長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

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青原さとし監督新作 『土徳流離~相双地方復興への悲願~』試写会

長岡アジア映画祭にて『土徳~焼け跡地に生かされて~』『雪国木羽屋根物語』を上映した
民映研出身の青原さとし監督の新作『土徳流離』の試写会が東京で開かれ、
試写状をいただいたのでS東京特派員に観に行ってもらい、その報告を掲載します。

https://www.facebook.com/dotokuryuri

試写会があった築地本願寺

「土徳流離~相双地方復興への悲願~」の試写会に行ってきました。

私は未見なのですが監督の青原さとしさんの前作である「土徳」は真宗の僧侶であった父親をテーマにした作品で、今回の新作は福島県相馬双葉地方の真宗門徒の東日本震災後の姿を追ったドキュメンタリーです。
実は以上のような予備知識もなく、なぜ試写会が築地の本願寺で開かれるんだろうなどと思いながら見たのですがこれが大変面白い内容でした。

震災関係のドキュメンタリーをそんなに見ているわけではないのですが、これほどその土地に暮らす人々の過去にさかのぼり、現在の暮らしが何世代にもわたる営みの積み重ねの上になりたっているかを実感させてくれた映画は初めて見ました。
日常の中に溶け込んだ信仰が描かれているのも出色だと思います。映画で宗教に関してはなんとなくタブーであるような風潮がありますが、生活の一部、というか生活の基盤でもあったりするわけで、そうである以上それを描かないのはかえって不自然というものでしょう。そんな意味でも貴重なドキュメンタリーだと思います。

その対象である真宗の門徒の人々は200年前の大飢饉で激減した人口を補うために富山や新潟など日本の各地から来た移民でした。真宗の門徒はこの地ではマイノリティだったようで、土着の住民との軋轢もあったが徐々に溶け込んでいく。ただやはり今にいたるまで寺を中心にした結びつきは強く残っている。それが311によって変わってしまう。
映画は200年前、移住前に住んでいた地方までさかのぼって取材、そのルーツを丹念に追っていきます。
200年という時間は長いですが、記録がまだ残っていて具体的にたどれるぐらいの長さでもある。この具体的な個人、その家族、祖先の記録であるということがこの映画の特徴だと思いました。
映画は後半立ち入り制限区域に取り残されたお寺を可能な限り訪ねてその現在の姿を映しますがここまで見てきているとそのお寺ひとつひとつを中心にたくさんの門徒たちがいることを思わずにはいられない。200年前も経つのに自分のルーツである地方にいまも残る本家を訪ねる人が出てきますが、またもや長年住み付き根付いたその土地を離れなくてはならない運命にあうという現実が残酷です。

長い映画ですがそれに見合う内容を持った映画だと思いました。ただ東京では今のところ映画館での上映は決まっていないようです。
来年の春東京上映を目指しているとのことでした。


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