
3 ミッドサマー
4 ランボー ラストブラッド
5 イップマン 完結
6 TENET テネット
7 家族を想うとき
8 ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー
9 ワンダーウーマン 1984
10 パラサイト 半地下の家族
年末恒例となったNさんの周辺の映画好きへのアンケート。
以前はベスト5を選定というお題が今回はベストテンとなってたことに気づき、
慌てて担当者が選んだのは以上になりました。
邦画の1位は担当者の父親は本当に一介の労働者で寅さんの大ファン。
全シリーズをリアルタイムで欠かさず観てて名台詞「労働者諸君!」が飛び出すと大笑いしておりました。
たぶん全国で父親のような労働者が盆と正月に寅さんに会いに劇場へ駆けつけたのが前人未踏のシリーズとなった一因かと。
こちらは子どものころに何本か連れてってもらいながらも喧嘩っ早い寅さんは子ども心に怖かった覚えが。
それが次第に満男くんが主人公となり、
寅さんも人間的に成長していき人格者となって共感を覚えながらこちらもシリーズをを楽しみにしておりました。
本来なら満男くんと泉ちゃんは結婚するハズが、
渥美清さんの死去でシリーズ中断となってしまい、
今回離れ業を駆使して結ばれなかった満男くんと泉ちゃんのその後の人生を丁寧に辿りながら、
各々の心に生きてる寅さんが後押ししていくストーリーに感慨深く観ておりました。
ただもう1年早く完成してれば父親も観てたのにという痛恨の思いと、
観せることができなかったのはずっと悔やむだろうと。
洋画の1位は自分でも意外でしたが、
香港庶民の喜怒哀楽をそっと綴っていくのも香港映画のお家芸だったと想起させてくれた作品。
主役のアンソニー・ウォンが市井の香港人を演じながらも、
香港にいられなくなってしまう現実がリアルに響いたこともあってか。
『インファナル・アフェア 無間序曲』のクライマックスは1997年7月1日。
同僚をマフィアに殺された刑事アンソニー・ウォンは復讐の炎を滾らせ香港返還のその日を迎えてましたが、
その後に雨傘運動への警察の暴力を批判した結果、香港にいられなくなってしまうのはこちらも痛恨の思いでありました。
ただかつてはオダギリジョーの父親を演じたこともあるアンソニー・ウォンを日本映画は思いきってどこか起用してくれないだろか。
あと香港で撮り続けるだろう新人オリバー・チャン監督の次回作にも期待を込めて。
ちなみにNさんが集計した結果、邦画は『海辺の映画館』、洋画は『パラサイト 半地下の家族』が最も票を集めたそうです。
コロナ禍で劇場が休館するなどずっと記憶に残るであろう2020年、
映画との結びつきを考えながら、それでも面白い映画は多々ありました。
2021年はまずなんとしても『燃えよデブゴン』と『あの頃』を観なければ。
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