fc2ブログ

長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

理大囲城

FBORgrfVkAYfh7W.jpg


理大囲城
Inside the Red Brick Wall
香港/2020/88分
監督:香港ドキュメンタリー映画工作者 Hong Kong Documentary Filmmakers

逃亡犯条例改正反対運動と香港当局との衝突が激化を極めた2019年11月。重装備の警察に包囲されたデモ隊は、理工大学キャンパス内で11日間に及ぶ籠城を余儀なくされた。安全上身元を明かすことのできない匿名の監督たちがその内部から撮影、編集した本作は、自発的な市民運動が粗暴で狡猾な権力機構によってねじ伏せられ、退路を絶たれた学生たちが日を追うごとに憔悴してゆく姿を克明に捉えている。防護マスクやモザイク処理によって顔の隠された若者たちの不安や恐怖がまざまざと映し出される。

https://www.yidff.jp/2021/ic/21ic06.html

「家へ帰ろう」
もはや市街戦と化した借り物の時間、借り物の街だった香港。
映画を通してかつての輝きを知ってるこちらは随時、悲痛な思いにかられながら観賞しておりました。
強力な銃器を装備した警官隊に完全に包囲された若者たち。
香港と自分や仲間の未来のために闘い大学に立て籠もった若者たちに
「天安門になるぞ」と権力側は武器を手に容赦なく揺さぶりをかけていく。
日に日に疲弊が重なり、猜疑心の塊となっていく様をつぶさに見つめていき、
やがて若者たちの中から上がる声、
「家へ帰ろう」という心からの叫び声はあまりにもリアルすぎる声でした。
英雄的でなくデモに参加した若者たちの弱さも含めた人間的な面に焦点をあてただけに、
「家へ帰ろう」はとても切実に耳に響きました。
と、同時に「家」とはかつての輝いてた香港のことなのかと。

ちなみに撮影者たちは徹底的に大学内部に立て籠もるというより、
逃げ場所が無くなり留まるしかない学生たちを撮影している中、
映画の終盤になり、何の予告もなく登場する集団に学生たちと一緒に観賞者もドキッとなリ、
この集団について担当者とビューラ先生の意見が対立しましたが、
学生たちを見かね全くの善意で来たのか、
それとも権力者側の息がかかっているのか、
観た方の意見が聞きたいと思いました。

上映後のQ&Aに顔は映さず声のみで参加した監督の一人、たぶん女性の声は少しもめげておらず、
今も香港で活動しているとのこと。
今回撮影した貴重な記録映像は没収を逃れるため安全な場所に保管しているとのこと。
いつかその映像が国家的犯罪の証拠として日の目が出ることを願います。
命がけで闘ったデモ隊の人々、撮影した匿名の監督たちに少しでも報いるために、この映画は伝えなければと。
そして本作の上映を選定した山形国際ドキュメンタリー映画祭には感謝を。
むろん観賞する機会を作ってくれたビューラ先生に深くお礼を。

『理大囲城』質疑応答 / ”Inside the Red Brick Wall” Q&A
https://www.youtube.com/watch?v=6M5K9gFSrmw
スポンサーサイト



| 未分類 | 23:58 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

TRACKBACK URL

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/tb.php/3155-427a09db

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT