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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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私にも善いことを為すことが出来るだろう あなたの意志に依って

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長岡市立中央図書館での”郷土映画まつり”
「チョコラ!」上映後に小林茂監督のトークが30分ほど開かれました。
飾り気のない舞台だったのがかえってよく、
小林監督のお話しばかりかなり得をしたトークでした。

「チョコラ!」上映後に現れた小林監督はケニアで映画を撮るいきさつを。
それはやはり映画に登場しケニアで子ども達のために尽くす松下照美さんとの出会いから。
子ども達に惹かれ彼らのために尽くそうと、
50歳になってナイロビの英語学校へ通い、
かの地で生きると決めた照美さんの存在が大きく、
初めてアフリカに行ってから約10年後、
その照美さんから直々に映画撮影の依頼があったものの、
2002年に脳梗塞を煩い、その後も腎不全となり、
体調に不安を抱える監督は

「人間って不思議ですね。私には時間がない」

おそらく体調がよければ後回しにしていたものの、
逆に今しかないと覚悟を決めて2006年にアフリカへと撮影に向かったことを語ってました。

「コバさんの病気がよくなりますように」

現地の言葉から英語→日本語へと変換するなどして、
撮影後から1年後に気づいた少女の自身を気遣う祈りの言葉を知った時、
どのような映画にしようか考えていた監督は

「いじくりまわした映画はやめよう、
子ども達に寄り添うような映画にしよう」

よってわかりやすくは出来ていないと述べていましたが、
アフリカ、貧困、ストリードチルドレンと画一化されたイメージを打ち砕くように、
映画の中にはちょっと不思議に映る少年が登場します。

照美さんが同行して都会の家出先から地方の家へ帰還したこの少年は父親になじられますが、
家出した理由について虐待でも貧困でもなく反抗でもなく

「特に理由はない」と。

悪びれもせずどこか超然と構えながらも居心地の悪さを顔に出している少年を見て
思春期特有の言葉に出来ないもやもやしたものを抱えて飛び出したのではと想像でき、
何もアフリカという囲みだけではなく、
この日本で生きてても共感できるように思いました。

「思春期の思いが前面に出るような映画」

「チョコラ!」について小林監督は締めるように話してましたが、
その狙いの一つを担ってるようなこの少年の姿は
この映画を何度か見ている中で今回は特に印象に残りました。

ついでに本作のエンドクレジットに“市民映画館をつくる会”の名が
二度流れますが、今はなきその名を見て感慨深く思っておりました。

*小林茂監督は米百俵賞を受賞し6月15日の授賞式で表彰されます。
おめでとうございます。

http://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/bunka/zaidan/zoutei.html

*6月23日 アオーレ長岡にて小林監督が中心となり『2013アフリカンフェスタinながおか』が開催されます。

会場 市民交流ホールA 
10時15分~ 「おじいさんと草原の小学校」上映
13時15分~ 「チョコラ!」上映

14時50分~ サカキマンゴー ライブ
15時20分~ シンポジューム
      アフリカの魅力を語ろう
小林茂・松下照美・フランシス・羽賀友信・サカキマンゴー

会場 アオーレ・ナカドマ

アフリカンドラム&ダンスショウ ワークショップ 出店・屋台

問い合わせ 電話・FAX0258-36-6323 
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