長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

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『きみはいい子』



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呉美保監督作『きみはいい子』を観賞しました。

前作『そこのみにて光輝く』で俯き世間への憎悪を募らせていた池脇千鶴、高橋和也が真逆の役で登場したり、
富田靖子の登場に思わずグッときたのは師匠の大林宣彦監督へのオマージュもあるからだろうか?
などとキャスティングの素晴らしさに引き込まれていく中で、
主人公の今風の小学生教師・高良健吾と子どもへの虐待を繰り返す尾野真知子、
どちらもこれまで演じてた役から大きく脱皮した好演、
他の俳優さんたちも適材適所で
呉監督の俳優さんの魅力を引き出す力にこれまで以上に舌を巻いてました。

そう感じるのは子ども達のリアルすぎるただずまい。
おそらく子役さんを集めていると思うのですが、
教室の学級崩壊寸前の騒々しさはドキュメントかとおもうほど自然すぎるので、
こんな演出力を持っていたのかと感心する思いでした。

虐待する親は自身の親から愛されたなったために自分の子どもへ虐待する。
なんて話をよく聞きますが、その虐待シーンを長廻しで描くさまは異様な空気に満ちて息苦しさを覚えたほどですが、
それが傷を抱えてた者同士の確かに“そこのみにて光輝く”抱擁でこの親子に救いを覚えたのが良かったです。

もう一方のどこかのほほんとしながらも子ども達に常に寄り添う高良健吾の白眉なシーン、
家族に関する大きな宿題をやってきたか?と子どもたちに尋ねるシーンの嫌みのなさに
本作が代表作になったと思いました。

河瀬直美監督『萌の朱雀』、廣木隆一監督『M』とそれぞれデビュー当時の作品を観ていたので、
立派に日本映画を背負ってる姿に感慨深いものが。

しかし同じ町で生きながらも一向に顔を合わせない高良健吾と尾野真知子。
こんなふうに描くなんてちょっと想像もしなかったので映画を観終えて正直驚いてました・

『そこのみにて光輝く』の大成功後にまるで別のジャンルを手掛け一級の作品に仕上げる呉美保監督は確実に日本映画界にゆるぎない地位を築いたと思いました。

ところで『第12回長岡アジア映画祭』に呉美保監督は『酒井家のしあわせ』で、柴田昌平監督は『ひめゆり』でお越しいただいたのですが、今年公開されたこの『きみはいい子』に柴田監督の『千年の一滴』、どちらも共通のセリフがあったので偶然でしょうが、ちょっとニヤッとしてしまいました。

『きみはいい子』はT・ジョイ長岡で公開中です。

『きみはいい子』公式HP http://iiko-movie.com/
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