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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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夢中人



昨日の続きで高田世界館に辿り着き柴田昌平監督の舞台挨拶がある『百姓の百の声』の前に『恋する惑星 4K』
スクリーンで観るのは長岡市立劇場以来の27年ぶりとなるのか、担当者の生涯の1本は今も色あせないのか、
などと思い支配人からチケットを購入すると柴田監督(と書くと怒られますが、あえて)の姿が。
なんでも世界のトナリで原稿を執筆後、この『恋する惑星』を観るために来たそう。
手短に挨拶後し椅子に座って上映前にスマホでlineを打ってるこちらを斜め後ろから見ていた柴田監督は
担当者は「ガラケーのイメージがあるのでスマホを持ってるのは意外だ」
などと言われたものの、こちらからすれば
柴田監督が『恋する惑星』を観る方も意外に思いましたよ。

かつてテレビで見たベルナルド・ベルドリッチ監督曰く
「60年代の空気を知るにはゴダールの映画を観ればいい」に倣って
「90年代の空気を知るにはウォン・カーウァイの映画を観ればいい」
等と当時は生意気なことをほざいてた記憶があり、
赤面モノでしたが、それを訂正して
「90年代の空気を知るには『恋する惑星』を観ればいい」でもう構わないと。

色あせるどころか、輝きがワンショットワンショット公開時以上に増してて、
まったく古臭いところは微々もなく。
その後、返還を経て大きく変貌していく香港を思うとこの時代の浮遊感をとらえた猥雑でデタラメな感涙しておりました。

あぁ「夢のカリフォルニア」に「夢中人」、そしてフェイ・ウォンの一挙一動と、
当時はそりゃ勿論、ハンサムだと思ってたけどこんな美青年だったのかと目からウロコのトニー・レオン。

ついでに前半のカネシロタケシとブリジット・リンのハードボイルドなパートの撮影はクリストファー・ドイルでなくてアンドリュー・ラウ。
たくさん亜流を生んだ『恋する惑星』の方向性を決めたカメラワークはもっと注目・評価されてもいいような
この後、監督に専念して『インファナル・アフェア』を手掛けてたことも併せて。

上映後、柴田監督はビデオで見てたけどスクリーンでは初めてなんで面白かったこと。
前半は北京語がメインなんでかつて北京に留学していたので耳になじんでたと話し、
フェイ・ウォンをきちんとわんふぇいと北京語読みし、
ウォン・カーウァイは最近何やってるのか尋ねられ、
まさか柴田監督と王家衛談議になってしまうとは。
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