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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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MINAMATA



ジョニー・デップというと『シザー・ハンズ』で共演したウィノナ・ライダーにのぼせて
「ウィノナ命」と腕に入れ墨を彫ったというエピソードにヤンキー気質を感じ、
実際、パパラッチ相手に数多の乱闘騒ぎなど役柄同様、ハリウッドのアウトサイダーというイメージと、
ファンサービスは“神”という一筋縄でいかない魅力、
というか書いてて、これらのエピソードが尋常でないモテモテぶりに繋がることを気づきましたが、
いつのまにか還暦目前と知り驚いたものの、
やはり年相応に社会派映画を自らプロデュースする姿勢は素直に敬服しました。

「映画の持つ力をフルに活用して伝えたいメッセージを発信することが我々の願望」

話題作『MINAMATA-ミナマタ-』で水俣病を世界に告発した写真家ユージン・スミスに自ら扮し、
ドラマとして再現しながら間違いなく今に繋がってること観賞者に知らしめ、
弱者に徹底的に寄り添い不正に対して徹底的に抗戦するところは、
特に報道を生業とする人達は必見のように思いましたが。

率直、今に続く問題なので企業名は仮名ではないかと観る前は想像してたら、
“チッソ”と出てきてこれは本気の映画なんだと。

当然、ジョニー・デップの意気込みに感化されたであろう、
日本人俳優は皆さん本当に素晴らしく、
おそらく資料をたくさん読みこみ劇中のユージンと同じく被害者の人たちへの敬意と誠意を持って演じてたのではないかと。
特に渾身の正義感を持ってチッソ相手に闘う真田広之、
こんなデューク・サナダを日本映画で観たかった、
などと美波、國村隼、浅野忠信の姿を思い返し、
この映画は日本映画が総力を結集し撮るべきではなかったかと。
あと加瀬亮は最初出てきて加瀬亮とは気づきませんでした。

出演者の一人でチッソ社の運転手を仕事にしながら、
被害者の父親という複雑な役どころの浅野忠信の奥さんを演じてたのが岩瀬晶子さん。
五藤利弘監督の新作『ほうきに願いを』に出演してると聞いて、
注目して観てましたがユージン・スミスの奥さんではなく
有名な「入浴する智子と母」のモデルの母親役で撮影を再現するシーンは、
とても神聖に撮られて誰もが本作のハイライトに上げるのではと。

あと社長役の國村隼がチッソの功績として35㎜フィルムにも使われたことを挙げて、
思い出したのはかつての上映用の35㎜プリントには水銀が混じっており、
廃棄する際に環境汚染になるのが問題になってから水銀の入ってないシアンダイという上映プリントが登場、
しかしこれだと旧来の映写機では上映しても音が出ないか小さいという問題があって、
市民映画館をつくる会の時には事前にプリントをチェックするなど右往左往したことがありましたが、
デジタル化した今となっては懐かしい思い出かもしれません。

『MINAMATA』はドラマが終わってもテロップで告発が続き
2013年の日本の首相の「被害を克服した」との発言に異を唱えてましたが、
この2013年の総理大臣って誰かと思ったらやはりあの方でしたか。

それとは別に担当者は二回目のワクチン接種の副反応なのか頭痛が酷く、
結局お仕事休んでしまい、ぼっーとテレビのワイドショー見てると、
KKさんの帰国で大フィーバー、
しかしチッソって今の皇族と関係あるんだよなと。

あとベタでしたがボブ・ディランが流れるというか、
歌詞をトモコさんに向かって呟くシーンは素直にジーンときてました。

https://longride.jp/minamata/
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