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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

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淹沒



熊本地方での大水害の被災者の方々にお見舞い申し上げます。
担当者は7,13水害を経験したこともあり、
あの時の水害の恐怖をテレビを通して思い出したりしました。
各家庭から廃棄された家財が道端に並んだ際の強烈な異臭が脳裏にこびりついてます。

それとは別に不謹慎と言われそうですが、
TLにこんな記事が流れてきました。

中国の“弱点”三峡ダムが決壊の危機…世界中で株価暴落の可能性も
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e051c2d90ad4d0e025a9bd887d8bd16e1103134?fbclid=IwAR1nQ-S1WIPZfgB392oJfKFhANTf7QIeNjYpI3Mmc001TGSEeibtPGjWt78

中国の重慶では集中豪雨が続き「史上最大規模の洪水」が発生中。
あわせて世界一の水力発電のダム、三峡ダムの決壊が危惧され、
決壊となったら下流の武漢から上海まで広範囲で水害が発生となると。
日本ではこの記事で初めて知りましたが、中国でも検閲なのか限定的に報道されてるようで、
知らされてない国民も多いように思いました。

この記事を読んで思い出したのが『第11回長岡アジア映画祭』で上映した中国のドキュメンタリー『水没の前に』
山形国際ドキュメンタリー映画祭で大賞を受賞した映画ということで上映したのですが、
三峡ダムの建設とともに住居を追われる様々な人々の必至な姿を記録。
繁栄に向けた国策で家を追われることになった人々の不条理の運命を映し出しながら、
ラストシーンは確か取り壊した家々から金目や役立ちそうなものを漁る人々。
転んでも決してタダでは起きない中国人の圧倒されるバイタリティーを記録し観賞者の印象に強く残りました。

三峡ダムの完成後、NHKは中国のテレビ局と共同でのんきに遊覧船に乗ってレポートした番組を放映してましたが、
そんな国営放送では絶対に映さないであろう側面を記録した秀逸なドキュメンタリーでした。

『鉄西区』の王兵もそうですが、中国当局が知られたくない断面を目を掻い潜って記録する志あるドキュメンタリストが中国にはいるようで頼もしく思いました。

いづれにしても三峡ダム決壊となると世界経済がコロナ禍に続き世界経済に大きなダメージを与えるのは間違いないようで、
気になったネット記事なので紹介しました。

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水没の前に Before the Flood 淹沒

中国/2004/中国語/カラー/ビデオ/143分
Dir. 李一凡(リ・イーファン)、鄢雨(イェン・ユィ)

三峡ダムの建設で歴史の町が水没する。移転に伴う補償を求める庶民の強欲と行政の混乱、キリスト教会の裏帳簿に建材の転売取引。電気水道が止められた灼熱の廃墟に留まり続ける人々。喧騒に満ちた生活のどこにでもひっそり遍在するカメラと見事な編集が世界を驚愕させた、ダイレクトシネマの真骨頂。

シノプシス
2009年完成予定の世界最大の三峡ダム。何百、何千の人々が住居を失い、多くの町が貯水の水位下に沈む。そのひとつ詩人李白で有名な四川省奉節(フォンジエ)の町にカメラは目を向ける。貯水間近な2002年1月から、住民の最大の関心事である移転問題を軸に、先の生活への不安を抱えた人々の葛藤と逞しさを、次第に移住へ向けて動き出す町の情景と共に描き出す。ひとつの時代の変遷を鋭く捉え、これから編まれてゆく時の流れを予感させる見事な余韻。

http://www.cinematrix.jp/dds/2006/08/beforetheflood.html

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イップ・マン 完結



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2672.html
↑こちらで紹介したT・ジョイ長岡でなぜか旧作の『イップ・マン外伝 マスターZ』が公開されたのは
本家の『イップ・マン 完結』のT・ジョイ長岡での公開の伏線ではなかろうかと推理と期待を寄せましたが、
残念ながらT・ジョイ長岡ではなく県内はユナイテッドシネマで9月25日の公開が決定したようです。
まだ少し先ですがこれまで新潟県内を素通りしてたウィルソン・イップ監督、ドニー・イェン主演『イップ・マン』シリーズが、やっと完結編にして公開されるとは喜ばしいです。

実在した武術家で詠春拳の師範、イップ・マンが日本統治下の広東省でカラテバカの日本軍人相手に中国人の誇りとともに闘う第一作。
二作目以降は香港に移住をし、この地で道場を構え愛する家族と香港の人々とともに生きていく実直な姿と詠春拳を武器に様々な格闘家と闘い香港人のアイディンティティーを模索していきます。

映画の方は50年代からの香港の発展も背景に描いていきますが、
1作目が公開された2008年からこの間は大陸の経済成長とともに、
かつての経済都市・香港がローカル都市のひとつに治まっていく香港という地位の中であえて香港を舞台に広東語で撮ることにウィルソン・イップとドニー・イェンの香港への拘りをいつも感じたりします。

特にイップ・マンの弟子ブルース・リーがクンフー映画という巨大なジャンルで映画を席捲と同時に
世界を“借り物の時間、借り物の場所”でもある香港に目を向けさせたこともあって、
現代にイップ・マンとブルース・リーから香港を問い直すことを映画でやり遂げたように思います。
大陸で撮れば収益も一層期待できるのに『スーパーティーチャー』そして『肥龍過江』と近作は全て香港を舞台にしてることから、
このドニー・イェンの香港への強い拘りに香港映画好きとしては喜び、
昨日の記事に書いたようにもはや香港警察が市民への弾圧に精を出すことで
香港映画のもう一つの大きなジャンルだった「香港ノワール」も大陸の意向がもっと強くなれば作りにくくなっていくだろうから、
クンフー映画が例え細々と制作されてもクンフー映画がある限り香港映画は死なず、と。

ついでにドニーでなくても未来のクンフーマスターが催涙弾や放水車を武器にする横暴極まりない香港警察相手に
目を覚ませとばかりに詠春拳や截拳道でボコボコにしてしまうクンフー映画が撮られますことを。
随分横道に逸れましたが「イップ・マン 完結』は人種差別が横行するサンフランシスコのチャイナタウンを舞台にイップ・マン&ブルース・リーの師弟コンビが再び中国人の誇りを賭けて闘うようなんで、有終の美を飾れますことを。

余談ですが少年ブルース・リーが香港から移住したシアトルで近所に住んでたのがかのジミ・ヘンドリックス。
二歳下のジミヘンはリーにビビりまくってたそうですが、これを誰か映画のエピソードにしてくれないだろうかと。

そしてこれで担当者がエキストラで参加した『肥龍過江』の日本公開に弾みがつきますことを。

https://gaga.ne.jp/ipman4/

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香 港 獨 立



香港民主化デモが街中を闊歩、
老タクシー運転手は発進できないことに苛立ちを覚える様を映した後に、
横断歩道を渡った無抵抗も何も普通に歩いてるように見えるデモ参加者に制服警官が近づき躊躇なく腹部を拳銃で射撃、
倒れたデモ参加者から流れ出た血で路面が染まり、
失神したのか身動きもなく
先ほどの老タクシー運転手は一部始終を見てて喝采をあげる、、、、、

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2671.html
↑こちらで紹介した堀潤監督の『わたしは分断を許さない』の冒頭、昨年の香港民主化デモを記録した衝撃映像が映し出されて言葉を失いました。
ニュース映像というより一般市民、もしくはデモ隊側が撮影した映像のように思い、
当然ネットを通して世界中を駆け巡ったかと思いますが、
恐ろしいのは普通ならこの警官の暴力は猛烈なバッシングを浴び、
デモへの過剰な警察の抑え込みはセーブされていくように思いますが、
こんな証拠映像が記録されても、まるで何事もなかったかのように、
これ以降も警察のデモ隊への過剰な暴力は通常営業のようで、
ここでこちらの映画脳のことで大変不謹慎ですが、
もはや警察を主人公にした数多の香港映画はいくら絵空事とはいえ、
心底楽しみことはできなくなったなと。

ジャッキー・チェンやチョウ・ユンファ、アンディ・ラウもトニー・レオンも
それに刑事役と言えばのダニー・リーと数多の刑事片、
いづれも正義を旗印に巨悪相手に命懸けで闘い、
観てるこちらはスターの活躍に拍手を贈り束の間の時間の中で、
ささやかな幸福と満足感を得て明日もガンバロウとなってきましたが、
実際の香港警察は最高権力者の忠犬となり小市民をボコボコにしてちゃぁ、
一体、香港警察のどこに心情を寄せればいいのかと。

そして6月30日に中国で可決されすぐに施行されたジャッキー・チェンも支持する
「香港国家安全維持法」がとんでもない悪法なのは
↓こちらを読んでいただければと思いますが

香港を殺す国家安全法、明らかになった非道な全文
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d21fdcf97f46f2610549e894f99d4a31f84e10f?page=1

7月1日はだけでデモの参加者300人を悪法の下で逮捕もはや約束された一国二制度はトドメを刺されたことに
香港にあった自由の終焉を否応なしに思わされました。

しかしそもそも大陸は世界経済の重要な拠点だった香港を足掛かりに経済で躍り出たのが、
あれだけ裕福となったら香港を足蹴にするって人の道に反してるだろうと。

中国映画は公安を悪く描けない、汚職刑事など持っての外だと聞きましたが、
香港映画は正義漢溢れる熱血刑事のほかに汚濁併せ持つ警察官、もしくは完全な汚職刑事も闊歩し、
それが映画の幅を広げてきましたが、
今後はデモ隊をボカボカ殴って催涙弾を浴びせるようなプロパガンダ映画が登場した暁には悪夢としか言いようがないだろうと。

昨冬に長岡上映会を開いた『乱世備録 僕らの雨傘運動』の雨傘運動の発端はマトモな選挙を要求することでしたが、
それがこんな形で弾圧を正当化することに、中国政府にこの場で書いても何も力になりませんがNOと書かせていただきます。

「私たちはこれからも闘い続けます」
『乱世備録 僕らの雨傘運動』の最後、この運動に参加した参加者のモノローグで終わりましたが、
彼らは大丈夫なのか映画を観たら確かに他人事ではないように思っています。

先の国家安全法の解説を読むと例え日本人でも中国の人権問題を非難したらしょっ引かけられる可能性もあると読めますが、
とりあえずこんな件名を書いて検索に引っかかって担当者もいづれお呼びがかかるんだろかと。

画像は完全に香港を舞台にした香港映画で警察内部のゴタゴタをテーマにした『コールド・ウォー 香港警察 二つの正義』
香港映画の警察モノでもしかしたら、これが最後の傑作かもしれません。
(異議は認めます)
とはいえこれはもう2012年の作品。
チョウ・ユンファが登場する続編は機会を逃して未だに未見なのはお恥ずかしいです。

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逆から読んでも



武藤 十夢(むとう とむ、1994年11月25日 - )は、日本のアイドルにして、女性アイドルグループAKB48チームKのメンバーであり、また気象予報士でもある。東京都出身。DH所属。成城学園中学校高等学校、成城大学経済学部卒業、成城大学大学院経済学研究科修了 。AKB48のチームKの武藤小麟は妹。

愛称は、とむである。氏名は回文になっている。名前の由来は、「父親が上から読んでも下から読んでも『むとうとむ』になるようにと、母親にも相談せず勝手に決めた」と明かしている。覚えてもらいやすいため本人は名前を気に入っている。キャッチフレーズも「逆から読んでも武藤十夢」である。
特技はピアノで、3歳から高校2年生まで習っていた

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E8%97%A4%E5%8D%81%E5%A4%A2

担当者はハロヲタなのでAKB48は関心はそんなに無く、というか一時期潰しに来たことがあったので、
不快な印象を持っていたのが正直なところ、
また推していた新潟アイドルAngel GenerationがNGT48の進出によって人気を奪われ解散してしまったりと
その時は複雑な思いを抱きましたが、
それがなんの因果か以前にも書いたようにAKBの顔が揃った『So long!』のMV撮影に手伝いとはいえ潜り込み、
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2661.html
メンバーを至近距離で見て確かなオーラを感じてました。
転びませんでしたが。

今回、五藤利弘監督作『おかあさんの被爆ピアノ』のポスター、チラシを手にしていると
いやがうえにも佐野史郎さんとW主演の武藤十夢さんを目にしながら回っているので、
当然、武藤さんに関心を持ち動画を漁ったりしておりました。

デビューは2011年ということは来年アイドル活動10周年という節目を迎えるようで、
浮き沈みが激しい中でアイドルを10年近く活動しているのは素直に尊敬をし、
きちんと夢だった気象予報士の資格を取って活躍しているというのは、
これは後進の良いお手本になっていると思いました。

またアイドルヲタク用語にDD(誰でも大好き)というのがあり、
とかくヲタクは気が移ろいますが武藤さんのファンは一本気、古参からとむ一筋というのが多いそうで、
気丈なお姉さんに見えながらもはかなさをまとったりしてるので、
その気持ちは理解できるなぁと思いました。

特技はピアノということで映画ではピアノを弾くシーンがあるそうなんで特に注目したいと。

先程、NGT48が出てきましたが、あれだけ新潟愛を前面に出しながら、
あんな体たらくで最近見かけないと思ったら今夏に新曲を出すと知り、
活動再開と『おかあさんの被爆ピアノ』のシネ・ウインドでの公開のタイミングが合うのではないか、
どちらも新潟・万代に劇場があり、シネ・ウインドの支配人は顔が広いので
同じ万代シティのショービズということでNGTの運営にももしかしたら面識があるのでは、
だったらぜひチラシでも送ってメンバーに紹介、あわよくばコラボなんて夢を抱いたりしました。
メンバーもスキャンダル以降、表に出る機会を伺ってると思うので。

でも、そんなに強く推さなくても武藤先輩が映画に主演することは当然キャッチしてると思いたく、
黙っててもメンバーは『あかあさんの被爆ピアノ』を観に行くだろうと。
そうじゃなきゃ、余計にNGTにこちらの失望が重なってしまうと。

いづれにしても現在のAKB48のメンバーから映画主演というのは、
大きな偉業を成し遂げたと言っていいので、
これもAKBだけでなくアイドル界隈の後進の良いお手本になると思います。

『おかあさんの被爆ピアノ』
8月7日(金)~ T・ジョイ長岡  
8月8日(土)~ シネ・ウインド 
8月15日(土)~ 高田世界館にて公開
予告編
公式HP http://hibakupiano.com/
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=9OeywtIcpfU&feature=youtu.be&fbclid=IwAR17mXDqW9zhU0xWjPDVk9WgYfsrCnpsR

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終戦75年「蟻の兵隊」全国ツア​ー

池谷薫監督より代表作『蟻の兵隊』を終戦75年の今夏に全国ツアーを開くと、
BCCメールが届きましたので転載します。

『11回長岡アジア映画祭』でも上映し衝撃を与えた本作、
また長岡でも上映したいという思いがあったりします。
主人公・奥山和一氏は旧中条町出身です。



【転送大歓迎】

BCCでメールを差し上げる失礼をお許しください。
コロナで世界が一変するなか不気味な「不寛容」の広がりを危惧しています。
いきつく先は戦争・・・それだけは何としても避けなければなりません。

熟慮のすえ、終戦75年の夏、拙作「蟻の兵隊」の全国ツアーを行います。
現在までに公開が決まっているのは下記の映画館及び上映団体です。

8/1〜長野ロキシー、8/8〜ポレポレ東中野(東京)、元町映画館(神戸)
8/8,10 DORAホール(旧宮古シネマリーン)、8/15〜シネマ・ジャック&ベティ(横浜)
8/22〜シネ・ヌーヴォ(大阪)、シネ・ウインド(新潟)、8/23 鳥取コミュニティシネマ、
9/5〜桜坂劇場(沖縄)、8月中 名古屋シネマテーク、京都シネマ、第七藝術劇場(大阪)

可能な限り私も参加してトークをさせていただきます。

「蟻の兵隊」が伝える教訓は「国家はでっかい嘘をつく」――。
コロナ、森友、桜に沖縄・・・。無責任が横行し、この国の在り方が問われるいま、
信念を持って生きた奥村和一さんの姿を、もう一度目に焼き付けてほしいと願っています。
全国ツアーに向けたメッセージを添付させていただきます。お読みいただければ幸いです。

下記は終戦75年記念版の予告篇です。2分のドラマをご覧ください。

https://youtu.be/qWCBQ-AVbbk

秋からはオンラインを活用するなどして大学での上映にも力を入れたいと考えています。
広島の被爆二世である私は、若者たちに「戦争を語り継ぐ」ことを大事な使命と心得ています。
趣旨にご賛同いただける方は、ぜひご連絡ください。

では、上映会場でみなさまにお会いすることを楽しみにしています。

感謝を込めて

映画監督・甲南女子大学教授

池谷 薫(いけや・かおる)

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終戦75年『蟻の兵隊』全国ツアーによせて

『蟻の兵隊』監督
池谷 薫
終戦から75年の節目を迎える。憲法九条が砦となって長らく平和を享受した日本だが、昨年の「表現の不自由展・その後」の騒動が象徴するように、近年すすむ右傾化は看過できないレベルにまで達している。そこにきて今度は公文書の改ざん・破棄問題である。為政者の傍若無人な振る舞いを見ていると、このままではいつか来た道を再びたどり始めるのではないかと思わざるを得ない。重大な岐路に立ついま私が強く憂慮するのは、実際に弾の下をくぐり抜けた元兵士たちがいなくなりつつあるという避けようのない現実である。
拙作『蟻の兵隊』は戦後も戦争を続けた兵士たちの悲劇を描いた映画である。終戦時、中国山西省に駐屯していた北支派遣軍第一軍の将兵約2600名は、軍の命令により残留させられ、国民党系軍閥の部隊として中国共産党軍と3年8カ月にわたって死闘を演じた。戦後の戦死者550名。残留の背景には、戦犯容疑を恐れた澄田𧶛四郎第一軍司令官と軍閥・閻錫山将軍の間に密約があったとされている。しかしポツダム宣言に背くこの暴挙を、戦後日本政府は「兵士たちが志願して勝手に戦争を続けた」とみなし黙殺する。祖国復興を大義として戦った兵士たちは、その国家に棄てられたのである。
私は元残留兵のひとり奥村和一さんに焦点をあてこの映画を完成させた。真相究明にかける彼の執念は、すさまじいとまで呼べるものだった。映画は小泉純一郎元首相の靖国公式参拝で世間が騒然とする2006年夏に公開され、異例のロングランヒットを記録した。
『蟻の兵隊』の最大の特徴は、戦争を被害と加害の両面から描いた点にある。戦後も戦争を続けるという苦痛を味わった奥村さんは、紛れもなく戦争の被害者である。だが、こうして己の戦争と向き合えば向き合うほど、加害者でもある自分から逃れられなくなっていった。終戦間際の昭和20年5月、奥村さんは「初年兵教育」の名のもとに罪のない中国人を銃剣で刺し殺するよう命じられた。軍はこれを「肝試し」と呼んだ。
「国家はでっかい嘘をつく」――それが『蟻の兵隊』が伝え残した教訓である。しかるに、その教訓が今に活かされているかといえば、答えは断じてNOである。コロナを巡るちぐはぐな対応、森友、桜を見る会、そして沖縄……。森友では公文書の改ざんを命じられた地方官僚が自殺に追い込まれるという悲劇が起きた。個人が国家に押しつぶされる負の構図は何ひとつ変わっていない。
さらに危機感を抱くのは世界を覆う不寛容の高まりである。相手を敵か味方に峻別し、自分と異なるものは容赦なく排除する。それが極限にまで達したとき、戦争がうまれる。
信念のひと奥村和一さんは2011年5月、東日本大震災の被災地を気遣いながら亡くなった。だがスクリーンの中に生きている。今年は『蟻の兵隊』を携えて全国をまわるつもりだ。戦争の「手触り」を語り継ぐために。

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愛しく苦しいこの夜に



昨日の記事の続きで
「ポセイドン・石川って誰だろう?」
「ポセイドン・石川が出るんだ。CD持ってるよ」

『おかあさんの被爆ピアノ』のポスター依頼にお世話になってる文信堂書店に行き、
店長を捕まえて渡したチラシで出演者名にあるポセイドン・石川の名がインパクトがあるので
失礼ながらネタにしたところ、CDを持ってると店長が話したので驚きしばらくレクチャーを受けましたが、
こちらが知らないだけだったのかと。

いづれにしても店長は以前、被爆ピアノコンサートに参加し、
実際の被爆ピアノを弾いて歌い、しかもずっと五藤監督を知っており、
1枚のチラシを手にしてしみじみと完成して良かったと喜んでおりました。

もちろん昨日書いたポスター貼りにまわったお店の店主の中には
ずっと五藤監督を応援していた方々もおり、
被爆ピアノの映画が難産だったこともよく知っているので、
きちんと1枚のポスターとして目の前に現れ、手にし感慨深くなってたようでした。
そんな様々な方の思いが集まった1本の映画でもあると。

とはいえ無論、五藤監督を名前だけ知ってて、あんまり思い入れのない店主もおり、
その方からはコロナはまだ収束してないのに映画上映会やるのか?
と第一声で問われ、いえ今回はT・ジョイ長岡でやる作品と伝えながらも、
映画館再開もいぶしがってるようでした。

こちらは執筆者が大変なことになってますが映画館は換気が行き届いてることを書いた

現在、映画館を作っている立場から映画館の換気について説明します
https://note.com/asai_takashi/n/nd75b4a736e87

以前、紹介した想田和弘監督の

みんながマスクをつければ満席でも大丈夫⁈  宮沢孝幸・京大准教授に聞く、コロナ時代の映画館の安全と安心
https://note.com/sodakazuhiro/n/n864528f68c94

どちらも受け売りのまま、映画館は換気が行き届いてること、
マスクをつければ過剰な心配はしなくてもいいようだと、
それに映画館で感染の事例は日本でないことなど、
なぜこちらが劇場のフォローをしなければならないのかと思いながら話してましたが、
確かにこちらは現在再開された映画館に普通に足を運んでおりますが、
ほんの少し前のコロナ渦の自粛を思い返せば警戒を続けてるのもよく理解、
ましてやお店など大変な思いをしただろうから、店主の考えに頷いてたりしました。
そしてこちらの上映会再開も見極めなくてはと痛切に思いました。

画像は全く関係なく、先日お仕事帰りに寄った高田公園で先走った蓮が咲いておりました。

『おかあさんの被爆ピアノ』
8月7日(金)~ T・ジョイ長岡  
8月8日(土)~ シネ・ウインド 
8月15日(土)~ 高田世界館にて公開
公式HP http://hibakupiano.com/

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Manic Monday



本日はお仕事が午前でおしまいなので、
お昼から五藤監督から送ってもらった『おかあさんの被爆ピアノ』のポスター貼りにまわりました。

ポスターの下ビラには

長岡出身・五藤利弘監督作
8月7日(金)~ T・ジョイ長岡  8月8日(土)~ シネ・ウインド 8月15日(土)~ 高田世界館にて公開
公式HP http://hibakupiano.com/

以上、県内での公開と最低限の情報を載せて。

掲示依頼先はまわった順番にみずすまし、居酒屋・太陽、文信堂書店、西時計眼鏡店、たびのそら、いろは商店、太田こどもクリニック、さい花、桧物や糀店、Gallery 沙蔵、キャラメルママ、煉瓦亭、居酒屋かちんこ、なじらてい、崇徳館etc(敬称略)

上映会自粛以降、はじめてのポスター貼りになりましたが長岡市後援を得てないので、
公共施設には行かず、いつもお世話になってるお店を中心にまわりました。
無論こちら主催の上映会でなく長岡なのでT・ジョイ長岡で公開されることを強調、
そして五藤監督を応援してるのでまわってることを伝えましたが、
たいていのお店の店主は五藤監督を知っているので、
そこは言わなくてもわかってくれたのが大半のように思いました。
コロナ禍以降再会となる店主の皆さんはお元気そうで本当に良かったです。
掲示を快諾いただきありがとうございます。

あと月曜はわりと定休日のお店も多いので、あのお店、このお店は次回以降にしました。

画像は五藤監督を応援している常連さんがいつもいるキャラメルママ。
今回、訪れたらやはりいたのでチラシを渡してポスター貼りと。

広島 NEWS WEB 「被爆ピアノ」映画の試写会
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20200626/4000008040.html?fbclid=IwAR2-lmMrNSrtoOPh0qwArZg6P6nEd7vx2XALW1k0T6ByMpyp57UuY3kDBXo

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ミニシアター押しかけトーク隊「勝手にしゃべりやがれ!」



ボヤけた画像ですみません。
右から井上淳一監督、荒井晴彦先生、森達也監督、松元ヒロ氏、PANTA氏、望月衣塑子記者、白石和彌監督、リモートの津田大介氏。

以前、『大地を受け継ぐ』長岡上映会に駆けつけてくださった井上淳一監督はコロナ禍で苦境に立つミニシアターへ恩返しの意味で「SAVE the CINEMA」など積極的にミニシアター救済活動を行い、その一環として荒井晴彦先生、森達也監督、白石和彌監督とともに”ミニシアター押しかけトーク隊「勝手にしゃべりやがれ!」”を結成。
ミニシアターから呼ばれれば、この豪華メンバーでリモートで映画について語り合いオンラインでスクリーンに流して劇場に足を運んだ観客も一緒に見れるという試み。

今回、ライブハウスも苦境に立っているということで渋谷のLOFT9にこのメンバーが【同調圧力に抗う】をテーマに集まり、
さらに同調圧力に抗う面々もゲストに迎え、それをシネ・ウインドでも生配信をするというので感心を持って足を運びました。

一番興味深かったのはスクリーンを使ってどのようなイベントになるのか?
ということでしたが19時スタートがやはり回線などで問題があるのか、
なかなか始まらず支配人がノートパソコンと格闘、
ようやく画が出ても音が出ず、と傍から見ててなかなか大変に思いましたが
無事に音が出てからスクリーンに映る論客達の語りに見入っておりました。

強く印象に残ったのは荒井先生、井上監督、白石監督と若松孝二監督に縁のある面々のなかで、
なぜ森監督がここに一緒にいるのか?という疑問が一気に解消されたことでした。
ここに全部書いちゃマズイような気がしましたが、
森監督が撮りたいテーマに荒井先生、井上監督が大きく関わってるそうで、
ぜひこれは実現してほしい企画に思いました。
その流れで井上監督が『帰ってきたヒトラー』『帰ってきたムッソリーニ』があるなら
常々自分が撮りたいと公言していた『帰ってきた岸信介』がネタに晒されてましたが、こちらも実現してほしいです。

偶然にも、後半にリモート登壇した津田氏が小池知事を相手に、
森監督のテーマに繋がることをぶつけて嫌な顔されたばかりなことを話して沸きましたが、
それ以上に津田氏の話で現政権がネットの世論を気にしているとして、
それがツイッターでなくヤフコメを本気で参考にしているそうで、やはりこの政権は尋常でないと改めてゲンナリしました。

あと以前シネ・ウインドに荒井先生がトークで来た際、脚本を書いた『新宿鮫』のパンフにサインを書いていただきましたが、
後からあれは不本意な作品だったようで迷惑なようだったと悔やんだことがあり、
今回見ながら同調圧力事態が蚊帳の外のように生きてる荒井先生のブレない発言「観客はバカ者」にヒヤヒヤしながら、
どこかで痛快に思ったりしておりました。
と、ともにコロナ後はあるのかという問いかけも残りました。

また興味深かったのが超売れっ子の白石監督は同調圧力に抗う意として、
メジャー映画の中でこの時代について表す言葉をセリフ一言でも残そう闘ってると話してたことでした。
そこに若松イズムを感じたりと。

ところでゲスト的立場の望月衣塑子記者は菅官房長官への定例記者会見で触れられたくないことをズゲズゲと質問、
ある意味ジャーナリストとして当然のことをして一躍著名になり、ついに森達也監督の取材対象となったほどでしたが、
今回のトークの中でコロナ禍を理由に官邸は会見の記者を一社一名に制限、
東京新聞は政治部の記者一名のみの参加となり、
望月記者は外されてしまったそうで確かに最近の記者会見で見かけなくなったと思ったら、
当然、これは望月記者を外すことが狙いでやはりエゲツない政権だと。

そして元ニュースペーパーの松元ヒロさんは久しぶりの観客を前にして
挨拶代わりで下々の観客に向けてテレビでやれない麻生太郎氏のモノマネを披露し爆笑、
捨て台詞に「マスクを取る前に責任を取れ!」と某総理に吐いて内心手を叩いておりました。

これらいわくつきの面々に突っ込み、時にフォローと自在に転がしていた井上監督は言い出しっぺとはいえ、
正直、汗だくになりながらのMCで尊敬の念を抱かざるおえませんでした。
おかげで少しも飽きずにみることができました。

ついでに先ほどシネ・ウインドで『わたしは分断を許さない』を観賞後、
女性専従よりこのイベントの感想を聞かれましたが、
PANTAさんも登壇ということで幕間に頭脳警察のドキュメンタリー『zk/頭脳警察 50 未来への鼓動』を配給するお世話になってる太秦代表の小林三四郎さんが登場したことに触れて、
何十年前の昔話、かつてエフエム新潟のラジオ番組『小林三四郎さんのゴーインにマイウェイ』に
現在新潟の夕方の顔となってる元欽ちゃんバンドの堀敏彦さんがゲストで来た際のエピソードを話して、驚かせてしまいました。
しかし登場した三四郎さんの姿は改めて貫禄ついたなぁ、と。

「勝手にしゃべりやがれ!」次回は高田世界館で7月11日『ポン・ジュノ』をテーマに語りつくすようです。
http://takadasekaikan.com/archives/11330

https://www.facebook.com/ミニシアター押しかけトーク隊勝手にしゃべりやがれ-105261844548610/

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8月15日より 『おかあさんの被爆ピアノ』 高田世界館にて公開

640 hibakupiano

長岡出身・五藤利弘監督『おかあさんの被爆ピアノ』がT・ジョイ長岡、シネ・ウインドに続いて県内では高田世界館での公開が決定、それも大変意義深い8月15日(土)より決まったようです。

http://takadasekaikan.com/%E8%BF%91%E6%97%A5%E4%B8%8A%E6%98%A0%E4%BD%9C%E5%93%81

それで訂正なのですが、以前にT・ジョイ長岡、シネ・ウインドともに8月7日に公開と掲載しましたが、
T・ジョイ長岡は8月7日(金)、シネ・ウインドは8月8日(土)より公開のようです。
申し訳ございません。

