さよなら「らーめんハウス勘四郎」でおむ丼

「らーめんハウス勘四郎」が37年の幕を降ろし、この10月30日で閉店と知り、
これが最後のポスター依頼になるのだろうと足を運んだものの、
日曜のお昼は他に行くとこないのか家族連れで満杯のため、
30分でも炎天下に並んでようやくカウンター席へ。
これまでらーめんばかり注文していたのが、
値段がチト高い名物のおむ丼を最後だからと初めて注文。
ふんわり卵とデミグラスソース、ケチャップライスの相性が抜群の銘品でありました。
一体、何がきっかけでこのお店にポスター貼りを依頼したのか忘れてしまいましたが、
おそらく市民映画館をつくる会の頃に頻繁に長岡市立劇場で上映会を開催してた頃、
近所のお店ということでダメ元で依頼したのではなかろうかと。
以来、30年以上に渡って思えばお世話になってましたが、
複雑な思い出として、このお店の近くの倉庫で『この空の花 長岡花火物語』の美術・装飾部が、
大がかりなセットを作ってて担当者はボランティアスタッフとして参加したものの、
正直プロフェッショナルの仕事に着いて行くことができず、
かなり辛い経験、というかプロの現場を体験させてもらいました。
1週間くらい通ったのか、お昼はスタッフ一同でこの「勘四郎」で食べており、
結局、もう来なくていいと最後通告を突きつけられたのも、このお店だったと。
ただ1度だけこの倉庫に大林宣彦監督が足を運んで、握手をしてもらいましたが、
さすがに当時70歳を超えてて、幾分よろよろしているのを感じサスガに年相応かなぁ、
わが青春の大林監督よ、と内心思ったりしましたが、
クランクイン後、平和の森公園での撮影を見に行ったら、
メガホン代わりの拡声器を手にし、つめかけたギャラリーに向かって、
このシーンの意味をあの口調で解説しているのを目にし、
あの時とまるで違う次元の溌剌さで、
やはり映画監督は撮影現場が一番イキイキしてるんだと、
何しろ撮影現場をエンターテイメントにしてることにサスガと思ったりしました。
それはともかく話を戻しておむ丼を食べ終えた後に女将さんに、これまでのお礼を述べたら、
「頑張ってくださいね」と声をかけてもらいましたがが、
たぶん女将さんにとって30年前と何も変わってないように映ってるのでしょう。
改めてありがとうございましたとお疲れ様です。
などとしんみりしながら否、びっくり丼とかまだ食べてないし、まだ閉店まで日はあるし、、、
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