秋晴れとツクツクボウシがせめぎあう ~大崩にて32~

「大崩に移住してもう10年だよ」
三連休日の最終日、大崩のご主人宅へ恒例の稲刈りへ。
正直、古希を過ぎてもこの地で土と共に生きるご主人に申し訳ない思いは、
ここ数年、確実にこちらの体力が落ちてるのを自覚し、
先回の田植えは序盤でもうヘロヘロとなってしまい
今回も同じようなら、内心引退かと胸に秘めながら参加。
大崩に着いたら本日はご主人と二人で稲刈り、しかも一反半もあるのを見て、
これは早々に退散かという予感が駆け巡り、
さらに前日、前々日は雨で田んぼはぬかるみ、一歩踏み出すたびに難儀な思いをしながらも、
意外と快調に稲刈りが進んだのはやはり秋晴れのと心地よい風が吹く稲刈り日和のせいもあったかと。
とはいえお昼ごろには疲れがたまり、はさかけに専念しており、
必死で刈り取ってるご主人を横目に申し訳ない思いで、
結局、1反刈り取ってお開きとなりました。
この集落、ついに世帯が一桁となってしまい、
空き家が目立つので冗談で移住を進められてしまいましたが、
確かにこの秋晴れの下で昼寝や読書は最高なんだと想像するも、
働かざる者、、ご主人の姿を見てると農業って本当に過酷な肉体労働で、
もはや自分は対応できないだろうなぁ、と根性無しでありました。
とはいえ10年までも行かなくても初めてこの田んぼで田植えをした際に、
メンタル最悪だったこちらが確かに救われた思いをしたので、
なんとかこちらが生きてるのはこの田んぼのおかげでという思いが。
とりあえず足を引っ張りながらもこの日の稲刈りは終わり、
すぐさま持参した缶ビールをゴクゴクと飲み干しサイコーの一缶を味わっておりました。
ちなみに来年に向けてご主人に依頼をしたことがあり、ぜひ実現できたらと。
耳をすませば秋晴れの下で今この時期もツクツクボウシの声が鳴りやまず,
去りゆく夏に必死で抵抗しているようでした。
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