「坂本龍一さんにささぐ」

7日午後8時過ぎ、リュミエール大劇場の巨大なスクリーンで「怪物」の最後のカットが暗転して是枝監督の名前がクレジットされると、会場を埋めた2000人以上の観客から割れんばかりの拍手が湧き起こった。通常はすぐに客席の明かりがついてスタンディングオベーションになるが、今回は暗い中でキャストとスタッフの名前がスクリーンに映し出された。その間も拍手と歓声が波のように続き、音楽を担当した「坂本龍一さんにささぐ」という字幕が出て、拍手はひときわ大きくなった。
https://mainichi.jp/articles/20230520/k00/00m/200/118000c
ご存じのように現在、カンヌ国際映画祭が開催中。
コンペティション部門のトップバッターは是枝裕和監督、坂本龍一音楽『怪物』
先のレポートを読むと尋常でないほど大絶賛されたようで、
通常ならクロージングに近い作品が審査員の脳裏に深く刻まれるため、
トップバッターというのはハンデになるところを、
この評を読んだ限りでは何かしらの受賞が期待できるようですが、はたして。
そして1983年『戦場のメリークリスマス』のカンヌ国際映画祭出品で映画界の檜舞台に立った教授が、
ちょうど40年目のカンヌで輪が閉じるのも何かしら奇縁に思ったりします。
併せて今年のカンヌのアウトオブコンペティション部門に『戦場のメリークリスマス』の体験で
映画監督を視野に入れたらしい北野武監督『首』が上映されることも。
是枝監督が音楽が教授でなければと無理を承知で依頼、
体力的に厳しかったもののピアノ曲2曲を教授は提供したという『怪物』は6月2日日本公開。
https://gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/
7/14 『戦場のメリークリスマス 【4K修復版】』 長岡上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3756.html
しかし今年のカンヌのコンペ部門に是枝監督も尊敬する86歳のケン・ローチ監督の新作が。
散々、引退を匂わせながらもこの世界に物を申す姿勢は断固支持です。
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