「朝日のあたる家」 11月3日 15時より上映

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↑昨年の12月に「朝日のあたる家」新潟公開直前に太田隆文監督の長岡宣伝回りに同行した際、
たまたまいたご婦人に映画のことを伝えると
「知り合いが柏崎・刈羽原発の真下に住んでるんだけど大変だと思ってる」
と監督に話したのですが、
東京から来た太田監督にとって柏崎・刈羽原発だろうが長岡に住んでいようが、
福島原発事故の惨状を見れば同じに映るので、
こういった認識の人もいるのかと驚いたようでした。
「朝日のあたる家」は原発から60キロにある町に住む家族が、
原発事故によってもう故郷へ戻ることができなくなった悲劇です。
映画の中で福島原発事故を経てという割には、
父親が楽観視しているのは歯がゆくうつるかと思いますが、
それは原発事故などすでに他人事に思いはじめた日本人の姿を凝縮させたものと思えば、
監督の狙いは明らかに思います。
むしろ福島の惨状はすでに終わったものと認識し、
事故の原因究明もなく再稼働へと邁進する今だからこそ、
余計に突き刺さるものではないかと思います。
柏崎・刈羽原発から30キロにある長岡では決して他人事でない映画なのですが、
今回、この映画祭で「朝日のあたる家」を上映することで動いてる中で、
さまざまな思いを抱いているところです。
太田監督はかの大林宣彦監督のお弟子さんにあたり、
大林監督が3,11と福島原発の惨状を踏まえた上で
「この空の花 長岡花火物語」という力作を作り上げたことに敬意を表しながら、
大林監督より若い自分がこの原発事故を前にして何ができるかと模索し
周囲の反対を振り切って作りあげたのが本作「朝日のあたる家」です。
それだけに今回、長岡で上映されることを感慨深く思ってるのではないかと。
また「朝日のあたる家」の撮影監督は「この空の花」及び、ぞの続編的なAKB48を起用した「So Long!」の撮影・編集を手がけた三本木久城キャメラマンが担当するなど、何かと繋がりがあったりします。
『朝日のあたる家』 11月3日15時~ 市民交流ホールA 上映後・太田隆文監督トーク
2013年/日本/118分/日本語/BD/カラー/英題 “The House of Rising Sun”
監督・原作・脚本・編集・プロデューサー:太田隆文
出演:並樹史朗、斉藤とも子、平沢いずみ、橋本わかな、いしだ壱成、山本太郎
製作:映画「朝日のあたる家」を支援する会 制作:青空映画舎 (c)朝日のあたる家
静岡県の自然に囲まれた美しい町でイチゴ栽培を経営する家族。ごく平凡な一家の長女は都会へ行くことを夢見ていたある日、大地震が発生。60キロ離れた原子力発電所は事故を起こし避難勧告を受ける。一日で帰れると思ったが避難所から何か月も帰れず、家族それぞれに深い悲しみが襲う。福島原発事故後、フィクションの分野で果敢に原発問題に切り込み、問いかけながら家族の絆を主題にした感動作。
http://asahinoataruie.jp/index.html
太田隆文
1961年和歌山県田辺市生まれ。南カルフォルニア大学・映画科に学ぶ。2004年大林宣彦監督の映画『理由』のメイキングを担当。2006年、故郷・和歌山県田辺市を舞台に青春ファンタジー映画『ストロベリーフィールズ』を監督。カンヌ映画祭でも上映。和歌山県から「きのくに芸術新人賞」を受賞。2010年、浜松市を舞台にした『青い青い空』を監督。地元では2万人を動員し、その年1番の大ヒット。ロサンゼルスの映画祭でも上映。いずれも原作のないオリジナル脚本を自ら執筆。地方の美しい自然が描かれた作品で、「親子に伝える大切なこと」がテーマ。「毎回、涙が止まらない爽やかな感動作を作る」と多くの映画ファンから注目されている。
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