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昭和20年に広島で被爆したピアノを持ち主から託された調律師・加川(佐野史郎)。彼自身も被爆二世。
調律師は、託された被爆ピアノを修理、調律して、それを自ら運転する4トントラックに載せて全国を回っている。
東京に住む江口菜々子(武藤十夢)は、被爆ピアノコンサートの情報を偶然知り、調べると被爆ピアノの1台を母が寄贈していることを知り、被爆ピアノコンサートを観に行く。
被爆二世の母から広島のことや音楽講師をしていた祖母のことなどを知らされてこなかった菜々子は祖母(南壽あさ子)のこと、広島のこと、被爆ピアノのことを知りたくなり調律師に頼んで広島まで同行する。
2年前に他界した祖母が住んでいた母の実家はそのままにされており、間もなく再開発で壊されるという。菜々子は伯父に実家まで案内してもらうと、実家にある祖母の写真、古い楽譜などから祖母のことを辿っていく。そして、菜々子が5歳の頃に祖母から可愛がってもらった記憶。
なぜそれ以降の祖母の想い出がないのか?
母はどうして広島から出て行ったのか?
祖母が菜々子に伝えたかったこととは?
調律師がなぜ被爆ピアノを伝える活動をしているのか?
菜々子はルーツを辿り、被爆ピアノの活動を辿りながら次第に何かを見つけていく・・・。

佐野史郎 / 武藤十夢 / 城之内正明 / 森口瑤子 / 宮川一朗太 / 大桃美代子 / 南壽あさ子 / ポセイドン・石川 / 谷川賢作 / 鎌滝えり

https://tjoy.jp/t-joy_nagaoka/cinema_detail/C2279?fbclid=IwAR3oQtcfkOqflQ4quaaX9GSaYpOpKMEfMJXL3plMNzO3b5Kw8shULdLjI_A
公式HP http://hibakupiano.com/

「おかあさんの被爆ピアノ」90秒予告篇
https://www.youtube.com/watch?v=9OeywtIcpfU&feature=youtu.be&fbclid=IwAR17mXDqW9zhU0xWjPDVk9WgYfsrCnpsR_xSq8GA2DZu_hPaVpaWsQzytmQ

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FALLING DOWN 



セント・エルモスファイアー、ロスト・ボーイ、今ひとたび、フラットライナーズ、愛の選択、フォーリング・ダウン、依頼人、バットマン・フォーエバー、評決のとき、バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲、8㎜.、フローレス、9デイズ、フォーン・ブース、ヴェロニカ・ゲリン、オペラ座の怪人、、、、

一見、なんの脈略もない作品群ですが、その多くが興行的にヒットしながらもおそらく登場するスターやストーリーに惹かれて観客は足を運び、よほど熱心なファンでない限り監督ジョエル・シューマッカーの映画だからという理由で観たのは皆無に近いのではないかと。

先頃、ジョエル・シューマッカー監督(80歳)がガンで亡くなったという訃報が流れて、先のフィルモグラフィを眺めながら、80年代、90年代を中心にほとんど観ていたことに気づき驚いた次第です。

80歳という年齢なのかも驚かされながら巨匠や名匠という雰囲気は無く、賞とは無縁でひたすら職人に徹して、お客さんを満足させる水準以上の作品を連打していたことはやはり特筆、中には『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』と困惑させてしまう失敗作もあったりしますが、それも含めての職人技、
とはいえ与えられた企画ながらスナッフフィルムという映画を商売にしながら、絶対にやってはいけないことへの怒りが滲みでてた『8㎜.』のダークで苦すぎる展開に普通のハリウッド映画からはみ出たものを感じ、更に牙をむいて作家性を剥き出しにしたかのような『フォーリング・ダウン』を訃報を知った多くの映画好きがベストに挙げているのを目にし、やはり80年代、90年代に映画館で過ごした者にとって忘れることができない映画監督だったと思いました。

マイケル・ダグラス扮するホワイトカラーが夏の暑さにイラつき、一線を踏み越えてしまい、あれよあれよと暴走してしまう寓話として片づけられない姿は観ているこちらも、もしかしたらひょんなきっかけであちら側に転んでしまうかもと共感と反発がない交ぜになりながら観ておりました。

黒人差別がテーマの『評決のとき』はまさに今へと続くアメリカの問題がテーマで色褪せず、同じくジョン・グリシャム原作の『依頼人』など思い返しても非の打ちどころのない完璧な映画ではなかったかと。

しかし、その作品群から老いなど感じられませんが繰り返し80歳って、他にも同時代に活躍した監督達はもうそれなりの年齢なんだと、こちらも年取ったワケだと実感しました。

そして80年代の青春映画の金字塔といえる『セント・エルモス・ファイアー』
その後、フジテレビが臆面もなくパクッて恥ずかしく思いましたが、でもそれだけの影響力を確かに与えた作品、その後ジョン・ヒューズのような「青春映画の巨匠」への道を選ばずあくまで職人監督の道を選択し全うしたジョエル・シューマッカーに合掌。

そんな気に留めてなかった監督なのに訃報を知って、ホントに多くの作品を観てたことを無視できずにいてこの場を借りてお礼を。

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