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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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ゴージャス



ジャッキー・チェンの1999年主演作『ゴージャス』
ジャッキーが大富豪に扮してステキな恋を夢見るスー・チーと淡いロマンスを繰り広げるラブコメディ。
トニー・レオンがゲイのコメディリリーフに扮して大笑いさせ、
さらにチャウ・シンチーがゲスト出演して爆笑させたりと意外な豪華キャストも結集して楽しめる作品。
大富豪とはいえ肉体派、随時トレーニングを欠かさず「身体を動かせば脳が活性化する」なんてセリフにジャッキーならではと納得し、
いつものデスウィッシュ・アクションを控えめにしながらも、
クライマックスは延々と続く1対1のバトルを披露し、
いつもの腹八分目ながらもキレ味鋭いアクションを披露してサスがジャッキーと唸らせました。

それでこのクライマックスでジャッキーと対決する白人、当時は香港の岡村隆史と呼ばれた記憶がありますが、
小柄とはいえキックボクシングの達人としてジャッキーを追い詰めるかなりのツワモノとして観た者に印象を残したハズ。
と、同時に愛嬌があって悪役と言うには憎めないキャラ、
ジャッキーも最後の武器として笑顔を見せながらのファイトと往年の『クレイジーモンキー笑拳』を想起させて喜んでおりました。

この憎めない悪役を演じるはブラッドリー・ジェームス・アランというオーストラリア人、
非アジア系として初めてジャッキーのスタントチーム“成家班”の一員となり次第に頭角を現していき、
ジャッキーのハリウッド進出作に同行、当然英語が喋れるので次第にハリウッド映画のスタントコーディネーターとして活躍。

『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』『キック・アス』『キングスマン』といったアクション映画でなんだかジャッキーの影響が感じられるなぁ、と思った作品はこのアランが手掛けていたと知ってなるほどと。

しかし今年8月7日に47歳という若さで心臓発作で亡くなってジャッキーファンの間で衝撃が走りました。

現在公開中のマーベル映画の最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』はそのブラッド・リー・ジェームス・アランがスタント・コーディネーターを担当、あのバスの中のアクションはモロにジャッキー映画からの伝承だよな~、とちょっと感慨深く思いながら観ておりました。

なんと長老役にユン・ワーが扮しててクライマックスのアクションシーン全編に渡ってブラッドリー・ジェームス・アランが携わってたハズ、たぶん師匠のジャッキーの名を恥じないことを心掛けてアクションを作っていたと思います。

しかし主役の兄妹がたぶんハリウッドから見た中華系のイメージなのか相当地味に思ったぶん、
悪役というかヴィランのトニー・レオンが完全に貫禄勝ちしており、
しょっぱなの乗馬シーンだけでこれまでで最もカッコイイ、トニー・レオンに思いましたよ、
そして拳も剣も交わさなかったけど、一瞬だけ見つめあうトニー・レオンとミシェール・ヨーの姿に、
これまでの香港映画の歴史が二人を通して透けて見えてほろりとしておりました。

しかしサンフランシスコなのになぜカリフォルニアがタイトルにつく曲が流れるのか、
とはいえエンドクレジットにオリジナルが流れたら拍手モノでありました。
あれが『夢のカリフォルニア』ならば、トニー・レオンへのあてつけでそれはそれで面白かったハズ。

などと書いて本作はブラッドリー・ジェームス・アランに捧げられてるそうで合掌。

『ゴージャス』はジャッキー映画の中では地味かもしれませんが愛すべき映画でありました。
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