池谷薫監督

「第9回長岡アジア映画祭」にて「延安の娘」
「第11回長岡アジア映画祭」にて「蟻の兵隊」を上映しました
池谷薫監督の新作「先祖になる」が5月18日よりワーナーマイカル新潟にて公開されます。
池谷監督はたしかNHKのドキュメンタリー制作時代から
ずっと中国にこだわり続け対象となる人物の数奇でダイナミックな生き様を
搾り撮るように捉えてきたと思います。
自分は今も「蟻の兵隊」として生涯を終えた奥村和一さんの叫び、
命をかけて戦ったのに、日本という国家から棄民扱いされた者の叫びが脳裏にあります。
日中戦争、文化大革命と壮烈な歴史に埋もれそうな人々の声をすくい上げ続ける池谷監督の作品は、
いつもスクリーンに釘付けとなり、映画が終わってもその人の人生をひきづってるような感覚に陥ります。
例え映画が終わってもその人の人生がこちらに憑かれるような。
「先祖になる」は中国ではなく東日本大震災という未曾有の困難に陥った東北で出会った老人にカメラを向けたようです。
当然、池谷監督が記録に値するスケールの人物ではないか、と想像します。
池谷監督は5月13日にプロモーションで来県。
13日は朝9時のFMPORTに生出演するほか新潟日報の取材も受けるようです。
ちなみに長岡アジア映画祭で「蟻の兵隊」でお招きした時の様子を監督は日記に記してます。
http://blog.livedoor.jp/ari2005/archives/50130814.html
あの時のマイクを手にした元日本兵のNさんの叫びを聞き、こちらはただ会場で動揺するだけでしたが、
今この日記を読み返してNさんの声も後で聞くべきだったのではと悔いがあります。
池谷監督は自分がこの映画祭を降りたと知りながらも、
この映画の試写状を送ってくださいました。
試写状が届いた時は本当に約束を守る方なんだと嬉しかったです。
「先祖になる」公式HP http://www.senzoninaru.com/
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