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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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復讐は神にまかせて



現在、山形国際ドキュメンタリー映画祭がオンライン上映で開催中、
これから東京国際映画祭がクリント・イーストウッド最新監督・主演作!『クライマッチョ』、
フィルメックスが濱口竜介監督作『偶然と想像』でともに10月30日にオープニングという、
S東京特派員のような映画好きにとってかなり迷惑ではないかと思う“映画の秋”が深まっていきますが、
東京国際映画祭にちょっと気になる映画を見つけました。

インドネシア映画の『復讐は神にまかせて』
https://www.youtube.com/watch?v=fqvWIaGo3Y4
↑予告編を見るとザラついたフィルムの中、
時代設定が70年代ではないかと思う
暴れん坊の男女が出会って恋に落ちるボーイミーツガールもの、
しかしバッドタイミングが重ねって抜き差しならない状況へ追いつめられてしまい、、、
などと想像しましたが、
何よりヒロインが往年の志穂美悦子を思わせるアクションを披露!
この躍動感が素晴らしいので期待値が高まるものの、
本作の撮影は芦澤明子撮影監督が手掛けたと知って驚きました。

もちろん一連の黒沢清監督作の撮影を担当するほどの超一流のカメラウーマン。
そして五藤利弘監督作で栃尾が舞台の『モノクロームの少女』『ゆめのかよいじ』をも担当、
栃尾の郷愁を誘う風景をスクリーンに美しく描いてた方、
引く手あまたなのは知ってましたがまさかB級のインドネシア映画まで手掛けてるとは、、、

などと書きましたが『復讐は神にまかせて』は今年のロカルノ映画祭の最高賞にあたる金豹賞を受賞、
ロカルノというと新進気鋭の映画作家をいち早く見つけ世界に紹介してる映画祭という印象が、
そのロカルノのお眼鏡に叶ったとしたらB級アクションなどと訳知り顔で紹介するような映画ではないハズ、
しかも今時16mmフィルムで撮影してるそうで、ここにも芦澤撮影監督のチャレンジ精神が伺えました。

『モノクロームの少女』の栃尾ロケを五藤監督の厚意で撮影を見学した際、
この日、初日の大杉漣さんの方から芦澤撮影監督に挨拶してたことを覚えており、
無論、黒沢清監督作の常連だった漣さんと芦澤撮影監督の接点は多々あったでしょうが、
お二人とも駆け出しのころはピンク映画で修行をしてたようなもので、
当時は接点あったのか気になってました。
そしてよく覚えてるのが芦澤撮影監督自ら撮影機材を撤収していたこと。
当たり前かもしれませんが、当時すでに一流と呼ばれていたのにサスガに一流は違うと目にしていました。

五藤監督もデビュー作の頃と比べれば、当然大きくなっており、
願わくばまた芦澤撮影監督を起用して栃尾で撮ってほしいものだと、
栃尾三部作どころか四部、五部作でもと。

今回、芦澤撮影監督のフィルモグラフィを改めて調べてみたらなんと、
昨年のコロナ禍で各地の映画館が休業後、再開する中で
唯一気を吐いてた『心霊喫茶「エクストラ」の秘密–The Real Exorcist–』の撮影も手掛けていました。

インドネシア映画同様、いったいどんな経緯で芦澤撮影監督のもとへ話が来てしまったのか?

https://www.youtube.com/watch?v=wC_tvlc_KgU
↑『復讐は神にまかせて』のメイキング映像らしく、
放水でスタッフも皆、ズブ濡れになったりとなかなか過酷そうだけど、
ファインダーをのぞく芦澤撮影監督はやはりカッコいいです。

https://2021.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3404WFC08
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