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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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PEACE FROM NAGAOKA



「これからは“NO MORE NAGASAKI”でなく、“PEACE FROM NAGASAKI”
長崎の街の人間は戦争をしない でいきますよ」

高田世界館での大林宣彦監督の講演会は壇上に用意した椅子に座らず、
立ちっぱなしでマイクを手に二時間弱にも及びました。

その中で特に心に残ったのは「この空の花 長岡花火物語」を広島、長崎で上映した際に
映画を観た後に長崎市長が冒頭の言葉を監督に向けて発し隣にいた
森長岡市長にも「“PEACE FROM NAGAOKA”でいいじゃないですか」と述べていたそうです。

確かに「PEACE FROM NAGAOKA 長岡から平和を」というメッセージには深く共感でき、
「この空の花」を長岡市民とともに作り上げた監督ならばなおのこと本意ではないかと思いました。
これを受けて大林監督は広島、長崎、長岡など全ての古里が繋がることが大事だと。

「長岡の花火は開いて閉じた後に涙が出る。
これは映画のような花火じゃないか。
長岡花火は心が見える」
と話して「この空の花」を作った経緯と完成後に日本全国から海外で上映された際の反響を話していました。

夜の懇親会でも上越の人たちに向けて長岡花火のすごさについて
お話しされていたのでおそらく全国各地で招かれて長岡花火について話されてるんだろうと。

この日は北陸新幹線開通記念イベントとして招かれ、
北陸新幹線に乗って恭子プロデューサーとも上越入りしたようで、
故郷の山陽新幹線の新尾道駅は必要なかったのではないかと疑問を述べた後に、
3,11を経て開通した北陸新幹線に期待する、
長野からまっすぐ北陸に行けば速いのに、
くねって上越まで来るのは何かあるのではないか、と。

このテーマで懇親会ではいわゆる“裏日本”についての考察。
監督は表社会は建前、裏社会は本音。
3,11で表社会は崩壊したと話し、
これからは本音の社会となると熱心に力説していたのが興味深かったです。

この日、上映された「転校生」を観客とともに観賞した後、
自身の古里・尾道、「なごり雪」を撮影した臼杵、「22歳の別れ」の津久見、リメイク版「転校生」の長野、そして「この空の花」の長岡に続く芦別の「野のなななのか」と全国各地での古里映画つくりが気づけば全て繋がっていた、監督の古里映画作りは“古里孝行”でもあるので、これからも“古里孝行”が繋がっていきますことを。

「尾道は坂の町ですからね、僕は鍛えられ足腰が丈夫なんですよ」
茶目っ気とともに壇上で元気にポーズを撮ってた監督なら次回作もまた驚かせてくれそうです。
というか「この空の花」「野のなななのか」と元祖・映像の魔術師だけにデジタル撮影を手にしてから若返ってしまい、
あんなパワフルでアバンギャルドな映画を作る70代の映画監督って世界でも大林監督だけだろうと。
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