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以前にも書いたかと思いますが1997年11月20日に市民映画館をつくる会主催でNCホールにて16㎜フィルムで『ひまわり』の上映会を開きました。
当時は名画シリーズと銘打って『カサブランカ』『太陽がいっぱい』『哀愁』『慕情』『誰が為に鐘は鳴る』『嵐が丘』『シェルプールの雨傘』、そしてオードリー・ヘップバーンの一連の作品『ローマの休日』『ティファニーで朝食を』『麗しのサブリナ』『昼下がりの情事』『マイフェアレディ』等のクラッシック映画の上映会を開催。
その後、午前十時の映画祭で多くの作品がスクリーンで観れるようになったとはいえ、
書き写してると結構贅沢なラインナップで驚いたりします。
ちょうどレンタルビデオの最盛期と重なったものの、
ビデオでなくスクリーンで往年の名画を観てほしいという当時の会の思いが連なっているかと。
やはりヘップバーンの作品は人気が高くお客さんが入ってた覚えが。
しかし今はこれらの作品を上映するとなると作品ごとに違う配給会社が権利を持っているので、
それぞれの配給会社と交渉しなければなりませんが、
当時は16㎜フィルムレンタルの業者が上映権を一括して取り扱っていて、
毎回同じ業者と交渉するので、やりやすかったハズ。
しかし16㎜映写機も聞かなくなった現在、
あれら16㎜のフィルムは今はどうなっているのか書いてて気になりました。
『ひまわり』は1970年の作品で上記の中では一番新しいと言えるものの、
実質名画シリーズの最後の上映作なことも絡めて、
クラッシックの名作として最後の映画と言っていいように思うのは、
この後にハリウッドはルーカス、スピルバーグの時代となり、
新世代に突入し世界中の映画体験が激変、
勿論、新たな映画ファンが誕生して今に続いてるのはイイことです。
しかし1997年の時に27年前の1970年の作品が古典となると、
2022年から27年前の1995年の映画って『トイ・ストーリー』とか『セブン』になるので、
はたしてそれらが古典と言ってもいいのだろかと。
ついでに1997年の『ひまわり』上映会、当時手伝いに来てた女子高生が観て、
こんな産まれる前の映画、退屈しないだろかと思ったら、
映画に没入しとても感動し感想を話していたことを覚えてます。
その後、彼女はこれがきっかけという訳ではないでしょうがイタリアに留学しちゃいました。
そんなことを思い出しながら一昨年になるのか、
シネ・ウインドで公開したこの『ひまわり HDレストア版』を
懐かしく観賞してましたが、
それがまさかまた長岡で上映する事態となるとは。
プーチンのバカ、戦争反対!
現在、チラシとともに紹介に回ってる中、
リアルタイムで観た、もしくは知ってた方々は『ひまわり』と聞いてすぐにソフィア・ローレンの名前を挙げます。
代表作の主演女優として代名詞のように名前が挙がるのは女優さん冥利に尽きるんじゃないかと。
ただ担当者は『ひまわり』よりも辛うじてラッタッタのCMを覚えてますが、
あのCMは大林宣彦監督が演出したとその後知って驚きました。
あとスイス出身の造形大ビューラ先生に会ったら「『ひまわり』日本人の皆さん好きなようですね」と話し、
ヨーロッパでは日本ほど高い評価をされてないと聞いたことがあり、
先生も「デ・シーカの力が落ちてる作品」とわりとバッサリ斬っちゃいましたが、
確かにヴィットリオ・デ・シーカ監督と言えばまず『靴みがき』や『自転車泥棒』と
映画の教科書の一つかもしれないネオレアリズモがあり、
素人を俳優に起用するなど徹底したそれらに比べると二大スター共演の恋愛映画は、
まるで別の映画監督が撮ったようにも思ったりできます。
とはいえビューラ先生はやはりヨーロッパ映画の上映が嬉しいのか、
「学生たちに紹介する」、と言ってくださったので、
もし観に来てくださったら今の二十歳前後の学生はどのように受け取るのか関心があります。
6/10 『ひまわり HDレストア版』 長岡上映会
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