ダイアナが示す被ばく予測
昨日、紹介しました金子貞男さんよりコラム風に5回に分けて書いていただきます。
その第一回目「ダイアナが示す被ばく予測」です。

ベントできるんだったら、もう、すぐやれ。早く。
「東電テレビ会議49時間の記録」を読むと、2号機原子炉格納容器破壊の危機にあった3月14日の23時過ぎ、早瀬顧問はこう叫んでいました。
東京電力はDIANA(ダイアナ)という放射能拡散予測プログラムを持っていて、ベントの時は必ず被ばく予測をします。しかし、自分たちの避難に役立たせることはあっても、双葉地方の住民に提供することはありませんでした。3月13日から14日、どのように予測していたのでしょうか?
◎DAIANAによる放射性物質拡散予測図(平成24年11月16日東京電力株式会社)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_121116_03-j.pdf
これが2、3号機の放射能放出予測です。希ガスとヨウ素で被ばく線量を予測しています。例えば、2号機のクリプトンやキセノンなどの希ガス放出から1時間後の外部被ばく線量は、南東280メートルの地点で120ミリシーベルト、3時間後は130ミリシーベルトになると予測しています。同じ地点でヨウ素は1時間後620ミリシーベルト、3時間後622ミリシーベルトという、とてつもない被ばく線量でした。
新潟県は昨年9月、柏崎刈羽原発の炉心溶融事故を検証して、「フィルタベント時の住民の被ばくが許容できないと明らかになった場合は、適合申請の承認を無効にする」と東電と確約を結びました。県はベント時の拡散予測を公表する予定です。SPEEDIよる避難訓練に使用した予測図を見ることができます。
◎新潟県の仮想計算
http://www.bousai.ne.jp/vis/speedi_z/niigata/index.html
被ばくせず避難できるのか?この問いない避難計画は空論でしょう。
金子貞男(原子力防災を考える長岡市民の会)
その第一回目「ダイアナが示す被ばく予測」です。

ベントできるんだったら、もう、すぐやれ。早く。
「東電テレビ会議49時間の記録」を読むと、2号機原子炉格納容器破壊の危機にあった3月14日の23時過ぎ、早瀬顧問はこう叫んでいました。
東京電力はDIANA(ダイアナ)という放射能拡散予測プログラムを持っていて、ベントの時は必ず被ばく予測をします。しかし、自分たちの避難に役立たせることはあっても、双葉地方の住民に提供することはありませんでした。3月13日から14日、どのように予測していたのでしょうか?
◎DAIANAによる放射性物質拡散予測図(平成24年11月16日東京電力株式会社)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_121116_03-j.pdf
これが2、3号機の放射能放出予測です。希ガスとヨウ素で被ばく線量を予測しています。例えば、2号機のクリプトンやキセノンなどの希ガス放出から1時間後の外部被ばく線量は、南東280メートルの地点で120ミリシーベルト、3時間後は130ミリシーベルトになると予測しています。同じ地点でヨウ素は1時間後620ミリシーベルト、3時間後622ミリシーベルトという、とてつもない被ばく線量でした。
新潟県は昨年9月、柏崎刈羽原発の炉心溶融事故を検証して、「フィルタベント時の住民の被ばくが許容できないと明らかになった場合は、適合申請の承認を無効にする」と東電と確約を結びました。県はベント時の拡散予測を公表する予定です。SPEEDIよる避難訓練に使用した予測図を見ることができます。
◎新潟県の仮想計算
http://www.bousai.ne.jp/vis/speedi_z/niigata/index.html
被ばくせず避難できるのか?この問いない避難計画は空論でしょう。
金子貞男(原子力防災を考える長岡市民の会)
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