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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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「富士山・河口湖映画祭」シナリオコンクールグランプリ 『ジョフクの恋』

11月23日 「五藤利弘監督短編映画特集」上映作で自ら解説いただく作品。
今回は『ジョフクの恋』です。
伊嵜允則さんが語ったという黒澤明監督のエピソードは映画好きとして大変ソソられます。

11:00~ 『ジョフクの恋』 (42分) 2013年
監督 五藤利弘 脚本 松永良平
出演:趣里、百瀬朔、伊嵜充則、他 

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『ジョフクの恋』

富士山・河口湖映画祭で担当させて頂いた前作『鐘楼のふたり』に続きオファー頂いて富士河口湖町で撮影させて頂いた短篇です。

この作品のタイトルになっているジョフク=徐福というのは、秦の始皇帝の命を受け不老不死の薬を探して日本にやって来たと言われる伝説の人だそうです。
鹿児島や佐賀、三重、和歌山など各地に伝説が残っているようです。そしてこの短篇の舞台になった富士山麓にも伝説が残っていて、富士宮市の宮下家に伝えられている古文書「宮下文書(もんじょ)」に書かれていると言います。
伝承には諸説ありますが、古に想いを馳せてみるのは楽しいのではないでしょうか。
この作品はそうしたファンタジーの世界を楽しんで頂く作品だと思います。

この物語は、徐福伝説を調べるよう担任に言われた高校生たちが主人公の青春物語です。
大上段に伝説をテーマにして最後は高校生たちのごくパーソナルな恋物語に収斂するのですがそれをどう収めるか、に苦労しました。
一体どのような作品になっているか、スクリーンで確かめて頂けたらと思います。

前作『鐘楼のふたり』に続き低予算ながら今作もキャストが豪華になりました。
主演を務める趣里さんは、伊藤蘭さんと水谷豊さんの愛娘で今注目の若手女優です。
伊藤蘭さんのひいおじい様は新潟県岩船郡出身で広島市長をなさった方だとか。実は新潟にも縁があるのです。
共演の百瀬朔君も人気特撮番組にレギュラー出演して今後が期待される若者。
もうひとり、百瀬君の親友役の荒木次元君はNHK「天才てれびくん」で活躍の若手俳優。
若くして個性派俳優の雰囲気を漂わせています。

そして先生役で出演頂いた伊嵜允則さん。
伊嵜さんといえば、黒澤明監督『八月の狂詩曲』のクライマックス、嵐の中、駆けていくおばあちゃんを転びながらも追い掛けて行くあの名シーン。『夢』でも印象的な役で出演されていました。その伊嵜允則さんに出演頂いたのは感慨深いです。

撮影最終日に撮影が台風で中断し、その夜急遽河口湖にもう1泊することになり、伊嵜さんとゆっくりお酒を飲みながら黒澤監督との貴重なエピソードを聴かせてもらったのが至福の時間になりました。
撮影延期は痛かったけどこうしたことがあるのも映画の醍醐味ではないかと感じたひとときでした。
どんなお話を聞かせてもらったのかは上映会当日お越しの方だけにお聞かせします。

撮影地のひとつにさせて頂いている河口浅間(あさま)神社は、撮影の翌年、短篇の公開年の2013年6月に富士山とともに構成資産の一部として世界文化遺産に登録されました。
荘厳な境内や大きな杉の木など美しい風景も作品の見所の一つです。

東京では『鐘楼のふたり』との二本立てで2013年7月ヒューマントラストシネマ渋谷で2日間限定上映しましたが故郷の長岡では今回の上映が初めてです。
ぜひ大きなスクリーンで観て頂きたい1本です。
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